ベンチの向きで事故防げ=ホーム酔客線路転落-JR西など

時事通信社

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酔客転落防止のため、線路に対し直角の向きに設置されたJR新大阪駅のベンチ=2016年12月26日、大阪市淀川区

 酔客のホームからの転落事故を防止しようと、JR西日本や大阪市交通局が駅のベンチの向きを90度変えるという「コロンブスの卵」的発想に基づく取り組みを進めている。

 JR西安全研究所と大阪市営地下鉄を運営する同市交通局が共同で、防犯カメラの映像などから酔客の転落例136件のパターンを分析した。その結果、酔客の動きが確認できた82件のうち、「線路に向かって歩いて転落」が47件と6割近くを占めていることが判明。「ホームの端で立ったり座ったりしている状態から転落」が23件、「ホーム上を線路に沿って歩いて転落」が12件だった。

 分析結果を受け、JR西と市交通局は2015年以降、ホームに設置されたベンチの向きを従来の「線路と平行」から、「線路に直角」に変更する取り組みを始めた。ベンチに座っていた酔客が立ち上がっても、線路に向かって行かないようにとの考えだ。

 JR西は京阪神地区を中心に、ホームの幅が広く乗客の通行を妨げにくい約200の駅で変更。市交通局も市営地下鉄17駅で向きを変えた。どちらも、今後も変更を進めていく計画だ。

 JR西によると、酔客以外も含めた同社全体の転落事故件数は12年度は330件だったが、15年度は290件だった。JR西広報部は「検証が難しい面はあるが、一定の効果が出ていると考えている」とした上で、「一番の防止策は、お客さまがお酒を飲み過ぎないことです」と話している。 

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