米新築住宅販売は8年9カ月ぶり高水準、市場見通し明るく

ロイター

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[ワシントン 23日 ロイター] - 米商務省が23日発表した7月の新築一戸建て住宅の販売戸数(季節調整済み)は、年率換算で前月比12.4%増の65万4000戸で、2007年10月以来、8年9カ月ぶりの高水準となった。市場予想の58万戸を上回った。

幅広い地域で需要が高まっており、住宅市場の見通しを明るくしている。

新築一戸建ては住宅市場全体の約9.6%を占める。

6月の数字は当初発表の59万2000戸から58万2000戸に下方修正された。

7月の販売戸数が予想外に増えたが、住宅着工のペースと一致しておらず、住宅市場は実態よりも底堅く見えている可能性が高い。ただ、それでも、7月の販売戸数の前年同月比は31.3%増だった。

TDセキュリティーズの次席エコノミスト、ミラン・マルレイン氏は「住宅市場の状況は持続的な回復を示し始め、米経済において数少ない明るい材料のひとつとなっている」と語った。

7月の戸数増加により新築一戸建ての販売は、過去の第2・四半期の平均を大幅に上回り、新築市場の勢いが続いていることを示唆した。住宅建設は、今年第2・四半期の経済成長の足を、やや引っ張る形となっていた。

住宅価格の上昇で資産価値が増大し、個人消費を後押ししている。企業の設備投資の低迷や在庫調整に伴う経済への打撃を相殺している。

雇用市場が引き締まり、賃金が徐々に上がっているほか、住宅ローン金利が過去最低水準にあることも住宅市場の追い風となっている。先週発表された7月の一戸建て住宅の着工件数は5カ月ぶりの高水準だった。8月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数も上昇した。

市場で中古住宅が不足していることも、新築住宅の販売を押し上げているとみられる。

新築住宅需要の底堅さは高級住宅建設大手のトール・ブラザーズ<TOL.N>など住宅建設企業の追い風となっている。トール・ブラザーズが23日に発表した決算は、4四半期連続の増収だった。より高級な住宅の売り上げが増えている。

7月の新築一戸建て住宅の販売を地域別でみると、北東部が40.0%の急増となった。中西部は1.2%増加した。人口が多い南部では18.1%増と、2007年7月以来の高水準となった。在庫不足で住宅価格が急上昇している西部の販売戸数は横ばいだった。

新築一戸建て住宅の在庫は2.9%減の23万3000戸と、昨年11月以来の低い水準となった。需要に追いつくには建設活動の加速が必要だ。

7月の販売ペースから計算した在庫消化に必要な期間は4.3カ月。2013年6月以来の短さだ。6月は4.9カ月だった。

需要が増える一方で在庫は減少しているが、新築住宅の中間価格は29万4600ドルと前年同月比0.5%下落した。

シティグループのエコノミスト、アンドリュー・ホレンホースト氏は「新築住宅市場の引き締まりは新築住宅建設に一段の弾みがつくことを示唆している」とし、短期的な住宅市場見通しを幾分上方修正したことを明らかにした。

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