子供への暴力根絶で新組織=世界の縦割り打破目指す-ビッセル事務局長語る

時事通信社

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取材に応じる新組織「子供に対する暴力根絶のためのグローバル・パートナーシップ」(エンド・バイオレンス)のスーザン・ビッセル事務局長=1日、東京都港区

 「子供に対するあらゆる形態の暴力を撲滅する」。2015年、国連を舞台に定められた16~30年の国際社会の共通行動指針「持続可能な開発目標(SDGs)」の課題解決へ、新組織「子供に対する暴力根絶のためのグローバル・パートナーシップ」(エンド・バイオレンス)が発足した。来日したスーザン・ビッセル事務局長に組織の狙いを聞いた。

 国連児童基金(ユニセフ)や「セーブ・ザ・チルドレン」のようなNGO、日本の児童相談所など各国行政機関まで、世界には子供を守る組織が多数存在する。ただ、例えばユニセフは、途上国での活動に注力する一方、先進国での児童虐待や学校でのいじめは各国に任せきりだ。世界はグローバル化が進む。「既存の殻に閉じこもるより、一つになってやればもっと強力になる」(ビッセルさん)と縦割り打破の機運がSDGsをきっかけに生まれてきた。

 ビッセルさんはユニセフ出身。先進国も途上国も関係なく学識経験者や民間企業、市民団体、行政機関が「国連機関のようなトップダウンではなく水平につながる受け皿が必要だ」と考えている。ユニセフが事務局機能を支援するエンド・バイオレンスで、事務局長を昨年7月から務める。

 ビッセルさんの問題意識は、例えば子供の人身売買に顕著だ。「家事奴隷、農作業の労働力、性的搾取」のため、世界のどこかで今も子供が売られている。「送り出し国、通過国、目的地と考えていけば、先進国でも関係ない国は存在しない。日本もだ」と訴える。

 来年2月14、15の両日、ストックホルムで各国代表を集めた「子供に対する暴力根絶のためのサミット」を開く。「ブラジルの町では夜間の酒の販売をやめたら子供への暴力が減った」「メキシコ市では被害を受けた子供を保護する病院で、支援団体や弁護士、警察との手続きを一度にできるようにした」など各国の成功例が集まってきた。サミットでは体験を共有し、30年に向けた強力な世界体制を構築していきたい考えだ。 

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