米FRB、新たな金利設定手法で将来の危機に備えを=シカゴ連銀総裁

ロイター

[フランクフルト 14日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は14日、将来の経済危機に金利引き下げだけで対応できない場合に備え、金利設定の新しい手法が必要になるとの考えを示した。

総裁は欧州中央銀行(ECB)主催の会合で行う講演の原稿で、選択肢の1つとして、物価水準目標(price-level targeting)に言及。この手法では、中銀は一時的なインフレ上振れを容認することで過度に低いインフレに対処すると説明した。

講演原稿によると、エバンズ総裁は低インフレへの対応策として2010年にこの政策を提唱したが、米連邦準備理事会(FRB)はこのような「極端な」案を危機下で導入することは難しいとして採用しなかったという。

総裁はその上で、現在は経済がより安定していることから、FRBはこうした手法を研究することが可能だと主張。危機が再発した際、金利をゼロに引き下げても十分な景気刺激効果を得られない場合にこうした政策を採用する可能性があると、市場に周知することができるとした。

また、潜在成長率が低下する中、今後はゼロ金利政策を実施するケースが増えてくるとの見方を示した。

総裁はさらに、新しい手法が成功するかどうかは、現在の政策目標である2%のインフレ率を達成できるかどうかにかかっていると指摘。「現在のように比較的正常な状況で政策目標を達成できなければ、将来、非伝統的な措置を導入しようとしても信頼を得られるはずがない」と述べた。

物価水準目標を巡っては、サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁も前週、金利設定に関する新たなアプローチとして提示し、研究と議論を重ねる必要があるとの見方を示した。

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