下廃水再利用向け高除去限外ろ過(UF)膜の販売を開始
2026/4/27 17:27 PR TIMES

東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大矢 光雄、以下「東レ」)は、このたび、優れた低ファウリング性能を有するRO膜プロセスの負荷低減と長期安定運転に寄与する限外ろ過(UF:Ultra Filtration)膜の製品化を完了し、2026年5月より本格販売を開始します。なお、本製品は、2025年2月に当社が発表した高除去UF膜技術をベースに、下廃水再利用プロセス用途の事業化に向けて、量産化技術の確立および製品信頼性評価を完了しました。
世界的に水需要が高まる中、各国における下廃水規制は年々強化されており、水資源に制約のある地域では、下廃水再利用が安定的な事業運営を支える重要な取り組みとして位置付けられています。一方で、下廃水には多くの有機成分(バイオポリマー)が含まれており、これらが膜の閉塞を引き起こすバイオファウリング1)の主要因となるなど、下廃水再利用プロセスにおける大きな課題となっています。
本製品は、当社独自の微細孔制御技術により、業界最小クラスの公称孔径0.005µmを実現した限外ろ過(UF)膜です。これにより、従来は十分な除去が困難であったバイオポリマーの透過量を当社従来品比で約1/3に低減したことを確認しました。下水処理プラントでのパイロットテストでは、UF膜の透水量を維持したまま後段RO膜のファウリングを抑制し、バイオポリマー起因のRO膜の造水量の低下を従来比で約1/3に低減したことを実証しました。その結果、ROプロセスにおける薬品洗浄頻度や運転トラブルの低減が期待され、造水コストに加え、下廃水再利用プロセス全体のオペレーションコスト削減への貢献が期待されます。
今後は、下廃水再利用プロセスの導入が加速する北米市場を中心に、グローバルに展開してまいります。なお、本製品は、2026年5月4日(月)から7日(木)までドイツ・ミュンヘンで開催される国際環境技術見本市「IFAT Munich 2026」に出展予定です。
東レは、2026年4月からスタートした新中期経営課題“IGNITION 2028”の中で、水処理事業における海水淡水化、廃水再利用用途等での事業拡大を目指しています。今後も、高度な水処理膜ソリューションと、それを支える迅速かつ的確な技術サポートの提供を通じて、世界各地で顕在化する水問題の解決に貢献する事業活動を強力に推進してまいります。
●下廃水再利用向け高除去限外ろ過(UF)膜 「F-HFUG Series」
(1)品種名 : F-HFUG-2020AN
(2)表面構造 : 下図参照
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/163456/16/163456-16-b256d65eea5bc6ef473a13ee08c27232-3900x2998.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※業界最小クラス、(飲料・下廃水再利用用途向け。2026年4月時点、自社調べ)
用語説明:
1)バイオファウリング(Biofouling):
バイオファウリングとは、RO膜表面に形成されたバイオフィルムが許容できないレベルに達し、
圧力損失の増加や透過水量の低下など、ROプロセスの運転に支障をきたす状態を指す。
参考:
2025年2月20日プレスリリース
「CO2排出量を30%以上削減可能な高効率限外ろ過膜を開発
-微細孔制御により下廃水処理プロセスにおける高い除去性と高透水性を両立-」
https://www.toray.co.jp/news/article.html?contentId=jsmhvz3r
東レUF膜サイト:
https://www.water.toray/ja/products/uf/ (日本語)
https://www.water.toray/products/uf/ (英語)
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記事提供元:タビリス









