住宅展示場が夜は「一棟貸切ホテル」に!【SHARESラグーナ蒲郡】

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海辺のコンセプトハウス各棟を「展示場/宿泊施設」として皆でシェア


人生で一番高い買い物・マイホーム。だからこそ失敗も後悔もない家づくりをしたいもの。
家づくりを考え始めると、約8割の方が「住宅展示場に行く」という調査結果があるように(※)複数のモデルハウスが並ぶ住宅展示場に出向いて夢を膨らませるケースは多いだろう。
※住宅展示場協議会「総合住宅展示場来場者アンケート」(2015年度)より

一般的な住宅展示場には、各ハウスメーカーや工務店が自社の“家づくり力”をアピールする家であり、憧れを絵に描いたような家が出展されている。近年その傾向は落ち着いてきたものの、広さや設えも等身大とは言い難いグレードの家が多いことは確かだろう。そもそも、ここに建つ家たちは見学されることが目的で住むために建てられたものではない仮設建築物。水まわりも使えない。

試着や試乗があるように「家も試したい」の要望に応えるべく、住める状態での体験型モデルハウスを街に建て、そこで宿泊体験ができることもここ数年は珍しくなくなってきたが、「住宅展示場の各モデルハウスで、そこにある家具や設備を使い、食べて・寝て・寛いで…暮らし心地を体験できる」のはこれまでになかったケースではないだろうか。

それを実際にできるのが愛知県蒲郡市にある【SHARESラグーナ蒲郡】。
海を囲むように建つ個性的な各棟を、昼は住宅展示場として自由に見学ができ、夜は一棟貸切タイプのホテルとして“試住”希望者や宿泊者が利用するという『泊まれる住宅展示場』だ。


これまでの住宅展示場とは違うアプローチで家づくりを検討できる、宿泊できる住宅展示場【シェアーズラグーナ蒲郡】。</br>場内には東急ハンズが運営するリノベーションD.I.Yのショップやコンテナハウスのモデルルーム展示、</br>レンタルオフィスもある複合施設となっている



住宅コンサルティング会社のスキームをカタチにした住宅展示場


2017年4月28日にオープンした【SHARESラグーナ蒲郡】を運営するのは株式会社住宅アカデメイア。母体は住宅ローン会社である日本モーゲージサービス株式会社で、グループ会社には住宅瑕疵担保責任保険法人の株式会社ハウスジーメンがある。同社は主に住宅関連企業に経営指導やコンサルティングを行っており、営業マン然り、展示場然り、“持たない経営”を推しているという。

一般的な住宅展示場のモデルハウスは、出展各社が“総力をあげて建てた”広告物として、建築費・維持費・出展費・スタッフの人件費など膨大な費用がかけられる。加えて、長くないスパンで建替えが必要になったり、せっかくの立派なハコがあっても営業時間外は使用されないなどモッタイナイ面も否めない。そこで、同社のスキームを具現化する住宅展示場を誕生させる運びになったとか。

つまり【SHARESラグーナ蒲郡】は、住宅コンサルティング会社が住宅業界が抱える問題を解決する一つのカタチとして、旅館業も取得した上で『昼は住宅展示場、夜はホテル』の新スタイルで打ち出した住宅展示場ということになる。


「愛知県内でも三河地域は一戸建て日本最大圏のエリア。そんな戸建志向の強い地で、新しいスタイルの家づくり提案であり住宅展示場を展開することはチャレンジでもあります」とハウジングツーリストの鴨下義和さん



営業スタッフではなく『ハウジングツーリスト』が第三者視点でアテンド


一般的な住宅展示場と大きく異なるのが「各社モデルハウスに営業スタッフがいない」こと。
センターハウスには『ハウジングツーリスト』という専任スタッフが常勤しており、彼らが全棟に関する窓口となって第三者の公平な視点で家づくりをサポート。
モデルハウス訪問時の熱烈な営業や見学後のお伺い電話など…敬遠されがちな“住宅展示場あるある”がないことに加え、途中で各社に引き継ぐことはなく、相談~契約に至るまでがワンストップで行われる。

「家を買うことにフォーカスするのではなく、人生=旅として、理想の暮らしをアテンドするのが私たちハウジングツーリストの役目です」と鴨下さん。

ここに建つのはそれぞれに異なるコンセプトを持つ14棟のモデルハウスと4棟の小屋。
どんな家なのか?よりも、その家を建てることでどんな暮らし方ができるのか?を考え、気になるコンセプトハウスがあれば、実際に泊まってライフスタイルを体験してみる、という“ライフスタイルありきの家づくり”を徹底しているようだ。


「家から0分のキャンプ場は屋上に アウトドア派の家」「自然エネルギーを取り入れた“自給自足する”家」</br>「海を楽しむアメリカンハウス 自然とつながる平屋の家」「今日もお気に入りの場所で過ごす ずっといたくなる街カフェの家」</br>…など、それぞれが異なるコンセプトの多彩な住まいを自由に見学・宿泊体験できる



14棟すべてが「30坪以内」「1,500万円程度」の無垢材を使った規格住宅


ライフスタイルや好みありきで自分に合う家を選べるのは、全棟が同じような広さ&価格帯の規格住宅であることが大きい。
全棟は「30坪以内で1,500万円前後の無垢材の家」という“しばり”がある中で、1棟1棟異なるコンセプトで建てられている。

「宿泊施設として活用していることや、通常の住宅展示場で掛かる経費を大幅に削減できているため、適正価格での販売が叶っています。
安心していただきたいのは、全棟が『長期優良住宅』であり、ハウスジーメンがOKを出した高基準の家であること。なので性能面での比較は必要ありません。
セカンドハウスに検討される方も多いですが、『好きな場所で好きなように過ごすための家選び』として、重く考えがちな住宅購入を、もっと楽しく・自由にしたいのです!」(鴨下さん)

平日は通勤に便利な都心で暮らし、休日は自然豊かな地でのんびり…というような複合地域居住(マルチハビテーション)が広がりをみせている。同展示場でさまざまなライフスタイルを見学・宿泊体験し、純粋に暮らし方やデザインに重きを置いた比較検討ができるのは、急速に浸透しつつあるそんな暮らし方にも合っているのではないだろうか。


リビングの一角に広い玄関土間があるこの家のコンセプトは「自然体に戻るビーチサイドハウス」。</br>各家電のほか食器類やアメニティも揃っていてコンドミニアム感覚で宿泊可能。食材を持ち込んで調理し、お風呂に入った後は海を見ながら夕涼み…のように非日常感を味わいながら暮らし心地を体感できる。人気の薪ストーブを実際に使えるのもいい



家を建てることをもっと自由に…マルチハビテーションなライフスタイル


『宿泊できる住宅展示場』の事例は他にもある。
2016年オープンの【class vesso西軽井沢】は、ライフスタイルの異なる6棟の一軒家で別荘体験ができる信州のリゾート地にある住宅展示場。
購入済の棟もあり、オーナー達はそこを定住地ではなく「もう一つの居住空間」にして、自身が利用しない時には『宿泊できる別荘のモデルハウス』に提供することで(俗な表現になるかもしれないが)住まい貸しの不動産収入が購入資金の負担を軽減してくれるワケだ。

そのメリットは、好きな場所で好きなように暮らし、人生の幅や楽しみが増えそうな「もう一つ暮らしの拠点を持つ」というハードルを下げてくれるような気がする。

人生は一度きり!
でも、住宅購入は「人生で一度あるかないか」ではない?!

中古マンション購入済の筆者だが、心安らぐ自然の中でノマドワークできる『貸せる別宅』購入を人生目標の一つにしたくなってきた。

■シェアズラグーナ蒲郡 http://www.shares-gamagori.com/


全棟をイッキに見るのは疲れてしまうし各邸の印象が薄れてしまう。そこで、じっくり検討できるように日替わりで4~5棟のコンセプトハウスを公開(事前連絡をすればスケジュール以外の家も見学可)。写真は、建物に囲まれたウッドデッキに、周囲の視線を上手く遮ったビューバスがある「中庭を囲むフラットハウス」



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