EU市場へのアクセス喪失なら銀行に巨大なリスク=英中銀総裁

ロイター

[ロンドン 11日 ロイター] - イングランド銀行(BOE、中銀)のカーニー総裁は、英国の巨大な金融サービス産業は、英国が欧州連合(EU)離脱の際にEU市場へのアクセスが一部失われるだけでも「特大の」影響を受ける可能性があると述べた。11日、英議会での質疑応答で語った。

ある銀行幹部は今週、ロンドンの金融街シティを木製ブロックで組んだタワーを崩さないように参加者が一片ずつ抜き取るゲームのジェンガに例えたが、カーニー総裁はこれに同意すると述べた。

総裁は 英国の金融サービス産業の規模はここ数十年で拡大を続けてきたと述べた。「ある時点で、特大の規模に膨れ上がった構成要素を失うことで、特大の影響を及ぼす可能性がある。そうした事項については、政府の判断が必要となる」と述べた。

金融サービス業は英国の国内総生産(GDP)の約10%を占めている。

カーニー総裁は英国による欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を円滑に実施するためには、移行期間が必要だという考えをあらためて強調した。

英国の銀行部門は、ブレグジット後にEU圏市場アクセスを維持できなかった場合、最も打撃を受ける部門のひとつとされている。

金融業の複数の当局者は10日、ユーロ清算が欧州大陸へ移り、ユーロ圏の単一市場への完全なアクセスが継続できなくなった場合は、英国の金融サービス部門にて何万人もが職を失う可能性があるとした。

カーニー総裁は11日、ブレグジットが及ぼしかねない短期的リスクは、欧州大陸における英国の金融サービス業界の重要性を踏まえると、欧州大陸の金融システムの方が英国よりもそのリスクは高いとも述べた。

また「英国にとってよりも、大陸にとっての方がこのプロセスを巡る金融安定リスクが高いと考える」とし「英国にとって金融安定リスクが無いとは言っていないし、英国にとって経済リスクもある。ただ、この移行に伴い、短期的には英国以上に大陸に対して金融安定リスクがあるといえる」と述べた。

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