作家同士の結婚生活は小説よりも奇なり? 意外すぎる人生模様を初めて明かしたノンフィクション『吉村昭と津村節子―波瀾万丈おしどり夫婦』本日発売!

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癇癪もちで甘ったれ、筆が乗ると奇声を上げる夫。生活のための行商旅。茶碗が飛ぶ食卓――それでも幾年月を添い遂げて夫を看取った妻は95歳にして思う。「生まれ変わっても、また一緒になりたい」。

吉村・津村両氏が参加した同人誌『文学者』主宰の丹羽文雄氏と同郷の縁から、夫妻とも長らく交流を続けてきた著者が、津村氏や長男・司氏、元担当編集者など関係者への聞き取りに加え、膨大な作品群と過去の雑誌・新聞記事など資料を詳細に読みこんで解き明かす夫婦の物語。生活のために新婚早々に出た行商旅。執筆と生計の両立の狭間の凄絶な夫婦ゲンカ。それでも夫に背を押されて書き続けた津村氏が芥川賞受賞、それを追うように吉村氏が太宰治賞受賞、ふたりの前に道が大きく開けていく……。ライバルとして同志として、お互いの才能と人間を信じ支え合った夫婦の絆をあたたかく描き出す『吉村昭と津村節子―波瀾万丈おしどり夫婦』を10月18日、新潮社より刊行します。

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【目次】
序章  「さい果て」への旅
第一章 結婚詐欺
第二章 あまったれのおとうさん、妹みたいなおかあさん
第三章 同志にしてライバル
第四章 かけがえのない家族
第五章 夫の覚悟と妻の悔恨
終章  奇跡のような夫婦


■書籍内容紹介
「結婚したら小説が書けなくなる」。プロポーズをいなす津村を吉村は何度もかき口説いた。「書けなくなるかどうか、試しにしてみてはどうか」。そして始まった二人の人生は、予想外の行路を辿っていく。生活のための行商旅。茶碗が飛ぶ食卓。それでも妥協せず日々を積み重ねる二人に、やがて脚光が……。互いを信じ抜いた夫婦の物語。


■著者紹介
谷口桂子(たにぐち・けいこ)
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作家、俳人。三重県四日市市生まれ。東京外語大学外国語学部イタリア語学科卒。著書に小説『越し人 芥川龍之介最後の恋人』(小学館)ほか、インタビュー集『夫婦の階段』(NHK出版)、ノンフィクション『祇園、うっとこの話 「みの家」女将、ひとり語り』(平凡社)など。


■書籍データ
【タイトル】『吉村昭と津村節子―波瀾万丈おしどり夫婦』
【著者名】谷口桂子
【発売日】2023年10月18日
【造本】四六判/ソフトカバー
【定価】1,815円(税込)
【ISBN】978-4-10-355241-3
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/355241/

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記事提供元:タビリス