〈チャイルド・ケアリング・デザイン CCD〉のある社会を実現するために 日本子ども学会が小林 登「子ども学」賞を創設

PR TIMES

【9月23日(土)、第1回 授賞式を白百合女子大学(東京都 調布市)で開催】

「子どもは未来である」。日本子ども学会の創設者である小林 登の言葉です。小林は子どもを尊重する社会であれば、私たちの未来はつねに明るいものになると考えていました。子どもの幸せに配慮した社会を作るための研究や実践を〈チャイルド・ケアリング・デザイン CCD〉と名づけ、その実現に尽くしました。この志を次世代につなぐために、日本子ども学会では、学会設立20周年を迎える2023年に、小林登の名前を冠した学術賞を創設しました。

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【概要】
<第一回受賞者>
認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワーク
https://nanbyonet.or.jp/

<受賞内容>
記念盾 賞金5万円

<授賞対象>
・受賞者は学会員に限定しない。ただし、日本子ども学会の会員の推薦があること。
・個人またはグループによる研究業績、実践活動。

<授賞理由>
1)社会への波及効果の大きさ
多様な難病の子ども・家族に寄り添い、QOL全般を支援する仕組みを整備し、各方面の専門家やボランティアを有機的につなぎ、25年以上にわたって、多彩な学際的な交流や地域での活動を地道に展開し、発展し続けていることに、社会への波及効果の大きさを認める。 

2)子ども学への貢献度
難病や障害のある子どもと家族の拠り所となる〈チャイルド・ケアリング・デザインCCD〉に大きく貢献してきた。学会発表、出版物も多数あり、専門を超えて、医療・医学の発展にとどまらず、多様な子どもたちのQOLを高め、成育環境を豊かにし、心豊かな地域づくりにも役立っており、子ども学に大きく貢献している。 

3)研究業績や活動の卓越性
特定の人や活動にとどまらず、多様な分野の多くの人々の協力のもとに、全国規模の支援ネットワークを展開し、継続・発展的に活動している取り組みは卓越しており、チャイルドサイエンスへの貢献は多大である。

<授賞会場>
白百合女子大学 講堂 第19回日本子ども学会学術集会 会場 
東京都調布市緑ケ丘1丁目25番地(京王線「仙川駅」から徒歩10分)
https://kodomogakkai.jp/02/

<期日>
9月23日(土)11時15分~45分
※授賞式後に、榊原洋一 日本子ども学会理事長や受賞者のへの取材が可能です。

<問い合わせ先>
E-mail: kodomo-post@bunken.co.jp
担当:080-5670-2832 木下(きのした) 真(まこと)(日本子ども学会事務局長)

【小林 登「子ども学」賞の趣旨】
本賞は、自然科学や人文科学を包括し、子どもにかかわる学際的・環学的な学問領域において、子ども研究を深め、創発する業績、並びに、子どもの生活環境を豊かにする成育デザインの開発や、子どもの問題の解決に寄与する実践などにすぐれた業績を挙げた人々(個人あるいは団体)を顕彰するものです。 そのことにより、人間科学に関する多領域の関係者で それらの成果を共有し、小林登先生が提唱された「子ども学」への社会的関心を高め、子どもの幸せに資する知識の深化や、社会システムの構築へと つなげてゆくことを目的とします。 

【日本子ども学会】
「子ども学」の普及のために2003年に設立。自然科学から人文科学に至るまで幅広い分野の研究者や実践家が集う開かれた学会をめざす。毎年秋に、学術集会である「子ども学会議」を実施。年2回学術雑誌として「チャイルドサイエンス」を発行。2019年に日本学術会議協力学術団体に認定されている。
https://kodomogakkai.jp/
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【小林(こばやし) 登(のぼる)】Dr, KOBAYASHI Noboru  
小児科医。日本子ども学会初代理事長。後に名誉理事長。東京大学名誉教授。国立小児病院名誉院長。「子ども学」を提唱し、子どもに関する学際研究のコーディネーター役を果たした。海外の研究者とも幅広いネットワークをもち、領域を問わず、子ども研究を豊かにする研究者との交流を深めた。子どもの幸せを追求する〈チャイルド・ケアリング・デザイン CCD〉という概念の提唱者。
1927年東京生まれ。海軍兵学校を経て、1954年東京大学医学部卒業。米英留学後、1970年東京大学医学部小児科教授。1980年国際小児科学会会長。1984年国立小児病院小児医療研究センター初代センター長。1987年~96年国立小児病院院長。1996年よりインターネットによる子ども学研究を推進するチャイルド・リサーチ・ネット所長。2002年~10年子どもの虹情報研修センターセンター長。2003年に日本子ども学会を創設。多くの政府委員・学会委員を務めた。往時、子ども省の創設なども提言していた。

参考)
学会誌「チャイルドサイエンス」Vol.25 特集小林登「子ども学」賞
https://kodomogakkai.jp/.assets/child_Vol25_01.pdf

チャイルド・リサーチ・ネット「小林 登文庫」 
https://www.blog.crn.or.jp/report/01/

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記事提供元:タビリス