EUと英中銀、ブレグジットによる金融契約への影響で意見が対立

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7月11日、欧州連合欧州委員会のドムブロフスキス副委員長は、英国のEU離脱について、既存の保険や金融派生商品などの契約が影響を受ける可能性は低いとした一方、イングランド銀行のウッズ副総裁は、金融契約に関して当局が対策を講じなくても問題ないとするのは「間違った考え」と反論した。写真は同副総裁。昨年6月に代表撮影(2018年 ロイター)

[ブリュッセル/ロンドン 11日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のドムブロフスキス副委員長は11日、英国のEU離脱について、既存の保険や金融派生商品(デリバティブ)などの契約が影響を受ける可能性は低いとの見解を示した。

一方、英議会でこの日発言したイングランド銀行(英中銀、BOE)のウッズ副総裁は、金融契約に関して当局が対策を講じなくても問題ないとするのは「間違った考え」と指摘、欧州委に真っ向から反論した格好となった。

ドムブロフスキス副委員長は記者会見で、保険とデリバティブ契約を例に挙げ「全般的には、ブレグジット(英EU離脱)後も既存の(契約上の)義務は従来通り果たすことが可能だ」と述べた。

同副委員長は5月に欧州議会で、英国でEU市民が結んだ保険契約などに関し、EU離脱後も保険金が問題なく支払われるとの保証はないと述べており、今回の発言では慎重姿勢が和らいだ。

BOEは、ブレグジットによって英国と欧州経済地域(EEA)で4800万人の保険者に対する820億ポンド(1090億ドル)の保険債務が影響を受けると推計している。26兆ポンド相当のデリバティブにも影響が及ぶ見込み。

ドムブロフスキス副委員長は、金融監督当局と金融機関は既存の契約を個別に精査する必要があると指摘したが、現段階で一般的な問題はないとの認識を示した。

一方、ウッズ副総裁は同日、英議会で、英国とEUはともに、デリバティブおよび保険の契約に混乱が生じないよう対策を打つ必要があると訴えた。銀行や保険会社が来年3月の離脱までに英国で結ばれた契約をEUの拠点に移すには十分な時間がないため、対応を民間金融機関に任せるのは「現実的ではない」と強調。「これは間違った考えだ。この見方は今後変わることになるだろう」と述べた。

英政府は昨年、ロンドンにあるEU加盟国の銀行の支店について、EU離脱後も英顧客へのサービス提供を可能にする法律を必要であれば制定する方針を示している。

ウッズ副総裁は、この方針はEU銀の160支店への対応の根幹になると説明。ただ、EUはこの日、EUの顧客にサービスを提供する英銀行について同様の措置を取らない方針をあらためて表明した。

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