水深8千Mに新種深海魚=「世界最深映像」同種か-マリアナ海溝・米ハワイ大など

時事通信社

 米グアム島に近いマリアナ海溝の深海底で採集した魚をクサウオ科の新種に分類したと、米ハワイ大などの研究チームが7日までに国際動物学誌ズータクサに発表した。最も深い採集場所は水深7966メートルで、新種の名は19世紀後半にマリアナ海溝を調査した英探検船HMSチャレンジャー号の乗員にちなみ「スウィレイ」と名付けられた。

 マリアナ海溝では5月、海洋研究開発機構とNHKが水深8178メートルで魚の映像を撮影し、水深を正確に測定した魚の映像では世界最深記録と発表した。海洋機構の小栗一将主任技術研究員は「撮影した魚も同じ種である可能性がかなり高い」と指摘。新種名について「歴史的背景を織り込んでおり、マリアナの超深海に生息する魚にふさわしい」と話した。

 ハワイ大などのチームは2014年と今年、無人撮影・採集装置をマリアナ海溝に降下させ、水深6898~7966メートルで計37匹を採集。クサウオ科のうち、超深海に生息する近縁種と形や遺伝子などを比較し、新種と結論付けた。進化の系統上、同じシュードリパリス属で日本海溝に生息するチヒロクサウオに最も近く、マリアナ海溝固有種の可能性がある。

 新種はピンクがかった半透明の白色で、うろこがない。群れで生息し、小さな甲殻類などを食べる。全長は9.5~23.7センチで、成長途中の個体や卵がある雌も含まれていた。超深海でこの新種を食べる敵はいないと考えられる。

 深海魚は高い水圧に対抗して体内の浸透圧を維持する必要があり、ハワイ大などのチームは水深約8200メートルが魚の生息できる限界だとする論文を14年に発表している。 

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