相次ぐため池決壊=西日本豪雨で堤防もろく-広島

時事通信社

 西日本を中心とする豪雨災害で、ため池の決壊が相次いでいる。広島県がこれまでに市町から報告を受けたものだけで10カ所に上り、昨年7月の九州北部豪雨での9カ所を既に超えている。同県は自衛隊と協力し、緊急点検に乗り出した。

 ため池は農業用水を確保するために人工的に造られた池で、地元農業者らが管理している。全国に約20万カ所あり、年間を通じて降水量が少ない瀬戸内地域に約6割が集中。広島県は約1万9600カ所で、兵庫県に次いで2番目に多い。

 広島県内では、福山市でため池が決壊し、流された3歳の女児が死亡。他の2カ所でも堤防にひび割れや崩落が見つかり、同市は周辺住民に一時避難指示を出した。うち1カ所は数年前に堤防を改修したばかりで、市の担当者は「豪雨で堤防がもろくなった」とみている。管理する住民の1人は「ため池は昔からあるが、こんなこと初めてだ」と驚く。

 農林水産省によると、ため池は江戸時代以前に造られたものが多い。決壊すると被害が出る恐れがある「防災重点ため池」を中心に、老朽化したものから堤防改修などの対策を進めているが、数が多く、追い付かないのが現状だ。

 広島県は、亀裂などを見つけたら地元市町に連絡するとともに、すぐに避難するよう住民に呼び掛けている。 

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