「ChatGPT」1年で0→3800件、「●●DX」は260種超で多様化 30万件のプレスリリースデータから2023年企業トレンド調査発表

PR TIMES

2023年企業の発表トレンドがPR TIMESキーワードランキングから見えてきます。5月の新型コロナウイルス感染症の5類引き下げの影響もあってか「イベント」が下半期に大きく伸びて、2019年以来の1位となりました。そして、「旅行」が17位で、「観光」が20位と初のTOP20入りとなり、同じく5類移行による影響が見られました。2020年以降、発表の定番キーワードとなった「DX」は、最近では「●●DX」と細分化され、医療・建設といった業界や営業・経理といった職種など幅広く使われるようになっています。

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株式会社PR TIMES(本社:東京都港区、代表取締役:山口 拓己、東証プライム:3922)は2023年11月30日(木)、運営するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」において、2023年1月1日~2023年10月31日に企業から発表いただいたプレスリリース総計30万1976件を対象に、データ分析と総括、業界分析と各種ランキングなどを発表いたしました。

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対象期間:2023年1月1日~2023年10月31日
集計対象:PR TIMESプレスリリース30万1976件
発表項目:2023年総合&月別キーワードランキング、注目キーワード、業界別分析 等
発表日:2023年11月30日
発表者:株式会社PR TIMES
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」:https://prtimes.jp/

<キーワードランキング>下半期イベントが伸びて1位に。観光・旅行がTOP20入り


「PR TIMES」ではプレスリリース発表の際に、発表企業がプレスリリース内容に関係するキーワードを最大10個登録することができます。2023年1~10月に発表された総計30万1976件のプレスリリースのキーワード登録総数は38万6710種に上りました。総合ランキングでは2023年の企業活動の潮流を、そして月別ランキング推移からは企業動向の変遷と流行の兆しをキーワードを通して分析しています。
2023年総合では、「イベント」が1位、「DX」が2位と続く形となりました。5月8日以降、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に引き下げられたこともあり企業活動でもリアル開催するイベントも増え、6月以降は月別に見ても「イベント」が1位をキープという結果でした。同じく上半期で件数が増えた「AI」は後半に少し落ち着いたものの総合で6位と昨年の10位よりランクアップしています。後述する「ChatGPT」や「生成AI」の隆盛にもあるように、今年は「AI」が急進した年と言えます。
そして、「旅行」が17位、「観光」が20位と、「旅行」は2019年以来、「観光」は初のTOP20位入りとなりました。「インバウンド」が1660件で総合89位(2022年356位)、「夏休み」が7月単月で3位(2022年6位)と関連するキーワードの伸びも見られました。

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2023年上昇&注目キーワード。●●DXは260種超で約100種が新出


2023年配信されたプレスリリースに使用されたキーワードの増加傾向を調査し、昨年と比較して特に顕著に増加している上昇キーワードと、今後さらに増加が見込まれる注目キーワードを分析しました。

■2023年上昇キーワード|「ChatGPT」・「生成AI」
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2023年上半期のキーワードランキングでも注目キーワードとして紹介した「ChatGPT」は、2023年中に3863件のプレスリリースで使用され、総合でも24位となりました。しかし、月別に見ると6月以降で徐々に順位は落ち着き、流行のピークは3~5月、現在ではビジネスツールの定番の一つとして、活用されていると言えます。
一方で後半にかけて件数と順位を伸ばしたのが「生成AI」で、10月には「ChatGPT」を上回る415件(総合28位)となりました。

■2023年上昇キーワード|「タイパ」
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「タイパ」のキーワード使用は、287件と昨年比28.7倍となりました。当初のZ世代内の流行に留まらず、社会全体にその様式に対する需要が高まっています。プレスリリースでは、簡単に作れるレトルト食品や予約不要のジムなど様々な業種業態で使用されています。消費者行動に起因するキーワードであり、新商品やサービスとの親和性も高く、キーワードの使用件数が増加したと考えられます。
また、「タイパ」流行の元と言われる「Z世代」も2021年367件、2022年962件、2023年1412件と増加しており、「Z世代」が企業トレンドに繋がる流行を生み出す状況が続きそうです。




■注目キーワード|自治体DX・医療DX…260種超にものぼる「●●DX」が多様化
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2020年にコロナ禍とともに頻出キーワードとなり、2021年には総合1位、2022年総合2位、2023年総合2位と定番キーワードとなった「DX」。「●●DX」というように、他と組み合わせたワードも誕生しています。2023年に業種や職種と組み合わされた「●●DX」のキーワードは266種あり、その内2022年にはなく新出したものは97種にのぼります。
業種や職種に対してDXをもたらすためのサービスなどの発表が多く、特に自治体や行政に加え、建設、不動産、医療、物流といった産業に向けられたサービスが多く、キーワード件数も上位となりました。社会全体でDXが進む中で、今後も新しいサービスが発表されることが予想されます。

■注目キーワード|AIやDXの広がりに伴い期待される「省人化」
「省人化」は、2021年77件、2022年159件、2023年213件と年々その件数を増やしています。また、起因するように「人手不足」のキーワードが2021年120件、2022年212件、2023年505件とこの1年でも2倍超に件数を増やしており、キーワードランキングでも上位にランクインしているように「DX」の普及や「AI」の広がりがビジネスにもたらす業務効率化に伴い、「省人化」というキーワードが使用されると予想されます。
ビジネスサービスでも訴求しやすく、一般商材に向けても活用が想像できるキーワードであることからも企業発表のトレンドとなることが期待されます。
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業界カテゴリ別動向|国際大会が開催された野球・バスケ・ラグビーの月別変遷は?


<スポーツ・アウトドア> 国内リーグや国際大会開催に合わせて盛り上がりを見せる
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[スポーツ・アウトドア]カテゴリでは、今年国際大会が開催され大きく盛り上がった「野球」「バスケットボール」「ラグビー」の月別のカテゴリ内順位の推移をグラフにまとめています。国際大会で盛り上がりを見せるタイミングに合わせて、企業発表でも多く使用されるキーワードとなっています。
「野球」は国際大会が開催された3月に3位と年間を通じた最高順位となりました。8月~10月にかけては、「バスケットボール」の国際大会開催からリーグ開幕が続き、順位を徐々に高める結果となりました。「ラグビー」についても、国内リーグ決勝が行われる5月(29位)と、国際大会が開催された9月~10月(9月:19位、10月:20位)に向けては順位が上がりました。

<ネットサービス・アプリ> 中盤はAIが席巻も9,10月と勢い落ち着き1位はならず
昨年までは「DX」が1位を独占していた<ネットサービス・アプリ>カテゴリでも、3月以降の「AI」の勢いを感じるところとなり、5月~8月は「AI」が月間1位となりました。しかし、9月10月と「DX」が巻き返し、年間を通じては1位「DX」、2位「AI」となりました。他にも年間を通じては、7位「NFT」、9位「ChatGPT」、10位「ブロックチェーン」、13位「メタバース」と同カテゴリらしく技術的なキーワードが並びました。

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【報道関係者の皆様へ】他の業界の傾向が知りたい場合は?
PR TIMESでは、各企業が以下の27カテゴリから選択してプレスリリースを発表しています。本発表で公開した業界動向以外について、ニュース報道等を目的として、同様に傾向を確認されたい場合は、お気軽に下記よりご連絡ください。

PR TIMESランキング2023-業界データ依頼フォーム (データの提供は報道関係者の方のみとさせていただきます)
https://tayori.com/f/themerequest-ptranking2023/

・業界一覧
パソコン/ネットサービス・アプリ/デジタル製品・家電/企業向けシステム・通信・機器/流通/エンタテイメント/出版・アート・カルチャー/ゲーム・おもちゃ/スポーツ・アウトドア/自動車・バイク/インテリア・雑貨/アパレル・ファッション/食品・飲料/外食・中食/美容・健康/医療・医薬・福祉/暮らし/ホテル・レジャー/住宅・建築・建設/教育・資格・人材/金融/広告・マーケティング/ビジネス・コンサルティング/交通・運輸・輸送/素材・化学・エネルギー/自然・環境/その他

分析担当より2023年キーワードランキングを振り返り


株式会社PR TIMES PR・HR本部 PR・IRチーム PRリード 杉本 秋
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2020年から始めたPR TIMESキーワードランキング。今年上半期の発表を含めて5回目となりました。まさか毎年のようにランキングがここまで変動するとは思っていませんでした。もちろんコロナ禍による社会への大きな影響によるところもありますが、新しい技術の誕生とその技術を活用した新商品・新サービスをいち早く社会に届けようとする企業活動が反映した結果だと感じます。
来年以降も、様々な企業活動が反映されたプレスリリースが多く発表され、新しい気付きをお伝えできることを楽しみしています。この分析が発信のヒントにもなれば幸いです。

PR TIMESについて


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PR TIMES(読み:ピーアールタイムズ)は、「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」をミッションに掲げ、「行動者」のポジティブな情報がニュースの中心となり、個人を勇気づけ前向きにする社会の実現に挑んでいます。私たちは人の行動や頑張りの結晶を、その想いを紡いで発表するのがプレスリリースだと考え、企業規模を問わず「行動者」が自ら発信できる、PRの民主化を目指して事業を展開しています。プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の利用企業社数は8万7000社を超え、国内上場企業の55%超に利用いただいています。情報収集のため会員登録いただくメディア記者2万5000人超、サイトアクセス数は月間約9000万PV、プレスリリース件数は月間3万3000件超、累計で100万件を超えています。全国紙WEBサイト等含むパートナーメディア240媒体以上にコンテンツを掲載しています(2023年8月時点)。
他にも、ストーリーで伝える「PR TIMES STORY」、動画で伝える「PR TIMES TV」、PR活動の設計から実行まで伴走するPRパートナー事業、「isuta」「STRAIGHT PRESS」等のニュースメディア事業で、情報発表とその伝播を支援する他、生まれた企画が発表に至るまで前進できるよう支えるタスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」、さらに発表後のお客様対応や情報整理を円滑に行えるカスタマーサポートツール「Tayori」など、「行動者」を立体的に支える事業を運営しています。
また子会社には、スタートアップメディア「BRIDGE」を運営する株式会社THE BRIDGE、ソフトウェア受託開発を行う株式会社グルコースがあります。

【株式会社PR TIMES会社概要】
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ミッション:行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ
会社名  :株式会社PR TIMES  (東証プライム 証券コード:3922)
所在地  :東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ8F
設立   :2005年12月
代表取締役:山口 拓己
事業内容 :- プレスリリース配信サービス「PR TIMES」(https://prtimes.jp/)の運営
- ストーリー配信サービス「PR TIMES STORY」(https://prtimes.jp/story/)の運営
- 広報・PRの効果測定サービス「Webクリッピング」(https://webclipping.jp/)の運営
- クライアントとメディアのパートナーとして広報・PR支援の実施
- 動画PRサービス「PR TIMES TV」「PR TIMES LIVE」(https://prtimes.jp/tv)の運営
- アート特化型オンラインPRプラットフォーム「MARPH」(https://marph.com/)の運営
- カスタマーサポートツール「Tayori」(https://tayori.com/)の運営
- タスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」(https://www.jooto.com/)の運営
- 広報PRのナレッジを届けるメディア「PR TIMES MAGAZINE」(https://prtimes.jp/magazine/)の運営
- Webニュースメディア運営、等
URL    :https://prtimes.co.jp/

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記事提供元:タビリス