BitGoとサイレンス・ラボラトリーズ、規制対象カストディアンによる初となるポスト量子MPCトランザクションシミュレーションを完了

ビジネスワイヤ

ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)-- (ビジネスワイヤ) -- デジタル資産インフラ企業であり、BitGoホールディングス(NYSE:BTGO)の完全子会社であるBitGoは、サイレンス・ラボラトリーズとの戦略的提携により、機関投資家向けデジタル資産カストディおよびトランザクション署名のための量子耐性マルチパーティ計算(MPC)ウォレットインフラを開発することを発表しました。

両社はこの提携の一環として、規制対象カストディアンによる初となる、MPCベースのウォレットインフラを用いたポスト量子トランザクションシミュレーションを完了しました。これは、銀行、カストディアン、取引所、その他の機関投資家向けデジタル資産プラットフォームがポスト量子セキュリティへの移行に向けた、量子耐性ウォレットインフラへの新たなアプローチを示すものです。

このトランザクションは、BitGoとサイレンス・ラボラトリーズが主催した業界向け非公開イベントで実演されました。このイベントには、グーグル、スタンフォード大学、Linux財団、主要金融機関、そして広範なブロックチェーンエコシステムからの研究者、セキュリティ分野のリーダー、業界関係者が集いました。

この新たなウォレットインフラは、サイレンス・ラボラトリーズが新たに発表したPQ(ポスト量子)MPCプロトコルを採用しています。このプロトコルは、米国国立標準技術研究所(NIST)がFIPS 204で標準化されたデジタル署名アルゴリズムであるML-DSAに基づいおり、BitGoの機関向けカストディおよびウォレットプラットフォームと連携して動作します。

量子コンピューティングは、金融機関やブロックチェーンネットワークにとって、セキュリティ プランニングにおける優先事項としてますます重要になりつつあります。暗号分野で使用される量子コンピュータは現時点では存在しませんが、近年の研究では、量子対応の脅威が実用化される前に、デジタル資産インフラプロバイダーが暗号の柔軟性、鍵管理、移行準備状況を評価する必要性が強調されています。

BitGoのCEO兼共同創設者であるマイク・ベルシェは、「量子コンピューティングは、理論的な議論の段階から、デジタル資産業界におけるインフラ計画の優先事項へと移行しています。各機関は、セキュリティ、管理、運用上のレジリエンスを損なうことなく、準備方法を模索しています。サイレンス・ラボラトリーズとの提携により、BitGoが長年注力してきた機関レベルのセキュリティ、規制に準拠したカストディ、顧客保護という理念に沿った形で、ポスト量子ウォレットインフラを検証することが可能になります」と述べています。

ライブシミュレーションが行われたトランザクションでは、分散型鍵管理、ポリシーの適用、運用における職務分掌といったMPCの利点を維持しながら、ポスト量子署名を機関向けウォレットワークフローに組み込む方法が実証されました。今回の提携は、カストディ、財務、決済、デジタル資産運用など、ポスト量子時代への対応状況を評価する必要のある機関を支援することを目的としています。

サイレンス・ラボラトリーズのCEO兼共同創設者であるジェイ・プラカシュは、「デジタル資産は特にリスクにさらされています。これは、既存システムの多くが、量子脅威に耐えられない署名方式に依存しているためです。当社は先日、この懸念に対応するPQ-MPCウォレットインフラストラクチャをローンチしました。そして今、BitGoのような先進的な戦略的パートナーとともに、この技術を市場に投入する計画を進めています。これにより、金融機関は後々の慌ただしい移行を強いられることなく、自社のペースでアップグレードを開始できるようになります」と述べています。

BitGoとサイレンス・ラボラトリーズは現在、一部の顧客、金融機関、ブロックチェーンエコシステム参加者とともに、このソリューションの開発とテストを継続していく予定です。両社は、ポスト量子標準とブロックチェーン移行パスの進化に伴い、規制市場参加者をサポートできる相互運用性、機関のポリシー管理、監査可能性、および導入モデルに注力していきます。

BitGoについて
BitGo(NYSE: BTGO)は、規制対象のコールドストレージを基盤に、カストディ、ウォレット、ステーキング、取引、資金調達、ステーブルコイン、決済サービスを提供するデジタル資産のインフラ企業です。2013年以来、BitGoは金融システムのデジタル資産経済への移行を加速させることに注力してきました。BitGoは世界各地で事業を展開し、複数の規制対象事業体を有しています。その中には、上場企業が保有する初の連邦認可のデジタル資産信託銀行であるBitGo Bank & Trust, National Associationが含まれます。現在、BitGoは、業界を代表する多くの企業ブランド、金融機関、取引所、プラットフォームを含む数千の機関顧客と、世界中の数百万人の投資家にサービスを提供しています。詳細については、 www.bitgo.com をご覧ください。

サイレンス・ラボラトリーズについて
サイレンス・ラボラトリーズは、分散型鍵管理およびプライバシー保護コンピューティングの分野において量子耐性のあるMPCベースのインフラを構築しています。同社の製品は、銀行(G-SIBを含む)および世界の機関投資家向けカストディプラットフォームのデジタル資産インフラを保護します。また、銀行コンソーシアム、決済ネットワーク、その他の金融機関向けに、プライバシー保護分析サービスも提供しています。サイレンス・ラボラトリーズは、G20 TechSprint 2025の受賞企業です。

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記事提供元:タビリス