売掛債権を活用したファクタリングってどんな仕組み?

イー・ローン

Q. 小さな会社を経営していますが、資金繰りで悩んでいます。 テレビCMなどで売掛金を使ったファクタリングという方法があると知りましたが、どのような方法なのでしょう?(Nさん 中小企業経営者43歳)
A. 売掛債権を活用した資金調達手法であるファクタリングの概要を整理して、他の資金調達との違いについても見ておきましょう。

ファクタリング(売掛債権譲渡)とは?

Nさんもご覧になったように、最近ファクタリングに関する広告が増えているようです。 ファクタリングは「売掛債権譲渡」とも呼ばれる通り、事業者が自社で抱える売掛債権を買い取ってもらう形で資金を調達する方法をいいます。 当然、手数料もかかりますが、資金調達までの時間が3日程度と短かくて済むのもファクタリングの特徴です。

売掛債権を買い取ってくれるのがファクタリング会社ですが、売却した後の売掛債権の回収もファクタリング会社が行います。 ファクタリングで重視されるのは、売掛債権の信用度です。 利用会社がたとえ経営難に陥っていたとしても利用できますが、売掛先の会社が経営難だと買い取ってもらうことは難しくなります。 万一、回収できなかった場合の貸倒れリスクを負うのもファクタリング会社なのです。

こうしたファクタリングは欧米の中小企業では一般的な資金調達手段となっていますが、日本では手形取引が多かったことなどもあり、あまり広がらずに来ました。 その後、手形取引が減少する中、再注目されてきたのがファクタリングです。

ABL(売掛債権担保融資)とはどう違う?

詳しい方だと、「ABL(Asset Based Lending)とは違うの?」と疑問を抱く人もいるかもしれません。 ABLは「売掛債権担保融資」で、売掛債権等を担保にした「融資」のことです。 売掛債権を「売却」してしまうファクタリングとは主に次の点で異なります。

・利用会社や代表者本人の信用力が問われる(ファクタリングでは問われない)。
・売掛債権に対する保証義務あり(ファクタリングはなし)。
・売掛先や売掛金の状況などへの金融機関の評価で融資額も変わる(ファクタリングは売掛額が最高額)。
・融資決定までに1~2週間かかる(ファクタリングは3日程度とスピーディー)。

ABLを利用しても、資金繰りが厳しい状況を取引先や金融機関に知られることはありませんが、ファクタリングだと債権を売るわけですか売掛先にもどうしても知られてしまいます。そうした点も違いです。

事業者向けの他の資金調達手段

Nさんはそもそも資金調達方法を検討されているのだと思いますが、ファクタリング以外の事業者向け資金調達方法についても見てみましょう。

手形割引
約束手形は「指定日に予め定めた金額を支払う」と約束して発行する手形です。 手形を受け取った会社に入金日まで待つ体力がなければ、約束手形を担保に融資を受けます。 これを手形割引と言います。 借り入れのため利息が発生しますが、その分が引かれて現金を受け取ります。 会社や手形の信用度が低いと融資が受けられないこともあります。
ファクタリングは売掛債権を売却するのに対し、手形割引は約束手形を担保にした融資です。 万一不渡りが起きた場合も手形割引だと保証しなくてはなりません。
銀行融資
銀行融資は比較的低金利で借りられますが、担保や保証などの融資条件が厳しめです。 ファクタリングと異なり、融資までの時間もかかります。業績が良くないと利用できないこともあります。
不動産担保ローン
中小企業でも不動産があれば利用しやすいのが不動産担保ローンです。無担保ローンより金利が低めです。 返済期間も20年、25年と長期で利用できます。 登記に時間がかかるため、即日融資は原則ありません。 ローンの返済ができなければ担保不動産は競売・任意売却で現金化され返済に充てられることとなります。
無担保ローン
ビジネスローンやカードローンなど無担保で借りられるローンもあります。 最大の特徴は、担保や保証人が原則不要で借りられて、審査もスピーディーな点です。 ただし、無担保のため、融資額が数十万円程度とあまり大きくない上、金利も高めです。
【関連記事】

出発:

到着:

日付:

時間: