第25回 学校図書館出版賞を受賞!『みんなに知ってほしいヤングケアラー』(全4巻)

PR TIMES

「今、自分の苦しみを言葉にできず、伝えられないでいる子どもたちにとって救いとなる本」(選考報告より)

株式会社ポプラ社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:千葉均)は、2023年4月に刊行した『みんなに知ってほしいヤングケアラー』(全4巻)の刊行を事由として、第25回学校図書館出版賞を受賞しました。
「ヤングケアラー」とは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもたちを指し、厚労省の調査では、小6の15 人に1人、中2の17 人に1人がこれに該当するとされています。ヤングケアラーの当事者は、その責任や負担の重さに不安を抱えることが多く、学業や友人関係などへの影響も考えられることから、社会的な問題となっています。本シリーズは、そんなヤングケアラーについての理解を促し、当事者に寄り添うことをコンセプトにしています。

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ポプラ社は、『みんなに知ってほしいヤングケアラー』(全4巻)(2023年4月刊)の刊行を事由として、第25 回学校図書館出版賞を受賞しました。学校図書館出版賞は、公益社団法人全国学校図書館協議会が主催し、「学校図書館向き図書の優良な出版企画に対して出版社を顕彰し、学校図書館向き図書の出版の振興を図る」ことを目的として創設されたものです。表彰式は、2023年7月6日、城西国際大学にて開催され、授賞にあたっては下記のような講評がありました。

◆講評(選考報告より)
本書では当事者の悩みを聞き、彼らを支える制度やしくみを紹介している。おもな読者対象は小学校高学年から中学生を想定している。何よりヤングケアラーがかけがえのない自分の価値に気づき、自分を大切にできるようセルフケアのスキルや方法を具体的に解説している。各巻末には「ヤングケアラーに関する相談窓口」を紹介するなど配慮が行き届いている。今、自分の苦しみを言葉にできず、伝えられないでいる子どもたちにとって救いとなる本である。
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・公益社団法人全国学校図書館協議会(SLA)第25回学校図書館出版賞 受賞者(2023年)発表ページ>>>https://www.j-sla.or.jp/contest/publication/

監修者 濱島淑恵(大阪歯科大学教授)コメント


こども向けの本を監修することは私にとって初めての経験であり、誰も傷つけずに、大事なことを伝える難しさを実感しました。しかし、ポプラ社の皆さん、協力者の黒光さおりさんとともに歩むうちに道筋がみえてきました。この度、学校図書館出版賞を頂戴し、大変光栄に感じるとともに、この本に係るすべての人の努力が評価されたものと大変嬉しく感じております。まだヤングケアラーにとって優しい社会になっているとは言えません。この本が多くのヤングケアラーとその家族を導くことを願っております。

ポプラ社担当編集者 コメント


クラスに数人はいると言われているヤングケアラーですが、学校現場で正しい理解ができている人は、まだ少ないのではないでしょうか。このシリーズは、ヤングケアラー当事者への取材に加え、監修者や協力者と議論を重ね、多感な時期のヤングケアラーを含む、すべての子どもに配慮したものなっています。
この場を借りて、貴重な経験をお話してくれたヤングケアラーの皆さんに、改めて感謝の意を述べさせていただきたいと思います。受賞を通じ、ヤングケアラーが直面する課題や困難に対する理解が深まり、社会的な支援が進むことを願っております。

『みんなに知ってほしいヤングケアラー』(全4巻)ポプラ社刊/濱島淑恵監修


『みんなに知ってほしいヤングケアラー』(全4巻)は、すべての巻でヤングケアラーに取材をし、その経験と生の声を読者へのメッセージとして伝えています。1巻では「学校や大人にしてほしいことは?」「やりたかったのにできないことは?」など理解されにくいヤングケアラーの問題を当事者の声を交えて解説します。
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2巻は、「心のケア」をテーマとし、ヤングケアラーであるかどうかに関わらず、様々な問題から自分自身の心と体を守る知恵を掲載しています。3巻は、国や地域などの支援を紹介するとともに、子どもに寄り添う養護教諭やスクールソーシャルワーカー、子ども食堂をひらいたホームヘルパーなど、ヤングケアラーのために尽力している大人たちの話をインタビュー形式で紹介します。
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4巻は、元ヤングケアラーの体験談を掲載しています。実体験をもとにしたメッセージは、ヤングケアラーであるかどうかに関わらず学びのある内容です。しかし、中にはこの体験談を読むことで辛い記憶がフラッシュバックしてしまう子がいるかもしれません。この巻の冒頭には、辛くなったら読むのをやめることを記し、心に傷を負っている子どもがいることを前提に、細かい表現にまで配慮を心掛けています。多感な時期のヤングケアラーを含む、すべての子どもに読んでほしいシリーズです。

<書籍情報>
書名:みんなに知ってほしいヤングケアラー(全4巻)監修/濱島 淑恵 協力/黒光 さおり
発売:2023年4月
ISBN:978-4-591-91999 -6
版型:AB判
主な対象年齢:小学校中学年以上
セット定価:15,400円(本体14,000円)

<セット内容>
(1)ヤングケアラーってなんだろう?/(2)きみの心を守るには/
(3)きみを支える社会のしくみ/(4)ヤングケアラー先輩たちの体験談

・『みんなに知ってほしいヤングケアラー』(全4巻)>>>https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/7242.00.html

【ポプラ社のこどもの学び事業「こどもっとラボ」について】


ポプラ社では2021年度よりこどもの学び事業「こどもっとラボ」を立ち上げ、「あそびをもっと、まなびをもっと。」をコンセプトに、こどもの好奇心を育み自発的な学びの循環をサポートするコンテンツサービスおよび出版事業を展開しています。
・「こどもっとラボ」ブランドサイト https://kodomottolab.poplar.co.jp/

【出版社紹介】
社名:株式会社ポプラ社
本社所在地:〒102-8519 東京都千代田区麹町4丁目2番地6 住友不動産麴町ファーストビル8・9階
設立:1947年6月
事業内容:児童書・一般書・学習資料や百科事典などの出版及び教育ICT事業
コーポレートサイト:https://www.poplar.co.jp/

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記事提供元:タビリス