死亡事故の場所、0歳児の56%が「住居」?!知っておきたい赤ちゃんのための「住まいの安全対策」

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大人が知っておきたい子どもの自宅での事故


消費者庁が発表した平成28年度の子どもの死亡事故の調査結果によると、交通事故や窒息、溺水、転倒・転落などによる「不慮の事故」が上位に含まれる。年齢別にみると、0歳においては「窒息」が大半の死亡原因に。歩けるようになる1歳以降になると「交通事故」がトップとなり、2位以降は窒息に加え、溺水や建物からの転落などが挙げられる。

驚くのは事故が発生している場所だ。なんと死亡事故は、0歳児において56%が「住居」で発生している。大人が一緒に生活する住まいにも関わらず、防ぐことができない死亡事故であるが、しっかり安全対策を行うことで、少しでも事故のリスクを回避することができると考えられる。

そこで今回は、住まいの安全対策を場所別にご紹介しよう。


出典:「子供の事故防止関連「人口動態調査」 調査票分析 ~事故の発生傾向について~」(消費者庁消費者安全課)



【寝室に潜む危険】窒息・落下事故


寝室で起こる事故として多いのは、「窒息」および「落下」。平成28年度に消費者庁が公開したデータによると、不慮の事故の8割が就寝時の窒息と発表された。死因としては、「マットレスなどに顔が埋まる」、「寝具が顔を覆う首に巻き付く」、「ベッドと壁の隙間に挟まれる」、「家族の体の一部に圧迫される」などが挙げられる。

ベビーベッドを使用していれば、これらの要因による死亡リスクをある程度回避できる。しかし最近は寝かしつけをスムーズに行うため、赤ちゃんを大人のベッドで一緒に寝かせている家庭が多い。しかし、上記で紹介した死因の多くは大人のベッドで発生しているため、大きなリスクであるといえる。

さらに、事故は「窒息」だけではない。大人のベッドには全方位にベビーゲートがないため、落下事故にもつながる。もちろんベビーベッドだから安全とは限らない。赤ちゃんの周りにぬいぐるみを置いていると、それが窒息の原因になることも。また、ベビーベッドのゲートを上げておかなければ落下事故につながるため注意が必要だ。

【寝室】安全対策のポイント整理
・仰向けで寝かせる
・できる限りベビーベッドを利用し柵はしっかり上げておく
・掛け布団は子ども用を使用しマットレスは固めのものを選ぶ
・子どもが寝ている周りには何も置かないようにする
・大人のベッドで寝かせる場合は落下しないよう周りに柵をつけ、布団は大人と別にする
・添い乳で寝かしつける場合は、一緒に寝てしまわないように注意


出典:「子供の事故防止関連「人口動態調査」 調査票分析 ~事故の発生傾向について~」(消費者庁消費者安全課)



【キッチン・リビングに潜む危険】誤飲・打撲・落下・やけど


日常生活で一番利用しているリビングやキッチン。
いろんなモノが溢れるこの場所は赤ちゃんにとって魅力的な場所であるが、たくさんの危険が潜んでいる。

■キッチンに潜む危険:やけど・誤飲
最近は子どもの自由を尊重し、室内にベビーゲートをしないご家庭も多いようだ。しかし、それは非常に危険。

特に、ずりばいやハイハイができるようになる6ヶ月から後追いも始まり、言葉で注意しても理解できない2歳ぐらいまでは、キッチンスペースに入ってきてしまうことも。また、つかまり立ちがができるようになれば、ガスコンロのボタンも押すことができるようになってしまう。

さらに、下に落ちているゴミや、シンク下に入れてある食材を誤って飲んでしまう可能性も考えられるため、キッチンスペースには入ってこられないように対策することが大切だと言える。

【キッチン】安全対策のポイント整理
・キッチンスペースには入れないようベビーゲートを設置
・シンク下の扉など子どもが手の届く範囲の扉はロックする

■リビングに潜む危険:打撲、誤飲、落下
リビングでの事故で主に挙げられるのは、机や椅子のかどでの「打撲」やごみ箱やテーブルの上に置いているモノの「誤飲」。そしてソファーからの落下だ。ダイニングテーブルやテレビ台などリビングにある家具に角があるものが多く、ちょうどつかまり立ちができるようになる8ヶ月頃から角で頭をぶつけるなどのケガが多発。

さらに、この時期は好奇心からなんでも口の中に入れてしまうため、電池やアクセサリー、大人の薬を飲み込んだり、配線を噛んだりする事故が発生しやすくなるようだ。また、大人が見ていないところでソファやベビーラックに立ち落下するといった事故も発生している。

【リビング】安全対策のポイント整理
・家具の角にはコーナーガードを設置
・ゴミ箱や小物などは子供の手の届かない高い場所に置く
・落下時に備え、衝撃吸収機能があるプレイマットを敷く
・配線が多いテレビ台の周りにはベビーゲートを設置


コンセントなどはカバーをつけて、子どもがいたずらしないように事前に対策したい



【浴槽・脱衣所に潜む危険】溺水・誤飲


平成28年度に消費者庁の調査によると、溺水事故で2番目に多いのが「浴槽内」での事故であることがわかった。さらにその中でも、0~2歳においては浴槽内の事故がもっとも多く、発生率は自分で歩けるようになる1歳が最も高いという結果に。

しかし、危険なのは浴槽だけではない。脱衣所の洗面台の下や横などに置いている洗剤などを液体を誤って飲んでしまうといった事故も発生している。

【浴槽・脱衣所】安全対策のポイント整理
・脱衣所、お風呂場の扉は必ず閉めておく
・子どもを浴槽に一人で入れない
・浴槽のお湯は使用後必ず流しておく
・子どもの手が届く範囲に洗剤などは置かない


出典:「子供の事故防止関連「人口動態調査」 調査票分析 ~事故の発生傾向について~」(消費者庁消費者安全課)



【その他】忘れてはいけない住まいの危険ポイント


上記で紹介した場所以外にも住まいには危険なポイントが多数存在する。

■窓に潜む危険:転落・窒息
近年増えている事故として注意喚起されているのが「建物からの転落事故」。特に自分で窓を開け閉めできるようになる3~4歳にもっとも多く発生している事故のようだ。特にベランダや出窓から転落する事故が多い。

さらに窓につける「ロールスクリーン」や「ブラインド」などの紐による事故件数も、ここ数年で増加。ちょうど子どもの手が届く高さに紐があるため、紐が首がからまり窒息。2~3分で死亡に至る可能性があるようだ。

【窓】安全対策のポイント整理
・子どもが自分で窓を開けられないようにロックをする
・ベランダには踏み台になるようなものは設置しない
・ソファやベッドの周りにはロールスクリーンやブラインドは使用しない。その他の場所で使用せざるをえない場合は、紐を子どもが届かない高さでクリップなどで束ねる。

■玄関・階段に潜む危険:落下
ずりばいできるようになると、玄関や階段には注意。最近は2階にリビングがある一戸建ても多く、特に階段からの転落には注意が必要だ。また、玄関にも段差がある場合はしっかり安全対策をしておこう。

【玄関・階段】安全対策のポイント整理
・ずりばいが少しできるようになった時点でベビーゲートを設置

子どもが生まれて間もない頃と比較し、成長するにつれてどうしても大人の注意力は低下してしまう。しかし「まだ対策しなくても大丈夫」と思った矢先に事故が発生したというケースはよくある話だ。今回紹介したように、子どもの事故が起こりやすい住居内は、対策によっては事故のリスクを回避できる。

今一度、住まいの安全対策を見直してみてはいかがだろうか。

<参考資料>
「子供の事故防止関連「人口動態調査」 調査票分析 ~事故の発生傾向について~」(消費者庁消費者安全課)

「ブラインド等のひもの事故に気を付けて!-平成 22 年から 26 年までに3件の死亡事故-」(消費者庁)


玄関ドアだけでなく、窓の鍵をいたずらして、ベランダに出ないようにしたい。</br>転落事故が起こらないようにチャイルドロックの徹底を



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