ヤングケアラー支援を学ぶガイドブックを愛知県豊橋市が独自に制作

PR TIMES

ヤングケアラーの子どもたちの声なき声に耳を傾け、相談支援の第一歩として、ガイドブックをぜひご活用ください。

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 社会問題となっているヤングケアラーの気持ちに寄り添いながら適切な支援につなげるため、学校などの関係機関に向けて、愛知県豊橋市は市独自のガイドブックを作りました。周囲の大人たちがヤングケアラーに対して理解を深めることで、必要な支援や相談窓口につなげることが求められています。ガイドブックでは、利用できる福祉サービスなどを案内し、ヤングケアラーとの関わり方について解説しています。子どもたちの声なき声に耳を傾け、相談支援の第一歩として、ぜひご活用ください。

ヤングケアラーであることで生じる問題


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ヤングケアラーとは、例えば障害や病気のある家族の代わりに家事をしていたり、家計を支えるために労働していたりする子ども、また、アルコール・薬物・ギャンブルなどの問題を抱える家族の世話をしている子どもなどです。家事や家族の世話が心や体に不調を感じるほど負担になることで、日常生活や学業、友人関係に支障が出ていたり、進学や就職を諦めるといった問題が起きたりすることが懸念されています。

約7割の子どもがヤングケアラーという言葉を知らない



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 愛知県が令和4年3月に公表したヤングケアラーの実態調査では、「世話をしている家族がいる」と回答した子どもの割合が小学校5年生で16・7%、中学2年生で11・3%、高校2年生(全日制)で7・1%でした。全国調査の結果に比べて高い割合となっています。一方で、自分が「ヤングケアラーにあてはまる」と回答した子どもは2%程度で、70%程度の子どもが「ヤングケアラーという言葉を知らない」と答えています。

ヤングケアラーは他人からも認識しづらい


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 子どもや家族がヤングケアラーという言葉を知らず、本人や家族に自覚もないために、相談にはつながりにくく、また、家庭内のデリケートな問題でもあるため、支援が必要であっても外から分かりづらいという構造があります。もしかしたら身近でも、友人と遊ぶ、進学のために勉強するなど、子どもらしい暮らしが送れていないにもかかわらず、声を上げることができずに、困難を抱えている子どもがいるかもしれません。

ヤングケアラーの認知度を上げるための豊橋市の取り組み



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 豊橋市こども若者総合相談支援センター「ココエール」では、ヤングケアラーについて認知度を上げるため、コーディネーター採用による支援体制の強化、関係機関の研修などに取り組んでいます。また、ヤングケアラーとその家族に対して洗濯や掃除、料理などの家事支援サービスの利用も支援します。


ヤングケアラーガイドブックについて



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 ガイドブックは、A4判の全12ページ。主な内容は
▽ヤングケアラーの事例
▽子どもにもたらす影響について
▽豊橋市の支援体制
▽ヤングケアラーかもしれないと気づくきっかけ
▽ヤングケアラーへの関わり方▽ヤングケアラーとして想定される具体的なケース
▽利用の可能性のある福祉サービス等についての案内―などです。1000部を用意しており、2023年10月から、学校、福祉サービス事業所や民生児童委員などの支援者、関係機関に配布されます。

【ヤングケアラーガイドブック】
https://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/106690/gaidobook.pdf

【ココエールについて】 
こども未来部 こども若者総合相談支援センター ココエール
所在地/〒440-0897 愛知県豊橋市松葉町3丁目1番地
電話番号/0532-51-2327
E-mail/ kodomo-sougou-center@city.toyohashi.lg.jp
https://www.city.toyohashi.lg.jp/33137.htm

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記事提供元:タビリス