子どもたちが走り回れる家にースキップフロアの一戸建て【理想をかなえたマイホーム実例#01】

(SUUMOジャーナル)

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「家を買ったら、○○したい!」――マイホーム購入を通じて、そんな理想をかなえた方々のお宅に伺い、レポートする連載企画。
第1回は「子どもたちが階下への音を気にせずに、のびのびと走り回れる家に住みたかった」と話すKさんファミリーのお宅にお邪魔しました!【連載】理想をかなえた!マイホーム実例
「いつかは家を買って、○○したい」――そう考えて、住宅購入に夢を膨らませている方も多いのではないでしょうか。実際に「こんな暮らしがしたかった」という理想の暮らしを実現したご家庭にお邪魔し、マイホームを購入するまで、してからのお話をあれこれ伺います。実現したかったのは「子どもたちが思いっきり遊べる家」

玄関のドアを開けると同時に「わぁっ!」と思わず高い声を上げたカメラマンと私。「WELCOME!」の文字が躍るチョークアートの黒板が迎えるKさんファミリーの住まいは、東京都大田区の住宅街の中にあります。40代の夫と妻、11歳・8歳・4歳になる3人の女の子たちの5人家族です。

玄関を入るとまず目に入る壁一面のチョークアートには「THERE’S NO PLACE LIKE HOME(わが家が1番!)」の文字が。家を建てた年と、家族全員の名前と一緒に記されている(写真撮影/片山貴博)

玄関を入るとまず目に入る壁一面のチョークアートには「THERE’S NO PLACE LIKE HOME(わが家が1番!)」の文字が。家を建てた年と、家族全員の名前と一緒に記されている(写真撮影/片山貴博)

Kさん夫婦は、もともと結婚したときに購入した中古マンションをリノベーションして住んでいました。ところが、子どもたちが生まれて大きくなるにつれ、下の階に住む人から「ドンドンしないで」という苦情が頻繁にくるようになり、早く引越したいという気持ちが高まっていったそうです。

「ほかの子と遊ぶときでさえ、娘たちが音を立てないように気をつかって遊んでいる様子を見て、子どもたちが存分に動き回れる一戸建てに住みたいと考えるようになりました。できれば自分たちの家を建てたいと何年もかけて土地を探していたのですが、都内の土地は価格も高く、なかなか手が出ずに悩んでいたんです。そんな私たちを見かねて、近くに住む父が『ここに建てたら?』と、もともと古いアパートが建っていたこの土地を譲ってくれたのです」(Kさん夫婦、以下同)

子どもたちがゆるやかに上り下りできる「スキップフロア」の家に

――お父様から土地を譲り受け、家族の新しい家を一から建てられるとなったとき、どんな家にしたいと考えたのでしょう?

「中古マンションをリノベーションした経験から、次に住まいをつくるときには仕様に制約があるメーカーさんの施工は避けたいと思っていました。ハウスメーカーの施行例もいろいろ見に行ったのですが、やはり自由度を重視したいと思って、設計士さんに依頼しようと。

最初に設計士さんから『どんな家にしたいかイメージを聞かせてくださいね』と言われたので、インターネットでいろいろ調べました。そのなかでスキップフロアの画像を見つけて、こんな一段ずつ上がったところで子どもたちが舞台のように踊る場所があったら楽しいな、と思ったんです」

「スキップフロア」は、同じ空間の中で少しずつ段差をつけ「中2階」や「中3階」を設ける方法です。段差の下に収納を設けられたり、2階建てでも3層以上を確保できるため、空間を無駄なく使うことができる、視覚的に広く見える、というメリットがあります。

階段が玄関からリビングを抜け、家全体をぐるりと取り囲むようにらせん状に伸びている(写真撮影/片山貴博)

階段が玄関からリビングを抜け、家全体をぐるりと取り囲むようにらせん状に伸びている(写真撮影/片山貴博)

――家族全員が使用するリビングとは別に、スキップフロアの最上階には子どもたち専用のリビングがあるそうですね

「はい、子どもたちが全員女の子なので、小さいうちはここで一緒に遊んでほしいと思っています。大きくなったら、この子どもリビングに壁を追加して3部屋設け、それぞれ独立した子ども部屋にできるように設計してもらいました」

中3階、階段の一番奥にある「子どもリビング」(写真撮影/片山貴博)

中3階、階段の一番奥にある「子どもリビング」(写真撮影/片山貴博)

子どもリビングと並んでつながる寝室。現在は1部屋に入口が2つある状態だが、将来的には壁で仕切り、独立した子ども部屋にできるように設計されている(写真撮影/片山貴博)

子どもリビングと並んでつながる寝室。現在は1部屋に入口が2つある状態だが、将来的には壁で仕切り、独立した子ども部屋にできるように設計されている(写真撮影/片山貴博)

収納を1階にまとめて、家族とお客さまの動線を意識した玄関

――間取りについて工夫をした点はほかにありますか?

「実はさっき上がっていただいた玄関のところなのですが、入口が二手に分かれるんです。このメインの入口はお客様用の入口、もうひとつ左脇に入ると家族用の入口で、そこは直接シューズクローゼットとウォークインクローゼットに入れるようになっています。ここで靴や上着をすぐに脱ぎ着できるようになっています」

左から手前がお客様用の玄関となるルート、左手奥にあるドアからつながる右のウォークインクローゼットにつながるルートが家族用(写真撮影/片山貴博)

左から手前がお客様用の玄関となるルート、左手奥にあるドアからつながる右のウォークインクローゼットにつながるルートが家族用(写真撮影/片山貴博)

玄関脇から入る大容量のシューズクローゼット兼ウォークインクローゼット。家族全員の300着以上の衣類と50足以上の靴がほぼ、ここに収納されている(写真撮影/片山貴博)

玄関脇から入る大容量のシューズクローゼット兼ウォークインクローゼット。家族全員の300着以上の衣類と50足以上の靴がほぼ、ここに収納されている(写真撮影/片山貴博)

先ほど玄関から入ってきたときには気づきませんでしたが、ブラックボードの裏は、こんなに大容量のウォークインクローゼットになっていたんですね! 有孔ボードにたくさんの帽子がディスプレイされていてとってもおしゃれです。

「この有孔ボードは『フックを引っ掛ければ自由にバッグや帽子をかけることができて便利ですよ』と設計士さんが提案してくれたものです。確かに好きなものを楽しく飾れますし、ぱっと見で何がどこにあるのかを見つけることができるのでとても重宝しています。もっと引っ掛ける帽子を増やそうと思っているところです」

夫婦でお店を回って見つけた、こだわりのインテリアグッズ

――ご夫婦、とってもおしゃれですもんね。玄関を入ったときにも思ったのですが、インテリアのポイントになっているベンチやドライフラワー、アンティークの額などはご自身で購入されたものですか?

「はい、2人でインテリアショップを回って見つけたものばかりです。結構安くてオシャレなアンティークグッズを売っているお店があって、例えばリビングのテーブルとして使っているもの、実はあれ、大きなヴィンテージのトランクなんですよ」

――わ、本当ですね! トランクの持ち手があります! 先ほどからダイニングでお話をうかがっていて、このダイニングテーブルの上のペンダントライトがかわいいな、と気になっていたんですが、これもご夫婦が選ばれたんですか?

ダイニングテーブルの上には細長い形のおしゃれなペンダントライトを3つ並べて(写真撮影/片山貴博)

ダイニングテーブルの上には細長い形のおしゃれなペンダントライトを3つ並べて(写真撮影/片山貴博)

2階の洗面脱衣室の上にも「PRIVATE」のペイントが施されたペンダントライトが(写真撮影/片山貴博)

2階の洗面脱衣室の上にも「PRIVATE」のペイントが施されたペンダントライトが(写真撮影/片山貴博)

「ライト類は全て自分たちで選んで購入して、工事のときに付けてもらいました。このダイニングキッチンのシンクもそうですが、私が一番こだわっていたのが洗面所に使用しているアメリカのKOHLER(コーラー)社のシンクです。これをどうしても使いたいと設計士さんに相談をしたら、せっかくだから全てKOHLER社のもので統一しませんか、と提案してくれました。このアイランドキッチンも私たちの好みに合わせてオリジナルでつくってもらって」

KOHLER社のシンクを中心にオリジナルで造作されたキッチン(写真撮影/片山貴博)

KOHLER社のシンクを中心にオリジナルで造作されたキッチン(写真撮影/片山貴博)

洗面所にKOHLER社のシンクと、変形タイルを使うことがKさん夫婦の外せないこだわりだった(写真撮影/片山貴博)

洗面所にKOHLER社のシンクと、変形タイルを使うことがKさん夫婦の外せないこだわりだった(写真撮影/片山貴博)

無垢材とアクアレイヤーで、一年中春のような心地よさ

――先ほどからこのキッチンの木の温かみとペイントの色が素敵だなと思っていました! 全体的に壁や床も、木を意識的に使われていますよね

「ええ、床に無垢材使いたい、というのはマストの要望でした。子どもたちが裸足で走り回って気持ちいい床であること、また年月が経ったときに使用感がちゃんと『味』になる素材を選びたいと思っていました。ほら、玄関の壁の部分を見ていただくと、木と木の間が黒い線のように見えるでしょう? あれも建てたばかりのときは閉じていたんですよ。設計士さんが『時間が経つにつれて少しずつ木が縮んで、ランダムに線が入って味になっていきますよ』とおっしゃっていたんですが、本当にそうなってきました(笑)」

ドライフラワーが飾られる壁の板には少しずつ隙間ができて黒い線のように。床の無垢材と組み合わせ、ナチュラルで優しい印象になっているところを黒の手すりが引き締めている(写真撮影/片山貴博)

ドライフラワーが飾られる壁の板には少しずつ隙間ができて黒い線のように。床の無垢材と組み合わせ、ナチュラルで優しい印象になっているところを黒の手すりが引き締めている(写真撮影/片山貴博)

――壁や床など、構造にかかわるところでほかに工夫されたところはありますか?

「今は暖かい季節なので使用していませんが『アクアレイヤー』という床下の水の袋で蓄熱する床暖房を入れています。これも設計士さんから『1年中春のように気持ちが良いですよ』と勧めてもらって取り入れました。電気代が割安な夜の間に熱をため込んで、日中はその余熱で暖かく過ごせるという仕組みの床暖房です。

とても優しい暖かさなので毎日違和感なく過ごしていたんですが、年末に旅行に出かけたときに電源を切ったことがあるんです。それまでは毎日暖かいことが当たり前だったので気づかなかったのですが、旅行から帰ってきたときの家のあまりの寒さに、この床暖房のすごさを感じました」

至るところにKさん夫婦のこだわりと「子どもたちがのびのびと健やかに育ってほしい」と願う親としての気持ちが詰まった優しい住まい。特に子どもが欲しいと考えている方や、子どもたちの成長を見守る暮らしを考えている方は、これからの住まいの参考にしていただけるのではないでしょうか。

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