アステリアと遠隔制御システムのリモテック(香港)が共同開発製品を提供開始。空調設備などの赤外線リモコン対応電化製品をエッジで制御し節電に貢献

PR TIMES

~8月9日から香港、シンガポールなどアジア地域へ販売開始~

アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平野洋一郎、証券コード:3853、以下 アステリア)と香港の遠隔制御システム開発会社Remotec Technology Limited(本社:香港・九龍、CEO: Jayne Law、以下 リモテック)は、当社のAI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio(グラヴィオ)」と、リモテックの手がける遠隔制御システムを活用したオフィス向けの赤外線リモコン対応電化製品IoT化エッジ開発キット「Smart IR Edge Control Toolkit」を共同開発し、第一弾として空調設備向けに8月9日よりアジア地域への販売を開始することを発表します

「Smart IR Edge Control Toolkit」開発の背景


[画像1: https://prtimes.jp/i/10008/274/resize/d10008-274-05ffcc8d0547b8baa022-0.png ]

昨今のエネルギー資源不足や猛暑などの影響で、世界各国で電力需給がひっ迫しています。国際エネルギー機関(IEA)※1によると、エアコンや扇風機などの空調機器の使用は全世界の建物の総電力量に対して16%近くを占め、電力消費量全体でも10%に相当します。オフィスや家庭で最も消費電力が大きい電化製品の一つは空調設備であり、その効率的な運用が世界全体での省エネや節電の鍵を握っています。

その一方で、空調設備など多くの電化製品は赤外線通信による“リモコン”での制御が主流で、センサーなどのIoTデバイスと連携した最適稼働を実現するシステム構築は難しい状況にありました。そこで、高度なエッジコンピューティング製品Gravioを手掛けるアステリアと、赤外線通信を用いた遠隔制御システムに関わるノウハウを持つリモテックが協業し、赤外線リモコン対応電化製品IoT化エッジ開発キット「Smart IR Edge Control Toolkit」を開発しました。

その第1弾として空調設備※2の制御キットを提供開始。このキットでは、GravioのIoTセンサーで取得した温湿度、CO2濃度、在室人数などの様々なデータをもとに、リモテックの遠隔制御システムをGravioが統合管理。それにより空調設備の最適稼働が実現され、オフィスのエネルギー消費を抑制し、電力需給がひっ迫する時期の節電や脱炭素に貢献します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/10008/274/resize/d10008-274-32c2b5da461889d38561-1.png ]



Gravioは、ノーコードと直感的な画面設計により、非エンジニアでも開発可能なエッジコンピューティング型のIoT統合ソフトウェアなので、わずか数分で導入・実装を実現します。また、エッジコンピューティング※3を用いることで、センサーから収集したデータをクラウドではなくエッジ側での処理で完結。インターネットに接続せずに運用できるので、ネットワーク障害などオフィスのネット環境に左右されずに利用することが可能です。



今後の展開

本開発キット「Smart IR Edge Control Toolkit」は、アジアを中心とした事業者向けに設計されています。まずは数量限定で提供し、ニーズに応じて提供数や対応機器を拡大していく方針です。アステリアとリモテックは、両社の技術を組み合わせ、様々な機器間接続を実現するサービスを拡充することでより幅広い用途における自動化および遠隔化に対応してまいります。


<「Smart IR Edge Control Toolkit」の概要>


[表1: https://prtimes.jp/data/corp/10008/table/274_1_7e82fc24a4caa30bce445643f14358da.jpg ]

注1:別途Gravioが動作するPC (Mac、Windows、Linux)が必要。
注2:プランに応じて使用可能なセンサーが異なります。貸出センサー一覧:https://www.gravio.com/en/product#Gravio-Rent

リモテックからのコメント


[表2: https://prtimes.jp/data/corp/10008/table/274_2_5efd9e71662dcaac4e7f55b922cd1dcd.jpg ]



※1 : https://www.iea.org/fuels-and-technologies/cooling (2022年1月6日時点のデータ)
※2 : 一部特殊製品を除く。
※3 : 端末の近くにコンピューティングリソースを分散配置し、データを処理する手法。ユーザや端末に近い場所(エッジ)で データを処理するためこのように呼ばれる。
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■「Remotec Technology Limited」について( Webサイト https://remotec.com.hk/
 Remotec Technology Limitedは、リモコン業界で30年以上の経験を持つソフトウェア/ファームウェア、IP、およびデータソリューションのパートナー企業です。80年代にBondwell Computersとして設立された同社は、リモコンのOEMメーカーから、赤外線とBluetoothのコードデータベース、アプリケーションとデータサービス、APIライブラリソリューション、完成品生産の専門知識など、あらゆる面で価値を提供するチップセットアグノスティック企業へと変身を遂げました。

■「アステリア株式会社」について( Webサイト https://www.asteria.com/
1998年に創業し、2002年に最初のノーコード製品の提供を開始したアステリア株式会社(当時インフォテリア株式会社)は、企業内の多種多様なコンピューターやデバイスの間を接続するソフトウェアやサービスを開発・販売しています。主力製品のASTERIA Warpは、異なるコンピューターシステムのデータをノーコードで連携できるソフトウェアで、大企業、中堅企業を中心に9,664社(2022年3月末現在)の企業に導入されています。また、Handbookは、営業資料や商品カタログ、会議資料などあらゆる電子ファイルをスマートフォンやタブレットで持ち運べるサービスのスタンダードとして、1,647件(2022年3月末現在)の企業や公共機関で採用されています。

■「Gravio」について( Webサイト https://www.gravio.com/jp
Gravioは、ノーコードで汎用的なカメラや各種センサーによるデータと様々なシステムの連携を容易に実現できる、AI/IoT統合型エッジコンピューティングプラットフォームです。直感的な画面設計による簡単な操作で、エッジ上で様々なデータを収集、管理するとともに、データに基づいた様々なアクションを自動的に実行することが可能です。また、各種認証済センサーの無償貸出プログラムもご用意し、導入の際の複雑性も解消。サービス全体を通してシンプルかつ迅速なAI/IoTの利活用を実現します。新バージョンでは、AIによる画像推論機能が更に強化され、プリインストールの推論モデルに加え、お客様により作成されたオリジナルの画像推論モデルもノーコードでシームレスに利用可能となりました。Gravioは、多様な用途におけるAIやIoTを利活用したDXを実現します。
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アステリア、Asteria、Handbook、Gravioは、アステリア株式会社の登録商標です。
本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。

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記事提供元:タビリス