台車亀裂、前日から進展か=のぞみ重大インシデント・運輸安全委

時事通信社

 新幹線「のぞみ」の台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題で、原因などを調査していた運輸安全委員会は28日、亀裂は発見された前日から進展していたとする経過報告を公表した。運輸安全委は事故につながる恐れがあったとして、新幹線では初の重大インシデントに当たると判断していた。

 運輸安全委は、走行する新幹線の車体の高さを調整する、空気ばねの圧力に着目。台車に損傷が生じた場合、その近くにある空気ばねの圧力が低下するため、他の空気ばねとの圧力差を解析した。その結果、JR名古屋駅で亀裂が確認された前日の昨年12月10日から、圧力差が広がる傾向にあったことが判明した。

 亀裂が発覚した同月時点で、のぞみを運行するJR西日本などは、空気ばねの圧力差を瞬時に把握できる状況になかったという。運輸安全委は28日、石井啓一国土交通相に対して、空気ばねのデータなどを活用し、乗務員に異常を知らせる仕組みを検討するよう意見を出した。

 経過報告は、台車に取り付けられた部品の溶接作業後に、メーカーの川崎重工業が必要な熱処理をしなかった可能性にも言及。この不備が、台車の亀裂が進む一因になったとの見方を示した。 

出発:

到着:

日付:

時間: