現場海域「早く元に」=散乱の残骸、住民が回収-オスプレイ事故1カ月・沖縄

時事通信社

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沖縄県名護市沖で米海兵隊の新型輸送機オスプレイが大破した事故で、海中の岩に挟まった残骸を回収するボランティア=2016年12月25日、同市安部(安部区オスプレイ清掃活動実行委員会・川畑公平さん提供)

 沖縄県名護市沖の浅瀬に米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイが不時着、大破した事故から、13日で1カ月。米軍が早期に飛行を再開し、事故原因となった空中給油訓練も始める中、現場海域には今も多くの部品が散乱している。現場から約800メートルの同市安部に住む荒木汰久治さん(42)は「早く元のきれいな海に戻したい」との思いから、ボランティアで残骸の回収作業を続けている。

 事故があった昨年12月13日夜。激しい爆風と爆音で目が覚めた。オスプレイ乗組員の救出作業に当たったとみられる、米軍機の音だった。

 数時間後、音がやみ外に出ると、機動隊が既に付近を封鎖していた。日が昇り、大破したオスプレイの姿が浅瀬に現れ、あぜんとした。「なぜ住民を避難させなかったのか。封鎖の前に避難だろう」と怒りが沸いた。

 米軍は同22日に機体の回収作業を「終了した」と発表。荒木さんはその翌日、海に潜った。モーター、電気ワイヤの束、無数のプラスチックとファイバー繊維。「むちゃくちゃな状態だ」。米軍による回収時に削られたとみられる岩やサンゴ礁もあった。

 「このままだと海は死ぬ」。住民らにボランティアを呼び掛け、25日に約15人で海や岸を清掃した。年末年始も妻と10歳の息子、3歳の娘と作業を続けた。回収した残骸はバケツ10個以上に上り、自分の背丈ほどの物もあった。

 水上スポーツのスタンドアップパドルボード(SUP)のプロ選手で、安部の海には年に150日以上入るという荒木さんは、「削られた岩やサンゴは元に戻らず、見るたびに心が痛む。せめて、それ以外の所は前よりもきれいにしたい」と話す。 



沖縄県名護市沖で米海兵隊の新型輸送機オスプレイが大破した事故で、回収した残骸を手に取る住民の荒木汰久治さん=11日午後、同市安部

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