73年ぶりに甦った、藤田嗣治とエリザベス・コーツワースによる幻の名著『夜と猫』発売開始。猫を愛し、詩を愛し、藤田の作品を愛するすべての人へ贈ります。

PR TIMES

100周年を迎えた美術出版社求龍堂が、その先の100年にも伝えたい名著復刊として選んだ一冊です。

創立100年を迎える、美術書や芸術書の出版を手掛ける株式会社求龍堂(東京都千代田区、代表取締役社長:足立欣也)は、藤田嗣治の挿絵による希少本『Night and the Cat』を『夜と猫』として、73年ぶり、10月17日に復刊しました。
美術関係者の間でも入手が難しいとされ、幻の名著と呼ばれた本書は、日本で初出版になります。
https://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/000000002183/

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・ニューベリー賞を受賞した児童文学者・詩人と世界的画家によるクリエイティブの結晶。
夜のとばりが降りるように、ふわりと現れる猫たちが導く深淵な秘密の世界を、児童文学者で詩人のエリザベス・コーツワースと画家・藤田嗣治の2人が、美しい34の詩と12点の絵により、夢のような一冊にしました。人の暮らしに溶け込みながらも、謎めく猫の気高さと親密な様子が、コーツワースの思慮深く温かい詩と、藤田による洗練された線描によって、見事に浮かび上がります。 
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・藤田嗣治が日本からフランスへ戻る道中に生まれた、奇蹟の絵本。
第二次大戦後、藤田嗣治(1886~1968年)は自由な創作活動を求めて、1949年に日本を発ち、NY経由で翌年フランスに戻りましたが、この時期の1950年に、『Night and the Cat』はNYで(マクミラン社Macmillan)出版されました。十数点の猫たちの吸い寄せられるように美しい素描群は、大晦日とお正月のわずか2日間で描き下ろされました。

・藤田の猫の絵が導いたコーツワースの詩の魅力を創業100周年に蘇らせたい。
本書との出会いは、長年、美術館学芸員として藤田嗣治の展覧会も担当した矢内みどり氏が、藤田の猫の絵に惹かれ原書を入手したことから始まりました。矢内氏は藤田の絵と見事に調和したコーツワースの詩に魅了され日本へ伝えたいと願い、求龍堂の担当編集者に相談したところ、ぜひ日本語で読んでもらえるようにし、70年以上経て長く絶版となっていたこの名著を創業100年に蘇らせようと、出版に向け走り出しました。
◎商品情報
『夜と猫』
シリーズ:アート絵本
対象:中学生高学年~大人
発売日:2023年10月17日(火)
定価:3,080円(税込)
発行:株式会社求龍堂
主な仕様:上製本 B5変型(242×177mm)、72頁


◎編集者より
出版当初、本書には、「この叙情詩は、お日様のような暖かさの野イチゴの呼吸のように、読者の意識に落とし込まれる。田園生活を知り、愛して、そのリズムと美しさを確実に表現できるただ一人のひとだ。」(キャロル・M. リチー、『ボストントラベラー』)という賛辞が寄せられたそうです。いかに人々へ深い幸福感を与えたかが感じ取れます。温かで美しいコーツワースの詩を、ぜひ声にも出して読んでいただきたいです。

◎求龍堂について
求龍堂は1923年創業、今年でちょうど100年を迎えた美術書出版社です。社名の求龍(きゅうりゅう)はフランス語の「CURIEUX」からとったもので、「芸術的あるいは知的好奇心を求める」「常に新しきを求める」ことを意味し、名付け親は画家の梅原龍三郎です。東洋の「龍」に理想を求め、時代という雲間を縦横無尽に飛び交いながら、伝統美からアート絵本まで、常に新たな美の泉を発掘すべく出版の旅を続けています。

【会社概要】
社名:株式会社 求龍堂
本社所在地:東京都千代田区紀尾井町3-23 文藝春秋新館1階
代表取締役:足立欣也
創業: 1923年
事業内容: 美術品・生活文化関連図書の出版、美術印刷物の企画製作、美術品売買
HP:https://www.kyuryudo.co.jp/

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記事提供元:タビリス