死者半数超が近隣居住=危険な「第4種」踏切事故-14年度以降25件・運輸安全委

時事通信社

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流鉄流山線の第11号踏切。2014年7月に乗用車と列車の衝突事故があり、近くに住む男性ら2人が死亡した=5月、千葉県松戸市

 警報機や自動遮断機のない「第4種踏切」で、2014年度以降に発生した死亡事故25件の犠牲者27人のうち、少なくとも半数超の16人が現場の近くに住んでいたことが、事故を調査した運輸安全委員会の報告書で分かった。踏切所在地の近隣自治体の居住者を含めると18人に達する。死亡者の多くが日常利用者だった実態が明らかになり、4種踏切の存廃をめぐり、地域での議論が改めて求められそうだ。

 運輸安全委は、14年度以降の4種踏切での死亡事故について、状況や原因を調査報告書にまとめている。それによると、14年7月11日に流鉄流山線の「第11号」(千葉県松戸市)で起きた乗用車と列車の衝突事故では、乗用車を運転していた男性=当時(70)=ら2人が死亡、乗客5人が軽傷を負った。家族の話では、死亡した男性は現場近くに約20年間住み、日常的に使う踏切に十分注意して生活していたという。

 16年8月22日に発生したJR九州指宿枕崎線の「第2本屋敷」(鹿児島県指宿市)での列車と軽乗用車との衝突事故。乗用車を運転していた女性=同(71)=が死亡し、同乗者1人が負傷した。同乗者の説明では、2人は踏切の周辺に約20年間居住しており、頻繁にこの踏切を通行していた。

 4種踏切がある地域に転居して間もなく事故に遭ったケースもある。16年10月16日に熊本電気鉄道菊池線の「八景水谷・堀川間8号」(熊本市)で乗用車と列車が衝突し、乗用車を運転していた男性=同(30)=が死亡した。男性は同7日に引っ越してきたばかりで、土地勘もなく、それまで住んでいた所に4種踏切はなかったという。

 いずれのケースでも当事者が死亡しているため、運輸安全委は踏切内へ入った理由について「明らかにできなかった」としている。 

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