生物で重要用語数示す=「脱暗記」歴史は絞り込まず-学習指導要領

時事通信社

 高校の学習指導要領改定案では、生物で指導する重要用語数が示された。理科系科目での記述は初めてという。公的機関である日本学術会議が「脱暗記科目」を目指して重要用語を選び、絞り込みを求め、文部科学省も「参考にした」としている。一方、生物とともに用語が膨大とされる歴史については、語数の目安などは示されなかった。

 中央教育審議会の指導要領改定に向けた2016年の答申では、高校の歴史系科目と生物の教科書などの教材に関し、「扱う用語が膨大と指摘され、主要な概念につながる重要用語を中心に整理が求められる」とした。

 日本学術会議は、高校の生物の教科書でゴシック体などで強調され、重要とされている用語が2000超と多く、学習上の障害となっていると指摘。昨年9月、512語を選定し、絞り込むよう求める指針をまとめた。

 改定案では、生物に関し「用語の意味を単純に数多く理解させることに重点を置くのではなく、重要用語に関わる概念を、思考力を発揮しながら理解させるよう指導すること」と記載。重要用語は生物基礎で200~250語程度、生物で500~600語程度とした。

 一方、歴史系科目の語数に関する記述はなかった。歴史をめぐっては、高校と大学の教員ら約400人でつくる「高大連携歴史教育研究会」が昨年10月、教科書や大学入試で使う用語の精選案を公表。研究会によると、日本史Bや世界史Bの教科書に載っている用語は3400~3800語に上り、精選案では各1600語程度に絞った。

 暗記に追われない思考力育成型の授業実現が目的だが、坂本龍馬や吉田松陰、クレオパトラら歴史上の著名人が多く削られ、賛否両論を呼んだ。

 文科省は「生物は学術会議で検討結果が出て、社会的な評価も分かれなかったが、歴史はそういう状況になっていない」と説明している。 

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