関心高まる鉄道輸送=運転手不足で、競合社協力も-国交省、2割増目標に

時事通信社

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フォークリフトで貨物列車に積まれるコンテナ=2016年11月24日、東京都品川区の東京貨物ターミナル駅

 物流業界で輸送をトラックから鉄道に切り替える「モーダルシフト」が広がっている。トラック運転手の不足が続いているためで、競合企業が協力する事例も出始めた。温暖化対策として有効なことから、国土交通省も切り替えを後押しする。

 アサヒビール(東京都)とキリンビール(同)はライバル企業の枠を越え、製品輸送の分野で手を組んだ。関西で積み荷を降ろしたJR貨物の空コンテナを活用して、金沢市の配送センターまで共同で輸送。年間1万台分のトラック輸送を鉄道に切り替え、今後も段階的に拡大する。

 物流会社「トナミ運輸」(富山県高岡市)も他の物流2社と共同で、東京-福岡間の輸送の一部をトラックから鉄道に切り替えた。福岡発の上り列車にも貨物を積み込んで空コンテナの運搬を避ける。これらの取り組みで二酸化炭素(CO2)排出量を年間約3500トン削減できるという。

 各社が切り替えを急ぐ背景には、トラック運転手の不足がある。全国の有効求人倍率は2009年度から上昇を続け、16年10月は2.06倍。若者の車離れなどから若手就業者が少ないのが原因で、50歳以上の運転手が約4割を占めるなど高齢化も進む。一方でインターネット通販の普及により小口輸送が急増し、輸送効率も悪化している。

 貨物列車は1編成(26両)で、10トントラック65台分の輸送が可能だ。ただ、国内貨物の輸送量のうちトラックが約50%、船舶が約44%を占めるのに対し、鉄道は約5%にすぎない。運行ダイヤの制約はあるものの、国交省は20年度の鉄道輸送量を12年度比で約2割引き上げたい考え。複数社で効率的な輸送モデルを考案した企業には、補助金を出している。 

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