TIS、「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」で明電舎のDRサイトのクラウドサービス移行を支援

PR TIMES

~2つのオンプレミス環境の維持にかかるコストを50%削減~

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、TISの「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」により、株式会社明電舎(本社:東京都品川区、代表取締役執行役員社長:井上 晃夫、以下:明電舎)のDRサイトに利用されていたOracle Exadata Database Machine(以下:Exadata)をクラウドサービスへ移行したことを発表します。これにより、2つのオンプレミス環境の維持にかかる高額なコストを約50%削減しました。

日本オラクル株式会社が提供するOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure は、Oracle Databaseの処理に最適なプラットフォームであるExadataを、パブリッククラウドで専有環境として提供するサービスで、エンタープライズ領域における最適なデータベース基盤環境への移行を実現します。また、他のクラウド環境と連携したマルチクラウド化にも対応しています。クラウド上でデータベースが統合管理されるため、システム運用の負荷が軽減されます。さらに、ハイブリッドクラウドにも対応しており、現在オンプレミスで運用しているExadataのBCP(事業継続計画)/DR(災害復旧)対策としても利用可能です。

TISの「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」は、オンプレミスで稼働しているエンタープライズデータベースシステムを、Oracle Cloud Infrastructure(以下:OCI)のExadata Database Service on Dedicated Infrastructure へ移行するためのサービスです。このサービスは、Oracle Databaseを含むシステムのOCIおよびExadata Database Service on Dedicated Infrastructure への移行を、コンサルティングから移行、運用保守までワンストップで提供します。

背景
明電舎は、電気・鉄道の電力インフラや水のろ過・処理システムなど、社会のライフラインを支える大手重電メーカーです。また、国内トップシェアを誇る自動車試験装置(ダイナモメータシステム)や電気自動車のモーターなど、「電気」に関わる事業を幅広く展開しています。

明電舎では、売上や納入実績データを蓄積・管理するデータウェアハウス(DWH)強化を目的に、2017年に初めて西日本のデータセンターにExadataを導入しました。ExadataをDWHとして運用するにあたり、10以上の業務システムをこのExadataに移行し、まず基幹業務を支える統合データベース環境を整えました。その後、東日本データセンターに2台目のExadataを導入し、災害や障害に備えるDRサイトを構築し、BCP対策の強化を図っています。

しかし、これら2台のExadataを運用する上で、5年ごとの更改費用と月々のデータセンター維持費用といったコスト面の課題が浮上しました。このため、次の保守期限を迎えるまでに改善策を講じることを検討していました。そこで明電舎は、2021年末からクラウドとの組み合わせを視野に入れ、次世代のネットワーク構成の検討を開始しました。


TISと「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」選定理由
TISと明電舎は基幹業務に影響が及ぶリスクを考慮し、西日本データセンターの本番環境はそのまま継続し、東日本データセンターのDRサイトのみを見直すことにしました。そして、既存のExadataを継続する選択肢を残しつつ、Exadataをクラウドサービスに変更する複数の案を比較検討しました。TISと「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」は、以下の理由から選定されました。

- オラクル製品に関する豊富な知見を有している点

既存の2台のExadataもTISの導入支援によるものであり、明電舎のエンジニアを対象としたExadataのチューニング方法や性能評価の実施方法などの勉強会開催実績などから、データベースに関する知識と技術力に信頼がおけたこと。

- 品質・コスト・運用面などで条件を満たす点

Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureは、パブリッククラウドであるOCIにおいて、Oracle Databaseを含むExadataを専有環境として提供するサービスであり、オラクル社が提供するハイブリッドクラウドデータベースプラットフォームであるOracle Exadata Cloud@Customerと比較して、データセンターコストがかからず、コスト削減効果が大きいこと。

導入効果
プロジェクトは2022年5月から約6ヶ月間にわたり実施されました。TISはOCI上のExadata Database Service on Dedicated Infrastructure の環境構築を担当し、明電舎は本番環境から東日本データセンターの接続先をExadata Database Service on Dedicated Infrastructure に変更する役割を担いました。「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」の導入による効果は以下の通りです。

- DRサイトとしての安定性を維持しつつ、維持コスト約50%削減に成功

BCPの安全性を損なうことなくコストを抑制。オンプレミスのExadataを継続した場合と比べて、データセンターの年間費用等を約50%削減。

- 突発的な転送量増加の予測と、プロアクティブな対応が可能に

TISが運用支援の一環として実施している定期的な性能評価により、西日本の本番環境とクラウドのExadata Database Service on Dedicated Infrastructure間のデータ転送量の突発的な増加が予測しやすくなり、ネットワークの帯域を拡大するといったプロアクティブな対応が可能になった。

コメント
TISには、データセンターにおける仮想化基盤の運用についても長年ご協力いただいており、当社の業務を最も熟知したITパートナーであると感じています。今回のプロジェクトも、技術面でしっかり支えていただき、無事にExadata Database Service on Dedicated Infrastructure 上の新DRサイトへスムーズな移行ができました。
将来的には、現在データセンターの物理サーバ上にある仮想化基盤についても、クラウド移行することが最終目標になると思います。本プロジェクトはそのための第1ステップであり、無事に完遂できたことは大きな成果です。
基幹業務のクラウド移行は、品質面・安全面でさまざまな技術課題を乗り越える必要がありますので、TISに継続的に相談をさせていただければと思います。

株式会社明電舎 DX推進本部 デジタル化推進部長 天野純一氏
株式会社明電舎 DX推進本部 デジタル化推進部 基盤技術課 専任部長 小出光浩氏
株式会社明電舎 DX推進本部 デジタル化推進部 基盤技術課長 福地智子氏

本件の詳細は以下URLをご参照ください。
https://www.tis.jp/casestudy/casestudy_172.html

「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」について
「Oracle Exadata クラウドマイグレーションサービス」は、オンプレミスで稼働しているExadataおよびエンタープライズDBシステムをOCIのExadata Database Service on Dedicated Infrastructure へ移行するサービスです。コンサルティングから移行・運用保守までのライフサイクルを通じトータルで支援します。

詳細は以下をご参照ください。
https://www.tis.jp/service_solution/exa_cloud_migration/

明電舎について(https://www.meidensha.co.jp/
明電舎は1897年の創業以来、電力インフラや社会システム、産業モビリティ、フィールドエンジニアリング分野に、重電機器を中心とした様々な技術や製品・サービスを創出し、社会の持続的な発展に貢献しています。

TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客さまのあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客さまと共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。

TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。

※ Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。
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※ 記載されている情報は、2025年3月時点のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。


◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 デジタルイノベーション事業本部 デジタルイノベーション営業統括部
デジタルイノベーションマーケティング部 マーケティング担当
E-mail:marke_mb@pj.tis.co.jp

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記事提供元:タビリス