シーメンス、ドイツで10億ユーロを投資 ニュルンベルクで産業用メタバースの青写真を描く

PR TIMES

・ドイツで10億ユーロの投資を計画、エアランゲンの新テクノロジーキャンパスに5億ユーロを投資
・2023年の20億ユーロのグローバル投資戦略の一環、全地域で成長、イノベーション、レジリエンスを強化する
・欧州と米国でさらなる投資を行う
・新キャンパスはグローバルな開発・製造拠点となり、産業用メタバースの技術活動の核となる
・エアランゲンを拠点に、ビジネス界と科学界のパートナーとのエコシステムを促進・加速
・環境的に持続可能なネット・ゼロ拠点への移行

シーメンスはすでに発表した20億ユーロの投資戦略を厳格に実行しています。このうち約10億ユーロをドイツで投資し、ドイツのイノベーションを強化する計画です。ドイツのオラフ・ショルツ首相出席のもと、当社は本日、ドイツのエアランゲンに新たなテクノロジーキャンパスを設立し、開発・製造能力の拡張のために約5億ユーロを投資することを発表しました。これにより、エアランゲンをグローバルな研究開発拠点とし、さらに産業用メタバースのグローバルな技術活動の中核とします。この取り組みにより、シーメンスは全体的な成長を加速させ、イノベーションを推進し、レジリエンスを強化します。
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本日発表された投資は、先月発表された約20億ユーロのグローバル投資戦略の一環であり、主に、新たな製造能力、イノベーションラボ、教育センター、さらなるシーメンス拠点を対象とします。これらの投資は、ニュルンベルク都市圏におけるシーメンスの取り組みを確約するものです。

約3,500人の従業員を擁する現在の地は、すでに国際的な工場の拠点であり、産業オートメーションとデジタル化における主要製品が生み出されています。現在、エアランゲンでの生産は高度に自動化されており、人間とロボットが共に働いています。この投資を通じて、シーメンスは、リアルタイムにフォトリアリスティックで物理ベースの実世界を仮想的に表現する、産業用メタバースの青写真を描いています。関連性のある物理的データに的を絞った活用と人工知能の応用により、持続可能性が高く、市場の変化に柔軟に対応できる新世代のハイテク製造を実現します。

「この投資により、技術革新と生産の拠点として、ドイツに強いシグナルを送ることができます。エアランゲンに建設される最先端の製造施設は、持続可能性に配慮した強力な工業国として、わが国の経済が気候中立の未来を目指していることを示す好例となるでしょう」と、ドイツのオラフ・ショルツ首相は述べています。

シーメンスAGのローランド・ブッシュ代表取締役社長兼CEOは、「シーメンスは、ドイツにおけるイノベーションを基礎に、デジタル化の次の段階に進み、ニュルンベルク都市圏に産業用メタバースの基盤を築いています。この新しいキャンパスでは、現実世界とデジタル世界が融合します。パートナーとともに、私たちはメタバースにおける新しいデジタル技術を開発し、未来の生産活動に革命を起こそうとしています。つまり、より効率的、より柔軟、そしてサステナブルな未来です」と述べています。

開発とハイテク製造が融合した新キャンパス
エアランゲン西部に建設されるこのキャンパスは、サステナブルで未来志向のハイテク製造と、関連する研究開発活動を中心とし、ビジネス界と科学界のパートナーのエコシステムのためにキャンパスを開放します。また、既存の施設を変革し、敷地を拡張する計画です。

建設工事が始まる前に、研究開発、生産、ロジスティクスのための新しい建物をデジタル世界で計画およびシミュレーションし、その後、実際に建設します。その過程において、産業用メタバースを活用して、デジタル世界に既存工場のレイアウト全体を最適化した精密なレプリカを作成し、後に現実世界でさらに調整を行います。エアランゲン工場では、ドイツの経済と産業の要である工作機械産業向けのパワーエレクトロニクス部品と工作機械制御装置を製造します。

この投資は、現実世界とデジタル世界の融合というシーメンスの戦略のもうひとつの重要な要素であり、エアランゲンはデジタル製造というコンセプトの拠点です。産業用メタバースの活用や、産業用3Dプリント、革新的なパワーエレクトロニクスなどの最新技術を通じてこの拠点を強化していきます。さらに、従業員は、未来志向の仕事とトレーニングコンセプト(NextWork)を通してスキルを向上させ、職場のデジタルトランスフォーメーションに備えるのみならず、積極的に実現しようとしています。

環境的に持続可能な拠点
この施設の拡張は、包括的かつ将来を見据えた持続可能性とエネルギーコンセプトに基づいています。約20万平方メートルの敷地は、持続可能性の高い基準を満たすネットゼロの拠点となるよう厳格に設計されています。計画には、革新的なエネルギーインフラ、エアランゲン市との提携によるグリーンエネルギー供給とエネルギー貯蔵、シーメンスの持続可能なデジタル建築技術ソリューションの広範な利用が含まれます。エアランゲンの新キャンパスは、シーメンスの不動産部門であるシーメンスリアルエステートによって建設されます。

産業拠点としてドイツを強化する
ドイツはシーメンスAGの母国市場であり、生産、研究、開発、雇用において国際的に重要な拠点です。テクノロジー企業である当社はドイツ国内で約86,000人を雇用し、そのうち約38,500人が首都圏で勤務しています。当社は投資の成果として、エアランゲン市とニュルンベルク都市圏の発展に再び寄与し、ハイテク拠点としてバイエルン州に貢献しています。それは、最終的には、ドイツから全世界に製品を供給するために、産業拠点としてのドイツの今後の可能性と革新力に投資することなのです。

約20億ユーロのグローバル投資戦略の一環として、シーメンスは米国、中国、東南アジアなどの地域への投資を発表しました。今週初め、シーメンスは、直近の投資プロジェクトとして1億6,000万ユーロを投じてスペインに新本社を建設することを発表しました。

【参考資料】
本資料はシーメンスAGが2023年7月13日(現地時間)にドイツ・ミュンヘンおよびエアランゲンで発表したプレスリリースを日本語に抄訳したものです。本資料の正式言語はドイツ語・英語であり、その内容および解釈については両言語が優先します。原文プレスリリースおよび関連資料は以下の URL よりご覧いただけます(英文)。
https://sie.ag/3JWNbDn

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記事提供元:タビリス