守った信仰、世界が評価=「先祖の苦労報われた」-喜びに沸く長崎、熊本・世界遺産

時事通信社

守った信仰、世界が評価=「先祖の苦労報われた」-喜びに沸く長崎、熊本・世界遺産の記事画像

潜伏キリシタン関連遺産の世界文化遺産登録が決定し、万歳して喜ぶ市民ら=30日午後、長崎市

 弾圧に耐え、ひそかに守り抜いた信仰の証しが世界にその価値を認められた-。潜伏キリシタン関連遺産の世界文化遺産登録が決定し、長崎市や熊本県天草市では30日、潜伏キリシタンの子孫たちが喜びを分かち合った。

 構成資産の一つ、長崎市の「外海の出津集落」。近くにある遠藤周作文学館には子孫や市民ら約120人が集まり、インターネット中継で審議の様子を見守った。登録が決まると、拍手が湧き起こり、万歳三唱した。

 集落にある出津教会堂の信徒、川田正勝さん(82)は「長い年月がかかり、推薦取り下げなど悔しい思いもしたが、登録されて感動した。地域の活気にもつながるのでは」と期待した。外海地区連合自治会長を務める松川隆治さん(78)も「世界の宝になった。大切に守り後世に伝えたい」と意気込んだ。

 今も禁教期の信仰形態を守る「かくれキリシタン」の一人、村上茂則さん(68)は「先祖たちが弾圧を受けながら必死に守ってきた信仰が、世界に認められうれしい。先祖に良い報告ができる」と笑顔を見せた。

 天草市の崎津集落にあるコミュニティーセンターでは、集まった住民ら約450人が色とりどりの風船を飛ばして登録決定を祝った。

 崎津教会信徒会の前会長、海付親治さん(70)は「信徒が支え合い、守ってきたものが世界遺産となった。自分たちの信仰を堂々と話せるようになり、先祖におめでとうと言いたい」と先人の苦労に思いをはせた。

 主婦浦本智子さん(71)は「集落が自然体で受け継いできた文化が認められた」と感慨深げ。一方、観光客が教会にごみを残したり、路上を広がって歩いたりすることもあるといい、「観光客が増えるのはいいことだが、住民の生活環境も守ってほしい」と注文した。 



潜伏キリシタン関連遺産の世界文化遺産登録が決定し、風船を飛ばして喜ぶ崎津集落の住民ら=30日午後、熊本県天草市

出発:

到着:

日付:

時間:

test