「誰にも知られず、誰にも助けられない」--インド・ビハール州の“絶望の洪水”に、たった一つの応答を。NPO結び手が緊急災害クラウドファンディングを開始

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インド・ビハール州の洪水被災地にて、認定NPO法人結び手が緊急支援を開始。教育や土地の権利すら持たぬ人々へ、食料と住まいの補強資材を届けるクラウドファンディングを立ち上げました。

■ 支援の背景:それは“自然災害”ではなく、“社会的構造”の災厄

インド・ビハール州ガヤ地域。
そこは、インドの中でも貧困地域であり、CSRの対象にもなりづらい場所。
教育を受けたことがなく、土地の権利もない人々が多く住んでいます。
その人々が、また今年も、モンスーンによる洪水でヤギや豚、農地、家までも失いました。

インドビハール州のブッダガヤから20分ほどの村、Bataspurの家族は家を失い、農地を失い、生計を支える家畜までも水にのまれました。
大雨と大量の水の音とともに目を覚まし、小さな子供担いで高台に逃げ、水が収まった3日後に家に戻ってみると、そこには水浸しになった土でできた家だけが残っていました。
この家族に残ったのは借金だけです。

このような状況に対し、2025年6月最終週、代表福岡が訪問、滞在しただけでも状況は過酷だとすぐに判断できます。
土でできた一階建ての家では膝上まで浸水するため、5日間の野宿を強いられる人もいます。
命を最優先し、何もかもを家に置いて子供を抱えて高台に避難する人もいます。
唯一の生計手段であった家畜が全て亡くなってしまった人もいます。


「何も知らされていなかった」
「備えたくても、方法がわからなかった」
「ただ流され、奪われるのを見ていた」

既に借金がある中、ただ「生きるため」に食べなければならず、そのために更なる借金をしています。
その借金は返されることはなく、対価として一生どころか子孫までもがほとんど奴隷(現地でカミヤと呼ばれます)として生きていきます。


私たちが目の当たりにしたのは、“災害”ではなく、“諦めさせられてきた人生”そのものでした。
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■ 1万円で、家族を15日守る。
今回のクラウドファンディングでは、1家族あたり5人の食料と、浸水を防ぐための家の補強用ビニール資材を配布します。
支援単価はおよそ 1家族につき5,000円。
すでに7月8日には55世帯分の補強資材を購入し、翌朝5時から現地支援を開始。

ただ訪問して声も拾わずに去っていく“支援”ではなく、「本当に必要な人に、必要な形で届ける」ことを大切にしています。

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クラファンページ:https://syncable.biz/campaign/7988

■ 支援が「人生を変える」ものに変わるには、教育と女性支援の継続が不可欠。
もちろん、食料と補強資材だけで貧困の連鎖は断ち切れません。
NPO法人結び手は、普段からビハール州で女性の自立支援と子どもたちへの基礎教育活動を行っています。
今回の支援活動でも、被害状況が落ち着いた後は、余剰資金が出る場合は教育活動や女性支援に再投資し、次なる災害に備えられる土壌づくりに活かします。

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■ 代表コメント(福岡洸太郎)
「写真を撮って帰るな。何もしないなら来ないでくれ。」


被災地で女性にそう言われる現状。多くの人間が被災地をまるで観光地かのように訪問し、報道し、何もせずに去っていく。


私たちはそのような放置をしない世の中を創ります。誰にも知られず、誰にも守られない人を、見捨てない。
そのことを心に、今日も泥の中を歩いています。


【お問い合わせ先】
NPO法人 結び手
担当:福岡洸太郎
Mail:info@musubite.org
Web:https://musubite.org


代表プロフィール:福岡洸太郎(ふくおか こうたろう)
NPO法人結び手 代表理事。
熊本県産まれ愛知県出身。インド在住8年目。
東京大学卒業後、バックパッカーとして世界一周。
2018年よりインドに移住し、ストリートチルドレン支援や教育格差、女性差別撤廃に取り組む。
2019年よりインド・ビハール州にて教育・女性自立・災害支援を継続。ほかグルガオン、コルカタにて活動中。
「絶望に慣らされず、最も無視されている人、すわなち”外部環境が原因で努力できない人に機会を”届ける」を信条に、現地密着で活動を展開。
メディア出演・講演多数。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/122032/26/122032-26-06eeb34ba2a09ba721fc12d9d88ee8e0-2048x1152.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

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記事提供元:タビリス