新幹線清掃「7分に心」=1座席数秒、一礼で見送り-海外メディアも紹介・東京駅

時事通信社

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素早い動きで新幹線の車内を清掃する担当者=12月21日、JR東京駅

 7分間に心を尽くす-。多数の新幹線が発着する東京駅で、発車までのわずかな時間に行われる車内清掃。その巧みな仕事ぶりは世界からも注目を集める。「掃除の品質がおもてなし」。年末年始で混み合うホームでも、清掃担当者はいつもと変わらず仕事を続け、発車を見送る。

 「JR東日本テクノハートTESSEI」(東京都)が担当する東北や北陸、上越方面に向かう東京駅の新幹線ホームは4本。帰省客が増える年末年始の発着は1日約170本に上り、1本(8~17両)当たりの清掃時間は7分しかない。到着から折り返し発車までが最短12分で、乗客の乗降に約5分かかるためだ。

 22人から成る清掃チームは、忘れ物を確認しつつ、大きなごみを拾って座席の向きを反転させ、テーブルや窓をクロスで拭く。ぬれた座席がないか確認して床を掃き、社内誌の位置も整える。1座席にかける時間はわずか数秒。この間にトイレや洗面台も掃除する。清掃後は列車の前に並んで乗客に一礼し、次の列車へ向かう。

 ホームで北陸新幹線の到着を待っていた富山県朝日町の主婦七沢睦子さん(72)は「素早い動きで感心し、一礼も初めて見た。きれいにしてもらって気持ちがいい」と話した。

 同社は1952年から東京駅や車両基地などで清掃を担当。2006年以降、乗客の目を意識して制服を変えるなど、社員のやる気を高める仕組みを次々と導入している。同社の清掃は海外メディアで「7分間の奇跡」と紹介され、企業や大学などの視察も絶えない。

 8タイプある新幹線は新型車両の投入などもあり、作業量は年々増えているという。北野敬子指導課長は「掃除の都合で発車を遅らせることはできない。限られた時間内で満足してもらえる品質まで車内を仕上げるのが、私たちのおもてなしです」と話している。 



新幹線の車内清掃を終え座席を確認する担当者=12月21日、JR東京駅


新幹線の車内清掃を終え、ホームで一礼する担当者=12月21日、JR東京駅

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