宮城県名取市海岸防災林で間伐(本数調整伐)が進んでいます

PR TIMES

東日本大震災から5年後に植栽したクロマツの間伐にボランティアも参加しています

2011年3月11日、家屋などとともに海岸のクロマツの林(海岸防災林)が押し流されてから13年がたちます。
今、あの場所には市民や全国のボランティアによって育んできた海岸林が再生が進み、防災機能がより高いクロマツの林を育てるための間伐(本数調整伐)が今冬も行われています。
今も続く、東日本大震災の復興の現場では、ボランティアも間伐を体験しており、3月2日は地元名取北高校の野球部が活動に参加する予定です。

公益財団法人オイスカ(本部・東京都杉並区/理事長・中野悦子)は、東日本大震災復興支援として、津波で失われた宮城県名取市の海岸防災林100haの再生を目指す「海岸林再生プロジェクト」に2011年3月以来取り組んでいます。

2022年1月からは、被災5県の先陣を切る形で「間伐」(本数調整伐)をプロとボランティアの手で実施しています(過去2年で、2014・15年植栽地24.86ha間伐済み)。

[画像1: https://prtimes.jp/i/5065/45/resize/d5065-45-af1674390ad84c56e909-3.jpg ]

間伐の目的は、最強の海岸防災林を目指すことにあります。本数を減らすことで、より低い位置から豊富な枝葉を育て、より広く、より深く根の生長も促進させ、そして、太い幹と高い樹高に仕立てることです。伐採は毎年冬期限定で行い、今期対象となっているのは2016・17年植栽地の22.78haです。1haあたり5千本植えられ、樹高4m前後に成長したクロマツの33%を伐採。50年程度かけて6回繰り返します。伐採木はチップ、ブルーベリー農園や牧場の堆肥などに100%再利用されます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/5065/45/resize/d5065-45-e9c29bbab5ec14292350-2.jpg ]


【「海岸林再生プロジェクト」概要】
実施主体: 公益財団法人オイスカ、名取市海岸林再生の会
協定締結先: 林野庁東北森林管理局仙台森林管理署、宮城県、名取市
協定面積: 名取市内海岸林・内陸防風林 103.05ha(全長約5km×幅約200m)
ホームページ: https://www.oisca.org/kaiganrin/

震災から1年後の2012年3月以降、地元被災農家30名からなる名取市海岸林再生の会とともに「播種」「育苗」を行い、2014年4月~2020年10月までに37万本を「植栽」しました。
宮城中央森林組合および松島森林総合ののべ10,000人以上の林業マンの手と、地元および全国からのボランティアのべ14,000人の手で、ツルマメ抜き取り・下草刈り・葛などのつる切り・ニセアカシアなどの除伐・排水溝修復と増設・間伐などの「育林」を行ってきました。その甲斐あって、クロマツは太く、高く順調に生長し、生物多様性の面でも多くの動植物を見ることができます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/5065/45/resize/d5065-45-53baff5a10bebf5049f4-1.jpg ]

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
記事提供元:タビリス