NY市場サマリー(16日)

(ロイター)

[16日 ロイター] - <為替> ドルが大半の主要通貨に対し上昇。朝方発表された米経済指標は底堅い結果となり、米連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを実施するとの観測を支えた。

2月の米鉱工業生産指数は前月の低下からプラスに転じ、4カ月ぶりの大幅な伸びとなった。3月ミシガン大消費者信頼感・速報値も、2004年1月以来の高水準を記録した。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.1%上昇し、90.223。

動意薄となったユーロは対ドル<EUR=>で0.2%安の1.2284ドル。

一方、ドル/円<JPY=>は0.2%安の106.08円。一時7日以来の安値となる105.61円をつける場面もあった。トランプ米大統領が閣僚刷新を継続するとの憶測に加え、米関税導入による世界経済への影響を巡る懸念がドル売り・円買いを誘った。

米ワシントン・ポスト紙は前日、トランプ大統領がマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を解任する方針を決定したと報じた。トランプ大統領は今週初め、ティラーソン前国務長官を突如解任している。また、ロシアの2016年米大統領選介入疑惑を捜査するモラー米連邦特別検察官がトランプ大統領一族が経営するトランプ・オーガニゼーションに対し、ロシア関連文書を含む文書の提出を求める召喚状を送ったとするニューヨーク・タイムズ(NYT)紙の前日の報道も引き続き懸念視されている。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 経済指標が底堅く、来週の利上げ観測も広がる中、国債利回りが上昇した。

来週の連邦公開市場委員会(FOMC)は、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長就任後初の開催となり、どのような先行きを示すかが注目されそうだ。

CMEグループのフェドウォッチによると、先物市場関係者らが織り込む来週の利上げ確率は94.4%となっている。

10年債<US10YT=RR>価格が7/32安。利回りは2.848%と前日の2.824%から上昇した。

DAダビッドソンの債券トレーディング部バイスプレジデント、メアリー・アン・ハーレー氏は、来週予定される社債発行に備えたヘッジの動きも、債券安に拍車をかけたと指摘した。

2年債と10年債の利回り差<US2US10=TWEB>は55ベーシスポイント(bp)と、前日の54bpから拡大した。2月12日の82bpからは縮小している。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの短期金利ストラテジスト、マーク・カバナ氏は「短期では財政刺激策を受けた成長加速に伴い、FRBは引き締め路線にやや強い安心感を覚えるだろう。同時に、より長期の成長見通しが大きく調整されると必ずしも予想していない」と指摘。「結果、短期債利回りが上昇するが、動きがより長期の債券利回りに波及するとは必ずしも言えない」と語った。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米鉱工業生産指数が堅調だったことで上昇。ただナスダックは横ばい。週足では主要3指数はそろって下落した。

サントラスト・アドバイザリー・サービシズ(アトランタ)の首席市場ストラテジスト、キース・ラーナー氏は「この日は米政権発のニュースが鳴りを潜めていたため、市場では経済関連ユースに注目が集まった」としている。

ただ同氏は、この日は先物・オプションが期日を迎える「クワドルプル・ウィッチング」にあたったこともあり、株価は狭いレンジ内での動きとなったとの見方も示した。

米連邦準備理事会(FRB)が来週開く連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが決定されるとの見方が大勢。こうしたなか、この日は金利に敏感な公益株や不動産株などが買われた。

週足ではダウ工業30種が1.57%、S&P総合500種が1.04%、ナスダック総合が1.27%、それぞれ下落した。

ウォルマート・ストアーズ<WMT.N>が1.9%高。3月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)が102.0と、2004年1月以来の高水準を付けたことで買いが入った。

ソフトウエア大手のアドビ・システムズ<ADBE.O>は3.1%上昇し、過去最高値を更新。四半期決算で利益と売上高が7四半期連続でアナリスト予想を上回ったことが好感された。

半導体大手マイクロン・テクノロジー<MU.O>は3.0%高。ベアードが目標株価を100ドルに40ドル引き上げたことが買い材料となった。ベアードが投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げたウエスタンデジタル(WD)<WDC.O>は4.1%高となり、取引時間中に3年ぶり高値を付けた。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 外国為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことに伴う割高感に圧迫され、3日続落した。中心限月4月物の清算値は前日比5.50ドル(0.42%)安の1オンス=1312.30ドル。

外国為替市場でドルが対ユーロで上昇し、ドル建てで取引される金に割高感が生じたことから、この日の金相場は朝方からおおむねマイナス圏で軟調に推移した。また、20、21両日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げに動くことがほぼ確実視されていることも、金利を生まない金相場の重しとなった。

ただ、トランプ米大統領がマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)の交代を決意したとの一部報道が前日に伝わり、またもや政権中枢の幹部が退任するのではないかと の観測が浮上。トランプ政権に対する先行き不安がくすぶっており、金には安全資産としての買い支えも入ったため、下値は限定的だった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米国株高などを背景とした堅調地合いが続き、3日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値は前日比1.15ドル(1.88%)高の1バレル=62. 34ドル。週間では0.48%高。5月物の清算値は1.16ドル高の62.41ドルだった。

国際エネルギー機関(IEA)が前日に公表した3月の石油市場月報では、2018年の石油需要予測が上方修正された半面、シェールオイル増産が進む米国を含む石油輸出国機構(OPEC)非加盟国の供給増加に伴い、18年第1四半期の石油在庫は拡大するとの見通しが示された。この日朝もIEA月報を材料に相場の方向感は定まらず、ほぼ横ばい圏で推移していた。

しかし昼前になると、大きく買いが膨らみ、相場は1ドル以上も急伸。トランプ米大統領は20日にイランと敵対関係にあるサウジアラビアのムハンマド皇太子との会談を予定しているが、イラン核合意からの離脱を警告しているトランプ氏との協議の行方が警戒されたもよう。また、堅調な米株相場を追い風に週末の調整買いが入ったとの指摘も聞かれた。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

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