【開催報告/生理セミナー】株式会社Be-A Japan、国際女性デー2024を機に福島県立川俣高等学校にて「ジェンダーギャップ」を考える生理セミナーを開催。

PR TIMES

株式会社Be-A Japan(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO高橋くみ、取締役 山本未奈子、以下「Be-A Japan」)は、3月15日(金)に、福島県立川俣高等学校の1・2年生の男子女子生徒に向けて「考えよう!未来につながる体のこと」をテーマに生理セミナーを実施しました。今回のセミナーは、福島県川俣町と福島信用金庫の地域創生コラボ事業として開催され、3月8日の国際女性デーにちなんで日本が抱える「ジェンダーギャップ」についてもお話ししました。

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国際女性デーに寄せて、今考えたい生理のこと


Be-A Japanではブランド開始当初から、小中高生・大学生や保護者、企業に向けて、生理セミナーを行ってまいりました。タブー視されがちな「生理」について、性別問わず正しい知識を身につけ、互いを思いやれる社会を目指して活動を続けています。

生理は、当事者である女性だけのテーマではありません。母親や家族、学校の同級生や先生、同僚、将来のパートナー、将来女の子を持つ親になることなど、社会でともに生きる身近な存在を通して、男性も関わりを持つ身近なものです。生理について正しい知識を知り、女性が健やかに生きるための方法や選択肢を広げることは、一人ひとりの必要に応じたコミュニケーションやサポートを叶え、社会のあらゆる格差を埋めていくことへと繋がります。

「知る機会がなかった。誰も教えてくれなかった」という子ども時代を過ごすのではなく、「決して恥ずかしいことではない、知るべきこと」として、生理を通して性やジェンダーについて考え、多様な人のあり方について理解を深めるきっかけにしたいと、今回の機会を設けました。


国際女性デーに考える、ジェンダーギャップ指数が示す日本の課題とは?


毎年3月8日に制定されている「国際女性デー」は、女性の経済的、政治的、そして社会的地位においてジェンダー平等を尊重する国際的な記念日です。今回のセミナーは国際女性デーに近いこともあり、生理についての知識だけでなく「ジェンダー平等」についても触れ、ディスカッションが行われました。

日本や世界には、社会を変えようと立ち上がる女性起業家や、組織や国を動かす女性リーダーなど力強い存在が出てくる一方で、まだまだ不平等なジェンダー格差が起こっています。

・性別によって職種を制限されてしまったり、平等な賃金が得られない
・性暴力、性被害に遭ってしまう
・性別を理由に教育格差が生じてしまう

私たちの身近なところでもジェンダー格差は存在し、主には女性側に対してのダメージであることが多いのが現状です。

ジェンダー格差を測る上で指標となるのが、ジェンダーギャップ指数です。146カ国が参加した2023年のジェンダーギャップ指数によると、日本は125位。先進国のなかで最下位という結果となりました。
日本のジェンダーギャップ指数を押し下げている要因は、女性の「政治参画」と「経済参画」の低さといわれおり、政治・経済分野で大きな男女格差が生じています。

ジェンダー格差についての現状や背景について具体例にあげながら伝え、また生理をはじめ、身体のつくりや仕組みが異なる中でどのように「平等」を考え「公平」を叶えるか、改めて言葉が持つ意味を考えながら、格差解消のためにどんなことができるかを話し合いました。


セミナーの様子


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1 生理とは?女性の体に起こる変化や、生理の基礎知識
セミナーは、生理についての経験や知識の差を踏まえ、まずは男子生徒と女子生徒に分かれて実施。女性の体のメカニズムや、生理についての基礎知識、身体と心に起こる変化についてお伝えしました。

Be-A〈ベア〉によるアンケートから集められた『生理についての悩み』をお伝えすると、女子生徒からは共感の声があがり、「女性に生理があるということは共通でも、痛みや不調の度合いはひとそれぞれ。女性同士こそ気遣いたい。」という反応も。
PMS(月経前症候群)に触れた際、生理期間と合わせると1ヶ月の中で不調を感じない日が少ないことが伝えられると、男子生徒からは、「生理になっているときイライラしたり、お腹が空くということも知らなかった。今度からはそのことを想像しながら接したい。」という意見もあがりました。

男女ともに共通するのは、「正しい知識」と「寄り添う気持ち」。
生理があっても、なくても、正しい知識を身につけておくことで、周囲への声がけや行動で無意識に相手を傷つけることが減るように、とお話ししました。


2 生理用品って何がある?~吸水実験ワークショップ~
ナプキンやタンポンなどの生理用品や、吸水ショーツや月経カップといったフェムテック製品など、様々な選択肢を実際に手に取りながらご紹介。
Be-A Japanのセミナーで毎回驚きの声が上がるのが、ナプキン・タンポンの吸水実験です。

女子生徒の中には、タンポンを触るのが初めての生徒もおり、水を含むとどんなふうに膨らむのか、どのように装着するのか、どんな時に使うと便利なのかをお伝えし、数ある選択肢の中から自分に合ったものを選ぶことが大切であるとお伝えしました。
男子生徒には、恐る恐る吸水させどんな肌触りなのか、手で触れてみる場面もみられました。
「意外とサラサラしているけど、これを1日つけておく、しかも1週間近くもつけるとなると大変そう…。」などと、実際に目にすることで想像できる声があがりました。


3.国際女性デーに考える。日本のジェンダーギャップの現状と、ジェンダー平等の実現に向けできること
ディスカッションは男女合同で行い、テーマにそって数人のグループごとに意見交換を実施。
身の回りでジェンダーギャップを感じること、またそのギャップに対してどう改善をしたらより良い未来を築けるのか、高校生の視点でディスカッションを行ました。

今回のディスカッションテーマは、
1. 街で歩く女性のスカートに赤いしみがついているのを見かけたら?
2. これってジェンダーギャップ?と思うこと

1. 街で歩く女性のスカートに赤いしみがついているのを見かけたら?
男子生徒からは「気付いた時に、女性にタオルか何かをかけてあげる」、「メッセージをスマホに書いて見せる」という高校生ならではの新しい視点の意見が上がりました。
高橋からは「教えてくれて嬉しい反面、確かに周りにきこえると恥ずかしいという気持ちもあるので、とても良いアイデアだと思います」と返答。

一方、「正直に教えてあげる。自分だったらそうして欲しい」という女子生徒からの意見も上がり、男子生徒がうなずく様子も見られました。
「私も教えようかな、どうしようかな、と思った時があったけれど、言えなかったことがありました。『ついていますよ』と言えていたら、あの時の方はそのあと恥ずかしい思いもしなくて済んだのかな…と今でも思うので、教えてくれるっていうのは嬉しいことだなと思います。」と中村は話しました。

ディスカッションでは正解や不正解を問うのではなく、お互いの考えを交換し合うこと、様々な考えがあること知ることが相互理解への一歩になると考えます。

続いて、
2. これってジェンダーギャップ?と思うこと
というテーマに移り、女子生徒からはこんな意見も。
「女の子だから女の子らしい格好をしなさい、と言われるのは違和感を覚える」
高橋からは、
「昔はランドセルも女の子は赤、男の子は黒と決められていたこともありました。息子は赤が好きで赤い服をよく着ますが、“男の子らしい”“女の子らしい”と先入観を持つのではなく、本人の自由な選択が出来るようになるといいですね」と話しました。

男子生徒からは、「女性専用車両はあるのに、男性専用車両はない」「体育で男子は10回、女子は少ない回数でいいと言われることがある」という意見があがりました。
「まだまだ一般的には、『男性=強い、力持ち、体力がある』というイメージを持ってしまうことが多いですが、一概にそうではないですよね。確かに、生まれ持った筋量や力の差があるケースもありますが、やみくもに“男性はこう”“女性はこう”という先入観だけで決めてしまうのは、考えなければいけないことですね」
と、中村が話し、ジェンダーギャップについて自分ごととして捉え、身近な問題に落とし込みながら発信する姿に、私たち大人も考えさせられる機会となりました。

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<開催日時・場所>
・日時: 2024年3月15日(金)13:20~14:50
・会場: 福島県立川俣高等学校
・対象:川俣高校1年生、2年生 男女36名
・スピーカー: 株式会社Be-A Japan代表取締役CEO 高橋くみ、商品開発責任者CPO 中村千春

■参加者の声
・個人差があることは知っていたが、人によってはかなりの量が出ることがわかった。彼女がつらそうな時はもっと優しくしようと思いました。
(高校生男子)

・人によって血の量が違うのと、学生だと授業の休みの時間の間に変えなきゃいけないのを初めて知りました。生理のことを少ししか知っていなかったので、今回の説明を聞いてもっとふかめることができてわかりやすかったです。
(高校生男子)

・昔に比べて、女性の生理回数が増えていること。少子化がこういう形で表れていておどろいた。
(高校生男子)

・今日は生理について考え方が変わったので、生理を和らげる方法などを、見つけていきたいと思いました。
(高校生女子)

・(PMS、生理期間、排卵日などを合算すると)普通に過ごせる期間が1週間しかないこと、生理痛の薬の服用する年齢があることが印象に残った。生理は辛いし嫌だけど、それも楽しめる生活にしていきたいと思った。
(高校生女子)


【川俣町役場 政策推進課 政策調整係長 佐藤好美様コメント】
当町におきましては、住民一人ひとりの多様性が尊重される、誰もが幸せに暮らせるまちづくりを目指し、男女共同参画の推進に取り組んでおります。
今回は、川俣町の未来を担う川俣高校の皆さんに、男女それぞれの理解を深めていただく手がかりとなるよう、ベアジャパンの皆様にご協力いただきセミナーを開催いたしました。まだまだ、性別に求める役割意識などが残っている町で、高校生の皆さんがこのセミナーに対しどのように感じるのか不安がありましたが、男女とも臆することなく活発に意見を交わしており、若者の柔軟さを私たち大人も見習わなければならないと感じたところです。
高校生の皆さんには、セミナーで学んだことを今後の人生に役立てて下されば幸いです。


【Be-A Japan代表 高橋くみコメント】
これまでの生理セミナーは個々の先生よりまずお声がけをいただくことが多かった中、この度初めて自治体様からのお声がけにて川俣県立高校での生理セミナーが実現いたしました。自治体様より関心をいただき、男女参画という点からセミナーが実地できたことが大変嬉しく心より感謝申し上げます。
「ジェンダー平等」という少し小難しく聞こえるかもしれない問題を「生理」という観点からお話をしましたが、大人も子どもたちにもすぐ隣にいる女性たちに日々起こっている「生理」の知識を得て、その上で思いやりをもった対応をすることで、公平な社会を目指せると思っております。
今後もGirls Be Ambitious (GBA)プロジェクトを通じて生理セミナーを続けて参りたいと存じます。


◼️高橋くみプロフィール
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UCL(ロンドン大学)卒業後、外資系映画会社、外資系アパレル会社を経て共同経営者の山本未奈子と共にMNC New York株式会社を設立。
シングルマザーに育てられたこともあり「ジェンダー平等」「女性のエンパワーメント」には人一倍の関心と持論を持つ。
2020年3月には株式会社Be-A Japanを設立。家族と住むアメリカ・ロサンゼルスと日本を行き来しながら経営を行う傍ら、生理や女性活躍推進に関してのセミナー等を積極的に行っている。
2022年5月、株式会社V Holdingsを山本と共に設立。
「(まずは)日本で一番女性を幸せにする」をミッションに掲げている。二児の母。







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■Be-A Japanについて
Be-A Japanは、「Girls be ambitious. 望めば変わる。人生も、世界も。」をコンセプトに、女性をはじめ、すべての人の心身の健康と活躍を応援。
これまで不便を感じることの多かったサニタリーライフにおいて、その期間のニーズに寄り添う高い機能性を備えた新たな選択肢として、超吸収型サニタリーショーツブランド Be-A〈ベア〉を提案。多様化する女性の生き方をエンパワーし、サステナブルなものづくりと消費が求められる現代社会への貢献をめざしています。

【 会社概要 】
社名:株式会社Be-A Japan
本社:東京都渋谷区神宮前5丁目1番7号
代表取締役CEO:高橋くみ/取締役:山本未奈子

Be-A公式オンラインサイト:https://withbe-a.com/
Be-A公式Instagram:https://www.instagram.com/be_a.japan/
Be-A公式Twitter:https://twitter.com/beajapan1/

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記事提供元:タビリス