「地下鉄サリンでうつ病」=事件の4年後発症-被害者男性、通勤災害と認定

時事通信社

 地下鉄サリン事件の被害に遭い、4年後にうつ病と診断された60代の男性について、地方公務員災害補償基金東京都支部審査会が6月、「事件でうつ病を発症したと考えるのが相当だ」として、通勤災害と認定したことが18日、分かった。

 1995年3月に起きた地下鉄サリン事件の6000人を超える被害者には、現在も心身の不調を訴える人が少なくない。男性の代理人弁護士によると、事件から時間がたって出た症状が通勤災害と認められるのは異例という。

 代理人や主治医によると、病院職員だった男性は地下鉄日比谷線小伝馬町駅で被害に遭い、4日間入院。職場復帰したが、目が見えにくい、疲れやすいなどの症状に悩まされた。99年にうつ病と診断された後、入院するなどして早期退職を余儀なくされた。

 2008年に通勤災害の申請を申し立てたが、因果関係が不明として認められず、15年に不服として審査請求。主治医がサリンの後遺症に関する追跡調査の結果などを提出したところ、今年6月に認められたという。

 男性の主治医で日本医科大学の大久保善朗教授は「サリンの後遺症が慢性化し、うつ病に発展したと証明できたことが、認められた理由だろう」と話している。

 被害者の健康調査を続けるNPO法人「リカバリー・サポート・センター」によると、事件から20年たっても、アンケート回答者の半数以上が「体が疲れやすい」「目がかすんで見えにくい」などの症状を訴えているという。 

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