燃え上がる屋根、叫ぶ乗客=動揺広がる車両内-小田急線火災

時事通信社

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激しく炎が上がる建物(奥)と小田急線の車両(手前)=10日午後、東京都渋谷区(住民提供)

 屋根から炎が上がる車両の中からは、「ドアを開けろ」と叫ぶ乗客の声が響いた。10日、小田急線の火災を間近で目撃した男性によると、車両内の電気が消え、乗客は動揺した様子だったという。

 火元の建物と線路を挟んだ反対側に住む自営業武藤淳さん(51)は、けたたましいサイレンの音で火災に気付いた。建物から火柱が上がっており、そこに電車が走り込んで停車した。

 屋根が燃え始めると、電車は少し進んでまた止まった。車内では、乗客が火災に気付き、運転席に向かって「ドアを開けろ」と叫んでいた。

 運転席から数人が出た後、乗降用の扉が開き、乗客が次々と線路に降り始めた。しばらくすると、前方の参宮橋駅から数人の職員が駆け付けた。抱きかかえるようにして乗客を降ろしていったが、全員が脱出するまでに20分ほどかかった。

 武藤さんは自宅で窓を開けたとき、顔が焼けるほどの熱を感じたという。外からは、沿線住民に避難を促す声が聞こえていた。 

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