京都の蔵をリノベした女性用シェアハウス登場。コンセプトは、「本」「アート」「極上家電」

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古い蔵を活用した取り組みが拡がっている


京都は観光地としての魅力もさることながら、学生も多く、暮らしてみたい場所としても人気が高が、古い町並みや住まいが残るが故になかなか気軽に住める場所をさがすのは難しい。

今回、古い蔵を改装した、いかにも古都らしいシェアハウス「Shosa(ショサ)御所南薬師蔵」が誕生したという。
京都には、大正時代の蔵をリノベーションしたカフェやバー、酒どころである伏見には酒蔵を改装したギャラリーなどがあり、それぞれに蔵の雰囲気を活かしているが、Shosa御所南薬師蔵では、シェアハウスとしてどのように蔵を活用しているのだろうか。

今回、内覧会に参加をし、Shosa御所南薬師蔵を管理している、近藤プロパティ株式会社賃貸管理部のインテリアコーディネーター、村敦子さんにお話を聞いてきた。


隠れ家的なエントランスから細いアプローチを抜けると、玄関に到着する



蔵を暮らしの場とする利点とハードル


蔵をリノベーションするに際し、なぜシェアハウスにしようと考えたのだろうか。

村さんに聞いてみると、「古い蔵は、古都京都にあっても、希少価値のある物件です。それを古いまま使うのではなく、『新しい住宅の形』であるシェアハウスとして再生し、より希少価値の高い物件を作ろうと考えました」と、教えてくれた。
名前の薬師蔵は薬師……つまり、薬屋の蔵であったことから。
入口からエントランスに至る路地にはトロッコが走っていたというから、繁盛した薬屋だったのだろう。
一部屋の広さは6畳弱程度だが、蔵なので天井が高く、ロフトが設置されており、それとは別の収納スペースもあるので、工夫次第では広く使うことも可能だ。

蔵の梁や柱を大いに活用して、個性的な内装に活かされており、天井を見上げると木の形を活かした素朴な梁が目に入る。
しかし、住居として造られたものではないため、窓などの開口部が少なく、改装には費用がかかった。また、「蔵」から「寄宿舎」への用途変更のため、建築基準法等の基準に適合しているか確認を受けねばならないというハードルもあったという。


エントランスと玄関を結ぶアプローチには、その昔、トロッコが走っていた



コンセプトは、「本」「アート」「極上家電」


シェハウスのコンセプトは、「本と住む」「アートが彩るリビング」「極上家電のある暮らし」の3つだという。

「自分を見つめて新しい自分と出会える場所にするために、梅田 蔦屋書店とコラボして、文学はもちろん、人生哲学やアートなどの分野から、選び抜かれた書籍100冊を置いています。沢山の書物に触れて知性を磨き、人生に触れるヒントや、大人の女性として必要な品格を得、さらに成功哲学を知ってステップアップしていただきたいと考えています。そうすれば、日々新たなアイデアが生まれ、それが人生の核になるといった流れが生まれるのではないでしょうか。

また、日々新しい発見を生み出すため、本物の絵画に触れていただこうと、芸術家の植田志保さんによる壁画をリビングに配置しました。さらに、世界に認められたcadoの空気清浄機など、豪華家電に触れて本物の良さを知り、物質的な豊かさはもちろん、心の豊かさを得て癒されるシェアハウスを目指しています」と、村さんは語る。

植田志保さんは、兵庫県出身で、「色のすること」をテーマとした、平面のみにとらわれない作品を発表している。女性にも人気の高い芸術家だ。


植田志保さんが手掛けた壁画のあるリビング



女性が暮らすシェアハウスとしての工夫


リビングにある壁画のタイトルは“Please”。このシェアハウスに暮らす女性たちをイメージしたものなのだそうだ。さらに、「Shosa」というネーミングのほか、部屋の名前も梅田 蔦屋書店のプロデュースで、植田志保さんが名付け親となった。かつて薬師蔵だった館で生活をおくる女性の内面を想像し、自分磨きの際に目指す「美しさ」とはなにか考え、「所作」 に行きついたのだという。

リビングの壁画完成が7月7日だったため、日本書紀の応神天皇条に登場する呉織(くれはとり)、穴織(あやはとり)、兄媛(えひめ)、弟媛(おとひめ)の4人の織姫から名前をとり、部屋の名としたとか。

京都の町屋らしく、格子戸からのアプローチに赴きがあり、外部から入口がわかりにくいため、居住する人にとっては隠れ家的にも感じられるこのシェアハウス。女性をターゲットにしているので、建物入口に電子錠のオートロックを施すなど、防犯面にも工夫がされている。
植田志保さんによる壁画は、「素敵な風景や色たちはいつもそばに在るから、だいじょうぶ。どうかここで暮らされる女性のみなさまのそれぞれがより自分自身でいられますように」という思いが籠められたもので、カラフルながら優しい色使いの、花束を思わせる抽象的絵画だ。

「アート施設や、歴史的建造物が点在するこの場所に住み、『本と住むシェアハウス』で生活をすることで、心豊かに暮らしていただけるのではと考えております。仕事も私生活も精一杯頑張ってきた女性がふと立ち止まって、これからの人生を考える時、自分を見つめなおし、癒しと活力を得て、次のステップに繋げていただければと考えております」

日本中で、特に人気の高いまち、京都。古都においても珍しい、蔵の暮らしを楽しみたいなら、シェアハウスという選択肢も検討してみてはいかがだろう。


各部屋にロフトがあり、ベッドを置いたり、収納スペースとして利用できる



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