シャイアー、オンコロジー事業を仏セルヴィエに売却へ

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4月16日、英国に上場するアイルランドの製薬会社シャイアーは、オンコロジー(がん)事業を仏セルヴィエに24億ドルで売却すると発表した。写真は2014年7月撮影(2018年 ロイター/Suzanne Plunkett)

[ロンドン 16日 ロイター] - 英国に上場するアイルランドの製薬会社シャイアー<SHP.L>は16日、オンコロジー(がん)事業をフランスの製薬会社セルヴィエ(非上場)に24億ドルで売却すると発表した。

シャイアーに対しては、武田薬品工業<4502.T>が買収の可能性に言及していた。

シャイアーは同事業の売却益について、自社株買いを通じて株主に還元することを検討すると表明。非戦略的資産の選択的な追加売却もあり得るとの見解を示した。

武田は希少疾患の治療薬に強いシャイアーを買収する目的としてオンコロジーや胃腸薬、神経科学分野を挙げていたため、オンコロジー事業の売却によって買収を思いとどまる可能性もある。

ただドイツ銀行のアナリストらは、同事業がシャイアー全体の利益に占める割合は小さいため、買収自体がこわれることはないとみている。

武田の広報担当はシャイアーの発表に対するコメントを差し控えた。

シャイアーは昨年12月にオンコロジー事業の売却を模索し始め、1月に売却手続きを開始した。その間、欧米や日本の企業がシャイアーの買い手に浮上したことも明らかになったが、武田の関心が公になったのは3月末だった。

シャイアーが上場するロンドン証券取引所の規則で、武田は25日までにシャイアー買収の意思を明らかにする必要がある。

シャイアーの時価総額は約470億ドル。

武田にとってシャイアーの買収は大きな転機となるが、時価総額ではシャイアーが武田を100億ドル前後上回っているため、武田の財務には非常に大きな負担がかかる。

またシャイアーは2017年末時点で約190億ドルの債務を抱えている。

製薬業界ではこのところ企業買収が相次いでいるが、その中でも武田とシャイアーの案件はずば抜けて規模が大きい。

複数の関係筋は12日、武田がシャイアー買収に向けて、主力行の三井住友銀行などに対し買収資金借り入れを打診したと話していた。

シャイアーのフレミング・オルンスコフ最高経営責任者(CEO)は仏社へのオンコロジー事業売却について、自社株の潜在価値を証明していると指摘。ジェフリーズのアナリストらも、武田との買収価格交渉でシャイアーの立場が強くなるとみている。

オンコロジー事業の昨年の売上高は2億6200万ドル。売却額は年商の9.2倍だった。

*内容を追加しました。

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