KIIがナノテクノロジーを活用した次世代抗がん剤の開発を行うRed Arrow Therapeuticsに出資

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革新的なドラッグデリバリー技術を活用した抗がん剤の開発・製造を促進

慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)は、ナノテクノロジーを活用した次世代抗がん剤の開発を行うRed Arrow Therapeuticsに対して出資をいたしました。Red Arrow Therapeuticsは今回の増資により総額約7億円の資金調達を実施し、ナノテクノロジーを活用した次世代の抗がん剤の開発・製造を加速させて参ります。

慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長 山岸広太郎、以下 KII)は、弊社が運営するファンドより、Red Arrow Therapeutics, Inc(本社:米国マサチューセッツ州ボストン、代表取締役社長 宮崎 拓也、以下 Red Arrow Therapeutics)に対して第三者割当増資による出資をいたしました。他の出資者からの調達も含めて今回の調達額は約7億円になります。これにより、Red Arrow Therapeuticsの累計資金調達額は、米国カリフォルニア大学バークレー校のアクセラレーターであるSkyDeckからの調達も合わせて約8.3億円となります。

◆pH応答型スマートドラッグデリバリー技術を活用した抗がん剤の開発を促進
難治性疾患の治療に向けて、治療用タンパク質が発見・開発されていますが、その多くが高い毒性により実用化されていません。Red Arrow Therapeuticsは体内のpHに反応し薬剤をピンポイントに送達する画期的なナノテクノロジーを保有しており、この技術を活用することで、治療用タンパク質の有効性を維持しながら、これまでにない高い安全性を持つ治療薬の開発が可能となります。これにより、がんを始めとする様々な難治性疾患の患者さんに薬を届けることを目指しています。
この度の調達資金により、最初のパイプラインであるIL-12内包高分子ミセルの有効性・安全性を調べる非臨床試験を実施するとともに、医薬品受託製造開発機関との協業下で製造を開始します。

■会社概要
会社名 :Red Arrow Therapeutics株式会社(Red Arrow Therapeutics inc.)
所在地 :1 Broadway 14F, Cambridge, Massachusetts 02142 USA
代表者 :代表取締役社長 宮崎 拓也
設立  :2021年8月19日
事業内容:革新的なナノテクノロジーを活用した医薬品開発
U R L  :https://redarrowtx.com/
[画像: https://prtimes.jp/i/18580/58/resize/d18580-58-b97885e9d8622aec7d60-0.jpg ]


◆慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)について
KIIは、2015年12月に、主に慶應義塾大学の研究成果を活用したスタートアップを支援するため創設されました。また、2020年1月からは、「その研究が、その発明が、そのイノベーションが、社会を変えるまで。」をミッションに、シード・アーリーステージからのリード投資を中心とした、デジタル・テクノロジーによる社会の革新や、医療・健康などの課題解決に取組むすべてのアカデミア発スタートアップに対して、研究の社会実装と社会課題の解決を支援してきました。
2023年10月には、大学VC初のインパクトファンド「KII3号インパクトファンド」を設立し、「すべての人が、健康で、幸福な人生を達成出来る社会(生涯現役社会)の実現」を目指すと同時に、アカデミア発スタートアップにインパクト投資を行うことにより、金銭的なリターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的・環境的インパクトの創出を目指します。

<KIIの概要>
商号  :株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(Keio Innovation Initiative, Inc.)
事業内容:大学発技術系ベンチャー企業の育成、ベンチャーキャピタルファンドの運営
資本金等:1億円(資本準備金5000万円を含む)
代表者 :代表取締役社長 山岸広太郎
URL  :https://www.keio-innovation.co.jp

本リリースに掲載された内容は発表日現在の情報です。

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記事提供元:タビリス