欧州市場サマリー(7日)

ロイター

[7日 ロイター] -

<為替> ドルが対主要通貨バスケットで2週間ぶり高値をつけ、対円でも上昇した。世界株高や米税制改革法案を巡る楽観的な見方を背景に、リスク選好が強まった。ビットコインは初めて1万5000ドル台に乗せた。

<ロンドン株式市場> 10週間ぶりの安値に反落して取引を終えた。原油安に伴い石油株が売られたほか、ポンドの持ち直しで国際的に事業を展開する生活必需品銘柄が値を下げた。

原油価格は3週間ぶりの安値水準で推移した。石油大手のBP<BP.L>とロイヤル・ダッチ・シェル<RDSa.L>は1.2%と1.0%それぞれ下落した。

ポンドはこの日、やや持ち直した。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉を巡り、正念場となる来週のEU首脳会談までに状況を打開できるかどうかについて懐疑的な見方が出ている中で、依然8日ぶりの安値に近い水準を推移している。

ポンドがやや持ち直すとともにドルで収益を上げる生活必需品銘柄が売られた。衣料品・食品大手のアソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズ(ABフーズ)<ABF.L>とブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)<BATS.L>は2.3%と1.4%値を下げた。

一方、ブックメーカー(賭け屋)のラドブロークス・コーラル<LCL.L>は29.0%急騰。オンラインブックメーカーのGVC<GVC.L>が、大手オンラインブックメーカーの誕生を目指してラドブロークス・コーラルを最大52億ドルで買収することを提案した。ブックメーカー産業における合併・買収(M&A)の最新の動きだ。

<欧州株式市場> まちまちで取引を終えた。ユーロ圏の株価が上がる一方で英国株が落ち込み、広範な欧州を網羅するSTOXX欧州600種指数<.STOXX>が伸びなかった。

STOXXユーロ圏銀行株指数<.SX7E>は1.34%上昇。前日はリスク回避志向から落ち込んでいたが、この日は持ち直した。投資家らは、特に域内の周辺国において、銀行部門への自信を取り戻している。スペインの銀行大手サンタンデール<SAN.MC>とイタリアのインテサ・サンパオロ<ISP.MI>、同ウニクレディト<CRDI.MI>、オランダのING<INGA.AS>は0.5%から2.0%上昇した。

風力タービンメーカーでドイツのシーメンス・ガメサ<SGREN.MC>とデンマークのベスタス<VWS.CO>は7.0%と5.1%上昇した。シティが投資家向けのメモで、2030年までの世界の追加発電量は半分が再生可能エネルギーとなるとの見通しを示したことが材料視された。シティは両社の投資判断をともに「買い」とした。

一方、家具製造・販売大手スタインホフ<SNHG.DE>は前日に続き売り物が集中し、46.2%急落した。前日に、不正会計があったことを明らかにしたほか最高経営責任者(CEO)の退任を発表した。ここ2営業日の値下がり幅は累計で80%。120億ドルの時価総額が吹き飛んだ。

<ユーロ圏債券> 独2年債利回りが3カ月ぶりの水準に低下した。世界的な地政学リスクの高まりのほか、欧州中央銀行(ECB)がクリスマスを控え債券買い入れを加速させるとの観測で、独連邦債に対する需要が高まっていることが背景。

トランプ米大統領は前日、エルサレムをイスラエルの首都と認めると正式に発表。これに対し世界各地から非難が高まるなか、市場ではリスク選好度が低下し、米国債利回りが低下した。

ユーロ圏債券市場では序盤の取引からこうした地合いが引き継がれたことに加え、アナリストは、ECBのクリスマスを控えた債券買い入れ加速で独連邦債利回りが低下したとの見方を示している。

ECBは今週、流動性の低下が見込まれることから21─29日のクリスマス期間中は債券買い入れを停止すると発表。それまでに買い入れをやや前倒しして行う姿勢を示している。

独2年債<DE2YT=TWEB>利回りはマイナス0.794%と、約1ベーシスポイント(bp)低下し、9月8日以来の低水準を付けた。独10年債<DE10YT=TWEB>利回りは0.30%をやや下回る水準に低下し、前日に付けた3カ月ぶりの低水準に迫った。

出発:

到着:

日付:

時間: