太陽の元素組成は「平均的」=衛星「ひとみ」観測で-JAXAなど

時事通信社

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と東京理科大などの研究チームは14日、X線天文衛星「ひとみ」による観測で、約2億4000万光年離れたペルセウス座銀河団内部の高温ガスと、太陽を構成する元素の割合(元素組成)がほぼ一致することが分かったと発表した。銀河団内のガスは、宇宙全体の元素組成を示しているといい、太陽もごく平均的な組成であることが分かった。論文は13日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。

 物質を構成する元素は、約138億年前の宇宙誕生直後にはほぼ水素とヘリウムしかなく、その後に生まれた恒星の内部や超新星爆発などで、鉄までの重い元素が合成されたと考えられている。

 研究チームは、100個以上の銀河が集まり、合成された元素をため込んだ銀河団をひとみで観測。内部に含まれる鉄やクロム、ニッケルなどの元素組成を高精度で測定することに初めて成功した。

 その結果、銀河団内部の元素組成は、太陽のそれとほぼ一致。太陽の元素組成も特殊ではなく、他と変わらない平均的なものであることが分かった。

 世界最高感度のX線望遠鏡を搭載したひとみは昨年2月に打ち上げられたが、試験観測中の翌3月に通信が途絶、4月に運用継続を断念した。JAXAは2020年度の打ち上げを目指し、代替機の開発を進めている。 

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