箇所数減も、事故増加=警報・遮断機ない「第4種踏切」

時事通信社

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えちぜん鉄道三国芦原線の「第4種踏切」、太郎丸1号踏切=17日、福井県坂井市

 警報機や自動遮断機がなく、事故の危険性が大きい「第4種踏切」について、廃止などに伴い箇所数が減少しているにもかかわらず、事故件数は横ばいであることが、国土交通省がまとめた統計資料で分かった。最新のデータとなる2016年度と15年度の事故件数は、いずれも前年度比で増えていた。

 国交省は、4種踏切は危険が大きいとして、廃止や遮断機・警報機を設置した「第1種踏切」への格上げを促している。一部で解消が進んだ結果、4種踏切は13年3月末時点の全国3034カ所から、17年3月末時点では2795カ所に減少。踏切全体に占める割合も9%から8.4%に低下した。

 一方、4種踏切での12~16年度の事故件数は、各年度30件前後とほぼ横ばいで推移。直近の3年度を見ると、14年度は27件(全体の10.9%)、15年度28件(同11.9%)、16年度31件(同13.9%)と増加傾向にある。

 国交省が調査した12年度の踏切100カ所当たりの事故件数は、1種踏切の0.84件に対し、4種踏切は1.15件と多かった。1種は4種と比べ、交差する道路の交通量や列車の通過本数が多かったり、列車の通過速度も速かったりする傾向にある。このため、4種の危険性は発生頻度の数値以上の可能性がある。

 4種踏切は減少傾向にあるが、国交省は「近年は減り方が鈍化している。廃止などを進めようとしても、地元の同意を得るのが難しい場所が残っているのではないか」とみている。

 13~17年に減少した239カ所のうち、JR各社分が193カ所を占め、地方に多い中小民間鉄道の路線で減少したのは43カ所にとどまる。1種への格上げ時に必要となる警報機や遮断機の設置など、コスト面が影響しているとみられる。「JRと同じ対応はできない。経営体力の差があり過ぎる」(福井県のえちぜん鉄道)という声も上がっている。 

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