アマゾン買収のホールフーズ社員、ロボットが職奪うと懸念

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6月16日、米アマゾン・ドットコムが、自然・有機食品小売り大手の米ホールフーズ・マーケットの買収を発表したことで、食品小売り関連株に衝撃が走るなか、ホールフーズ社員の一部は、レイオフや、おおらかな社風喪失の可能性を危惧している。NY市のホールフーズ店舗で撮影(2017年 ロイター/Carlo Allegri)

[ロサンゼルス/マウントプレザント(サウスカロライナ州) 16日 ロイター] - 米アマゾン・ドットコム<AMZN.O>が16日、自然・有機食品小売り大手の米ホールフーズ・マーケット<WFM.O>の買収を発表したことで、食品小売り関連株に衝撃が走るなか、ホールフーズ社員の一部は、レイオフ(一時解雇)や、おおらかな社風喪失の可能性を危惧している。

オンライン小売大手のアマゾンは、ホールフーズを137億ドル(約1.5兆円)で買収することにより、食品販売ビジネスに一石を投じ、実店舗での販売拡大の足掛かりになることを期待している。

サウスカロライナ州マウントプレザントにあるホールフーズの店舗で6年勤務しているカルメン・クラークさん(37)は、アマゾン主導のオートメーション化によって、雇用が削減されるのではないかと、一部の社員は心配していると語った。

「皆、ロボットやドローンに取って代わられるのではないかと冗談交じりに語っている」とクラークさん。アマゾンは自社の倉庫でロボットを利用したり、ドローンによる配達を試験的に導入したりしている。

だが、アマゾンによる買収で起こり得る変化について、クラークさんは前向きに捉えており、「私のアマゾン購入歴は5年。良い会社だ」と語った。

ロイターは、カリフォルニア、ニューヨーク、イリノイ、サウスカロライナ、ロードアイランドの各州にあるホールフーズ店舗で働く社員10人以上に取材。その多くが、記者に話してはいけないとマネジャーから言われたと話した。

そのうち数人は、アマゾンによる買収について、安堵と喜びの気持ちを表した。ホールフーズは、業績改善を迫るヘッジファンドのジャナ・パートナーズからの圧力に直面していた。

ホールフーズは最近、経営陣を刷新し、一段のコスト削減に取り組んでおり、「ホール・ペイチェック(給料全部)」というニックネームが付けられるほど高価なイメージを変えようとしていた。

だが同社は、クローガー<KR.N>やウォルマート<WMT.N>やコストコ・ホールセール<COST.O>など、ホールフーズがパイオニアだった自然・有機食品も手掛けるようになったライバル企業に市場シェアを奪われている。

組合のないホールフーズの一部社員は、モーレツに働く企業文化で知られるアマゾンによる買収は、自分たちの給与や手当、雇用に大きな変化をもたらすことを意味するのかどうか思いを巡らせている。

「とても利益を第一に考える会社なので、雇用が合理化される可能性はあると思う」と、サウスカロライナ州マウントプレザントの店舗で6年半働いているサシャ・ハーディンさん(28)は語った。

今夏に第1子が誕生予定だというカリフォルニア州ロサンゼルスの店舗で働く30代の男性は、レイオフが実施されるか心配している。「私は働き続けたい」と、この男性は匿名でこう述べた。

ホールフーズには、一般社員による意思決定を尊重する企業文化がある。例えば、手当に関して、社員は3年ごとに投票することができたり、経営陣の給与が公開されたりしている。

「アマゾンの文化はとても非情だと聞いている。だから心配している」と、ロードアイランド州プロビデンスの店舗に勤める社員は語る。

また、ホールフーズの顧客の一部からも、アマゾンによる買収によってホールフーズが高級な有機食料品販売というルーツからますますかけ離れてしまうことを危惧する声が上がっている。

「この店は金もうけのマシーンとなっている」と、ロサンゼルスの店舗で毎日買い物しているという40歳のシェフ、トニー・カストロさんは語った。

*写真が一部正しく表示されなかったので再送します。

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