北朝鮮の実験はICBM開発の一環か、米本土攻撃能力はまだ=アナリスト

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3月20日、北朝鮮が高出力ロケットエンジンの地上燃焼実験に成功したと発表したことについて、アナリストからは、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)に関する技術を習得し、近く実証してみせる可能性があるものの、まだ米国本土を攻撃する能力はないとの見方がでている。写真は金正恩朝鮮労働党委員長立ち会いの下行われたミサイル発射テストの様子。KCNAが19日提供(2017年 ロイター)

[ソウル 20日 ロイター] - 北朝鮮が高出力ロケットエンジンの地上燃焼実験に成功したと発表したことについて、アナリストからは、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)に関する技術を習得し、近く実証してみせる可能性があるものの、まだ米国本土を攻撃する能力はないとの見方がでている。

北朝鮮の実験について、韓国国防省報道官は20日、主エンジンと4つの補助エンジンを組み合わせたもので行っており、北朝鮮のエンジン開発がかなり進展していることを示すと指摘。ただし、さらなる分析が必要とも述べた。

米国防総省の報道官は、実験について具体的な評価を避けたものの、「弾道ミサイル開発の継続という、北朝鮮のこれまでのパターンと合致する」とコメントした。

北朝鮮が実験成功を発表したのは19日。折りしもティラーソン米国務長官がアジア歴訪の締めくくりとして中国を訪問し、北朝鮮問題を取り上げていた時だった。

専門家は、衛星ロケットと長距離ミサイルは基本的に技術が同じだが、軌道・速度に関する仕組みが異なるとしている。

韓国の極東問題研究所のKim Dong-yub氏は、北朝鮮がICBMの第1段ロケットの包括的実験を実施したとみている。

ワシントンの軍縮・核不拡散問題の専門家ジョシュア・ポラック氏は、4つのステアリング・ノズルは、北朝鮮が2012年と16年に宇宙に向けて物体を打ち上げた際、使用された長距離ロケットにもみられた、と指摘したうえで、主エンジンはこれまでとはかなり異なり、ICBMの1段目か2段目の直径とほぼ一致するようだと述べた。

米国の北朝鮮情報サイト「38ノース」に寄稿している航空宇宙の専門家ジョン・シリング氏は、モーターが、北朝鮮が開発を進めているとされるICBMには大きすぎるが、計画中とされる新たな宇宙打ち上げ用ロケット、あるいはまだ知られていないICBMには適するのだろうとみている。

極東問題研究所のKim氏によれば、北朝鮮はまだICBMを大気圏に再突入させる技術はまだ持っておらず、米国本土を攻撃する能力はない。しかし、近いうちにICBMのブースターロケット技術を完全に得たことを示す可能性もあるという。

米政権高官は、実験の技術的な評価は差し控えたものの、北朝鮮は兵器開発プログラムに「150%」コミットしていることを示したと指摘した。

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