マヨラナ粒子の存在実証=80年前に理論的予言-京大

時事通信社

 80年以上確証が得られず幻の粒子と呼ばれる「マヨラナ粒子」が存在することを実証したと、京都大の笠原裕一准教授らの研究グループが発表した。論文が英科学誌ネイチャーの電子版に掲載された。

 物質を構成する粒子には通常、電荷など正負の性質が逆の反粒子が存在するが、マヨラナ粒子は粒子と反粒子が同一という特徴がある。イタリアの物理学者エットーレ・マヨラナが1937年、理論的に存在を予言した。

 研究グループは、電気を通さず特殊な原子構造を持つ塩化ルテニウムの磁場を変化させて、熱の流れの曲がりやすさを精密に測定した。

 その結果、ある範囲の磁場では、磁場や温度によらず一定しており、その値は量子力学で普遍的な値の半分であることを発見した。これは、マヨラナ粒子の存在なしに説明できないという。

 笠原准教授は今後、マヨラナ粒子の制御法を開発すれば、大規模な計算を高速で行う量子コンピューターに応用できる可能性があるとしている。 

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