トルコリラ、適正価値著しく下回る=IIFエコノミスト

(ロイター)

[ワシントン 15日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)のエコノミストらは15日、現在のトルコリラ相場について適正価値を著しく下回っているとの見方を示した。国内景気の減速や輸出動向加速で国際収支見通しが改善し、向こう1─2年間、リラは底堅くなると予想した。

首席エコノミストのロビン・ブルックス氏は記者会見で、マクロ経済の基礎的条件に基づく適正価値は1ドル=5─5.50リラ前後と指摘した。

高水準の経常赤字やエルドアン大統領の利上げ反対姿勢、対米貿易摩擦の拡大を巡り不安が広がる中、リラは13日に7.24リラの安値を付け、15日は6.05リラ付近で推移している。

ブルックス氏は「ファンダメンタルズを踏まえると、リラを巡る基調的な地合いはかなりポジティブである」と指摘。「景気が後退しているとの事実だけでなく、通貨リラ相場の下落により数量ベースでの輸出が有意に押し上げられるとの見通しを踏まえると、トルコの経常収支は改善に向けた軌道に乗っている」とし、「リラは向こう1─2年以内に大幅に上昇する」との見方を示した。

ただ、リラ急落の背景にはトルコに特有の要因があったとしながらも、アルゼンチン、南アフリカ、インドネシア、エジプト、レバノンなどを含む主要な新興国の一部からの資本流出という形で、トルコ問題の波及的な影響が広がる恐れがあると警告。

米国の景気サイクルがかなり進んだ段階にあることで、高利回りを求めた新興国市場への資金流入の度合いは通常の水準から逸脱しているとした上で、「(トルコ問題による)波及的な影響として資本流出が挙げられる」と述べた。

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