性教育の新時代到来!?コンドームに触って慣れる性教育が大好評!! 中高生97.1%が「学校で必要な学習」と回答。最も印象に残った学習内容は「性的同意」【滋賀発!びわこんどーむプロジェクト】

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【令和の性教育アンケート調査報告】~“びわこん”より愛をこめて~ 全国81校1万人の中学生・高校生にコンドームをお届けしてわかったこと―― 1201世界エイズデー公開『びわこんレポート2023』

「滋賀発!全国1万人の中高生に『びわこんどーむ』を届ける学校プロジェクト」(滋賀県長浜市、代表:清水美春、以下「びわこんPJ」※1)は、‟習うより 触って慣れよう コンドーム”を合言葉に、公教育の場でオリジナルコンドーム教材『びわこんどーむ』を手指に装着するペアワークを通じて「コンドームに触る」「他者に触れる」五感で学ぶ性教育を展開しました。

びわこんPJは、中学校や高校の保健体育科や養護教諭をはじめ、思春期保健に関わる専門家たちの協力で全国に広がりました。講演会や授業では性感染症予防や避妊のためにコンドームを使用する際の失敗率や心理的障壁を減少させるだけでなく、パートナーとの関係性や性的自己決定権などについて学び合う機会も提供しています。

今回はびわこんPJを通じて、性交、性感染症予防、避妊、人間関係やコミュニケーション、性的同意などについて学んだ中学1年生~高校3年生の計2,551名に実施したアンケート調査結果を報告します。

講演会のペアワーク装着練習の様子


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『びわこんどーむ』が登場する講演会や授業の終盤には、約20~400名/回の中高生がペアで一斉に手指にコンドームの装着練習をする光景が広がります。同性の2人組でコンドームに触る体験学習は、ヌメヌメの感触に驚いたり、ゴムの匂いに反応したり、裏表を間違ったりと終始にぎやかな様子です。復習後の2回目の装着はスムーズになり、最後には膨らませて爪で破るなどして伸縮性や耐久性などの構造や役割を理解します。

教材『びわこんどーむ』のパッケージ内容


性や人権に関する基礎知識やコンドームの達人になるためのポイントなどが約2,000字にわたり印字され、自主練習用コンドーム2個(イチゴの香り付/本番使用可能)と取扱説明書が同封されています。

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注:‟びわこんどーむくん” とは、ニッポンの性教育界に現れた救世主。日本一の琵琶湖に生息するビワコオオナマズとコンドームが合体したオリジナルキャラクターです。。


【質問項目と各集計結果】
Q1:コンドームの『存在を知る』のは今回が初めてですか?

 ・中学1年生の約半分(51%)がコンドームの存在をまだ知らないと回答
 ・「保健の教科書」掲載効果で認知度は7割以上に


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保健の教科書にコンドームが初めて掲載される中学3年生で認知度77%、高校1年生では95%が知っていると回答。認知度向上には教科書に複数回にわたって掲載されることが効果的であることが明らかになりました。

注:保健の教科書では中3、高1、高2で学習する「性感染症」「家族計画」の単元でコンドームが記載されています。いずれもコンドームの語句のみの記載、または写真の掲載で、具体的な装着方法の説明や解説図の記載はありません。

▼コンドームの存在を初めて知った生徒の声
・第一印象は気持ち悪いと思った。(中1男)

・今の社会では性的暴力をする大人がいるということを知りました。(中1男)

・性感染症とかエイズとか今回で色々なことを知った。(中1女)

・自分のために何ができるか考えさせられた。(中1女)

Q2:コンドームの『実物を見る』のは今回が初めてですか?

・見たことがないと回答した高校3年生の過半数(55%)のぶっつけ本番を回避


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性感染症予防や避妊に効果的で入手しやすいコンドームですが、学校で学習機会がない場合には、セックスの際に自ら(または相手)がコンドームを使用すると決める時まで見る機会は訪れないことが予測できます。

▼生徒の声
・コンドームはそんな大事じゃなくていつもの悪ふざけで言ってたりしてたけど、ほんとはとても大事で大切なものだとわかりました。(中1女)

・コンドームのことは少し知っていましたが、実物で見るとやはり思っていたのと違いました。大人になるのに大事なことだと思うのでしっかり覚えておこうと思います!!(中3女)

・周りと比べずこの先のパートナーとは素直な関係性でありたいと思いました。コンドームは初めて見たし知らないことも多かったのでこれからも正しい知識を身に付けたいと思います。ひとりの命の責任を負うことも覚悟して選択していければと思います。(中3男)

Q3:コンドームの『実物に触る』のは今回が初めてですか?
 
・初めて触ったのは全体の86.4%
・高校3年生76%のぶっつけ本番を回避


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▼生徒の声
・これがもし実際にする時に初めて見るものだったら知識がないまま始めるのは怖かったからとてもいい機会でした。(高3女)

・いい印象は受けなかった。正直に言うと気持ち悪かった。だが社会人になる前に一度、経験できて良かったと思う(高1女)

・初めて触ってみるとぶっちゃけ少し気持ち悪いと感じてしまった。変な感触だったし、普段触ったり見た事もないようなものだからそう感じてしまったのかなと思う。(高1女)

・コンドームを初めて触ってみてこんなに濡れているのだと思いました。学校で体験できてよかった。(高2女)

Q4:学校でコンドームで装着方法を学習したことを肯定的に捉えていますか?

・全体の92.2%が「肯定的」と回答、「先生ありがとう」「継続希望」の声多数
・手指装着ペアワークは「貴重で有意義な体験」


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クロス集計結果(×Q.7)によると、肯定的ではないと回答した7.8%のうちの8割以上が高校卒業までには学校で学習するのが適当と回答しており、学習の必要性については理解していることが明らかになっています。

▼生徒の声
・最初は男女同じで気まずくなってしまうと思ったけれど、いざ講座を受けてみたらあまり気まずくなくて、捉え方が変わった。今回の体験を通して気まずくなっても乗り越えられる人とということが大切だと思った。(中3女)

・実際に触ってみたり、友達と指を使って付け方の練習をすることで、新たな発見ができた。(高1女)

・HIVのこと性行為のことは対策が大切だが、人の心情、相手との関係といった気持ちの部分がコントロールできるかがさらに大切であるとわかった。(高1男)

・今回のようにじっくり触ってみた事が今までなかったので、どう使えばいいのかわかりませんでした。だからこそ実際使う場面になった時にこのように戸惑ってしまったら、避妊に失敗してしまい、お互い辛い思いをしてしまうと思います。なのでこのような機会を作って頂いて有り難く思っています。(高2女)

・友達やネットの情報で、コンドームやその他のあらゆることは知っているが、まったく実感がわかず、想像でしかない部分が多かったので、実践させたり、現実感をもたせるのはとても大事だと思った。(高2男)

・自分は個人でコンドームの購入と自主練習をした経験があり、同年代の他の人よりは知識がついていたが、人を前に練習をするのでは自分ひとりで練習をした時にはなかった緊張感などがあったので、人を相手にする実践においては貴重な練習になったと思う。性に対する選択権はすべての人が平等に持つ普遍的なものであるので、まずは自分からでもその認識を深めることができたことが将来役に立つ経験であったと思う。(高1男)

Q5:学校でコンドームが配付されたことを肯定的に捉えていますか?

・全体88.4%が「肯定的」と回答。
・「女子にも必要」が「女子には不要」を上回る結果に
・「いいえ」の理由、頻出ワードは ‟家族” 。「気まずい」「見つかると困る」「持ち帰りたくない」の声


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▼生徒の声
・親にコンドームを持ってるのをバレて、非常に怒られた経験があります。(中3男)

・家族にあまり見つかりたくないと思った。でも一度つけてみたかったから良かったと思った。(高1男)

・正直貰っても困る。家に持って帰ってどうしたらいいか分からないし、もし持っているのを他の人に見られて疑われるのも嫌だ。変なものではないと理解していても、勉強するのと持つのは話が別です。もし必要になったら自分で買うし、御守りにもなりません。(高1女)

・学校で配られるほど大事なものだとわかった。(高1女)

・本気で好きな人ができた時、自分じゃない自分でもちゃんと対応できるように少しはなれたかなって思います。ご提供ありがとうございました。(高2女)

・びわこんどーむをもらったことを親に伝えるときに、今日習ったことについても話をしました。初めてここまで性行為についての話をしましたが、その時間も有意義だったと思います。(高1女)

Q6:教材『びわこんどーむ』のパッケージで印象に残った項目はどれですか?(最大3つまで選択可)

・1位は「性的同意」、2位は避妊失敗率の高さやピルとの併用効果など
・男性1位は「習うより 触って慣れよう コンドームのコンセプト」


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▼生徒の声
・セックスをするのに性的同意が一番必要なものだと思っているから。(高2女)

・“性的同意” と “私のカラダは私が決める” という言葉が一番印象に残りました。自分のことは「空気を読む」「いい印象を持たれたい」ということで決めるのではなく、一時的な感情にまどわされないようにしたいです。(高1女)

・今コロナが流行る中でマスクが当たり前になっていて、コンドームもそれくらい当たり前な事だということがわかったから。(高2男)

・自分の気持ちだけで行動せず、相手の気持を尊重して、同意したりしなかったりが大切だと思った。(中1男)

Q7:コンドームの装着方法を学習するのに適当な学年はいつだと思いますか?

・「学校教育で必要」97.1%、中学1年生の74%が「義務教育で必要」と回答
・回答者が低学年ほど「義務教育で必要」の回答が多い傾向
・自らの学習学年が最適時と認識する層が多い傾向
・「小学校で必要」と「学校教育には必要ない」の回答理由は同様の傾向


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びわこんPJでは、性感染症予防を学ぶ過程において、勃起、射精、挿入(膣・肛門・口腔)や性交についても学習します。これに対して中学1年生の74%が「義務教育で必要」と回答しました。

▼学習に適当な学年を「小学校」と回答した理由まとめ
性教育の早期化の効果に関する内容:
・小学校からの方が恥ずかしがることなくきける。
・コンドームなどに対するイメージを変え、拒絶反応がないうちに学ぶべきだと思うから。
・性についての知識を早期に得ておくことで、大人になってからの健全な性行動を促進する可能性がある。
・中学校に入るとみんな悩みも増えていくので、感情が豊かな小学校のときに「習って当たり前」という考えをもたせるのがいい。
・性被害のリスクや誤った情報を避けるため。

性教育の必要性に関する内容:
・思春期が始まる前に性について学び、自分の体についての正しい情報を得る必要があるから。
・最近は幼い年齢で性被害にあうこともあるから。
・小学校低学年から毎年繰り返して行うことで、避妊の大切さを深く理解できるようになる。
・性についての好奇心が高まる思春期に向けて、正しい知識を持つことが重要。
・性的な体の変化が起こり、異性に興味を持ち始める時期に学ぶべき。
・ほとんどの女子が月経を経験し始める時期だから。

学習時期の選定に関する内容:
・性への興味がわいた年齢なので、その時期に学ぶ方が良いと考える。
・小学生でも性交していた人がいたから、早ければ早いに越したことはない。
・中学生になると携帯を持つ人が増え、インターネットを通じて性に関する情報が入手可能であり、ネットで得た知識でセックスに興味を持つ人が増える可能性があるため。
・思春期の前に知識をつけておくことが大切であり、異性に興味を持ち始める年齢であるため。
・中学生から性行為をしている話を聞くことから、それに備えて早い段階から学習すべき。

国際比較や社会的な文脈に関する内容:
・海外では小学校から性教育が行われており、日本が遅すぎるだけ。
・日本が性教育の先進国になるべきと考えているから。
・性教育を普及させることで将来の世代に健全な性知識を提供するため。


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今回の学習は義務教育が適当と64.6%が回答。回答者の学年別では、高校3年生の59%と比べて中学1年生は74%となり、低年齢で学習するほど義務教育で必要と回答する層が多い傾向があります。

回答者の中学1年生、中学3年生、高校1年生はいずれも現在の自らの所属学年が適当と回答した層が約3~4割で最多となり、学校で学習機会を与えられたタイミングや経験が性教育への価値観にも影響を与えていることが示唆されます。また回答者の高校2年生と高校3年生においては、修了学年にあたる「高校1年生」が最多となり、少なくとも「高校1年生」までには学習しておきたい内容と捉えていることがわかりました。

性別で回答理由を見ると、男性は、当事者として小学校段階で性的な関心があったことや身体の成長や発達に関する困り感などを理由に、義務教育のできるだけ早期に学びたかったと考えていることが分かりました。コンドームは男性の生殖器の構造について学ぶ機会にもなることから、校外でそれらを知る機会が得られない環境にあることが推測されます。一方で、女性は、中学校卒業や高校入学などの進路の節目や交友関係が広がるタイミングやコンドームが教科書に掲載される学年を選択するなどの外的要因を挙げる傾向が見られました。

また「小学校低学年が適当」と「学校教育で取り扱う必要はない」の対照的な2つの回答理由には、いずれも「恥ずかしい」「気持ち悪い」「抵抗感」など共通の頻出ワードが並ぶことから、性的価値観の違いよりも、その対応策が積極的か消極的かによる違いが反映されていることが明らかになりました。

▼生徒の声
・やはり学ぶことで自分の視野が広がるのだと感じた。コンドームに対する勝手なイメージや偏見、空気を読んでしまっている部分もあったので、実物を使いながら正しい知識を学ぶことができてよかった。(高1男)

・好きな人だから何でも受け入れることはおかしいと学べ、改めて自分の気持ちを尊重、発言することは本当に大切なのだと学べました。(高1女)

・コンドームをつけて性交をした場合感覚はどれくらい変わるものなのだろうかと思った。中学校ではこのような話に全く触れてこなかったため、コンドームなどを知れてよかった。(高1男)

・やはり『コンドーム』と聞くと少し嫌悪感を感じることがあった。口にも出したくないと思っていた。しかし一連の性教育や本物のコンドームを見て触ったことによってその嫌悪感は消えた。むしろ自分たちを守ってくれる良い奴と思えるようになった。僕が考えたのはこう言う性教育の遅さだ。日本では性教育が遅れている。このせいで望まない妊娠や性感染症が起きると思う。この遅さの根底にあるのは、やはり性教育がいやらしいもの、Hなものであるという考えだろう。男子は下ネタで笑い、女子は嫌がる。親は性の話になると途端に話を逸らす。このようなことが性教育のタブー意識を助長させていると思う。(高2男)

・言葉としてのエイズやら性感染症やらは今までに耳にタコができるほどに聞いてきた。保健でも生物でも家庭科でも…。しかしそれは言葉。覚えるとしてもテストのため。そんな認識だった単語を深くディープに知ることで新たな発見や気づきを得ることが出来たと思う。この思春期の今、この知識を得られたことはとても大きなことだと思う。(高1男)

・とにかくやれやれそれがあなたのためだから!と言われるような感覚とは違い、たくさんの知識を与えてくれたうえで自主性を信じてくれるのはすごく嬉しかったし、楽しい講演でした。(高1女)

・性行為やそれに関係することに対してどうしても恥ずかしいものというイメージや、あまり調べたりするべきものではないという認識が強く、学校の保健の授業以外では遠ざけてきました。しかし知識を付けることは自分や周りの人を守るために絶対に必要であるということを今回の講演で強く思いました。また、平均にとらわれたり、相手の顔色をうかがって自分を殺さず、不安や違和感は大事にしたいと思います。(高1女)

・最初は性教育の講演に授業2時間分もいるのかと思っていたが、授業の話すべてが新鮮でとても重要なことだと感じた。思春期の男女別の相談内容について知ったことで、性別が違う相手のことを全然知らないのだなと気づいた。これからの人生の中で、他者との性のかかわりを持つことがあるかもしれないが、その時には今日の講演で学び感じたことをしっかりと思い出せるようにしたい。(高1女)

『びわこんどーむ』が中学校の教科書の付録になる日に向けて


「はどめ規定」を超えられない児童生徒はいない


残る留意点は「学校・保護者・地域」、大人の共通理解のみ



現行の学習指導要領は、今回の‟コンドーム装着方法” や‟性交”‟避妊” などを含む具体的な学習内容を「学校では必要ない」と回答した2.9%に沿っており、「学校で必要な学習」と回答した97.1%の中高生が求めている学習内容と大きく乖離していることが明らかになりました。将来的に「はどめ規定」が撤廃され、今回の学習内容のすべてを基本知識として小・中学校の教科書に記載できればこのギャップは大幅に解消されます。

また本調査は、中高生97.1%が学校教育で必要、中学1年生の74%、中学3年生の72%が義務教育で必要と回答した結果から、 今回の‟性交” や ‟避妊” を含む性教育は、中学校段階でその学習内容を求めるまでの発達段階に達しており、全体が十分な知識を得るためには、早期からの反復した集団指導の必要性があることを示唆しています。これは文部科学省「はどめ規定」を超える際に各学校が留意すべき「児童生徒の発達段階の考慮」と「明確な集団指導と個別指導の内容の区別」の現状把握に活用できる有効なデータです。

だれもが性について学べる環境が当たり前になることで、次世代のみならず社会全体のWell-beingはより一層醸成されます。びわこんPJは、日本初のコンドーム学校プロジェクトで得た本結果を発信し続けることで、「学校・保護者・地域」の大人の共通理解のもと、効果的な性教育がすべての子どもたちに届くように今後も活動していきます。

【調査概要】
調査対象:『びわこんどーむ』で装着方法を学んだ生徒 計2,551名(中学生602名、高校生1,949名)

調査場所:各中学校、各高校

調査場面:講演会、保健の授業等

調査期間:2021/07/14~2023/07/10

調査方法:googleフォーム


※このレポートに記載の「性別」とは生物学的な性を指しています。
※本リリース内容を掲載いただく際は、出典「びわこんレポート2023」(http://www.biwacon.com)の明記をお願いいたします。

代表コメント「性教育の主役は子どもたち」


教えない、考えさせない、向き合わない、日本の性教育の当たり前を学校から変えたい。自分が学びたかった性教育を次世代にはちゃんと届けていきたいという想いがこのプロジェクトの一番の原動力です。
令和のコロナ禍にスタートして、配付先を学校現場に限定して1万個の『びわこんどーむ』を届け終わるまであっという間の2年間でした。当初は高校生限定でしたが最終的に中学1年生まで広がり、学校で性教育を受けてこなかった世代の私にとってはすべてが未知数でした。一番の想定外は中高生の写真からも伝わるこのムーブメントの躍動感です。
本調査結果が生まれたすべての場所には、子どもたちの心理的安全性を確保し、自由にのびのびと学ぶ環境を整えてくれた『びわこんどーむ』伝道師の大人たちの存在と連携があります。そして他でもなく子どもたち自身が、多感な思春期年代で‟既存の日本の性のタブー感”をすでに身にまといながら、「びわこんどーむって何やねんw」とペアで突っ込みながら、各々が正面から学ぶ雰囲気を創り出してくれたからです。
いつの時代もどんな教育も、学びの主体は子どもたちです。性教育もそれと同様。中高生の声は誰に届き、何が変えられるか、まだまだ挑戦は続きます。また今回は参加が叶わなかった学校現場でも「性」が議論の俎上に上がり、タブーの境界線が可視化されはじめました。皆さんのアクションのすべてに心から感謝しています。
『びわこんどーむ』1stステージ 完  清水 美春
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※1「びわこんどーむプロジェクト(びわこんPJ)」とは


日本の高校生たちに『びわこんどーむ』を通じて “自分を守る方法” と "性について考えるきっかけ" を届けるために滋賀県立高校の元教員がはじめたプロジェクトです。クラウドファンディングで1万1千個のコンドーム教材を製作し、全国の81校の10,957名(中学1年生~高校3年生)の生徒に届けました。
[画像19: https://prtimes.jp/i/127159/3/resize/d127159-3-365bdda3f5c86f38817e-20.png ]

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記事提供元:タビリス