長期金利の低下で10年固定と35年固定が小幅に変動

(SUUMOジャーナル)

SUUMOとオイコスは共同で、11月の住宅ローン金利ランキングを発表した。都市銀行や信託銀行、ネット銀行など主要11銀行の住宅ローンを対象に、独自に調査・分析したものだ(2012年11月20日現在)。

■長期金利の低下を受けて10年固定の引き下げ相次ぐ

変動金利は相変わらず動く気配がない。安倍自民党総裁による「マイナス金利も視野に」との主旨の発言で一時的に長期金利が低下するなど、選挙を前にマーケットが過剰気味に反応する場面も見られた。だが、日銀の白川総裁が事実上のゼロ金利政策を堅持する姿勢を崩していないため、短期金利に連動する変動金利も現状維持が続いている状態だ。

一方、長期金利は低下基調となっており、10年固定金利も引き下げの動きが目立った。都市銀行4行はいずれも店頭金利を前月より0.05%下げ、引き下げ後金利を1.35%と2カ月前の水準に戻している。また三菱UFJ信託銀行は店頭金利を据え置いたが、金利引き下げ幅を0.05%拡大しており、引き下げ後金利が1.25%で単独3位となった。

そんななか、トップの三井住友信託銀行は金利を据え置き、引き下げ後金利が1.20%のままだった。それでも10月に店頭金利を0.1%引き下げたことが大きく影響しており、2位の住信SBIネット銀行との差は0.04%開いている。ちなみに店頭金利が最も低いのは9位のソニー銀行の2.423%で、10行の中では唯一2.5%を切る水準だ。

■35年固定は引き下げと引き上げに対応が分かれた

同じく長期金利を基準とする35年固定金利は、銀行によって対応が分かれた。金利を引き下げたのはりそな銀行、三井住友信託銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行のいずれもフラット35で、引き下げ幅は0.03%と小幅だった。逆に住信SBIネット銀行、ソニー銀行、三井住友銀行(フラット35を含む)は金利を0.002~0.02%引き上げている。

唯一目立っているのは三菱UFJ信託銀行で、金利を0.15%と大幅に引き下げ、ランクを2つ上げて10位に入っている。ただ、トップの三井住友信託銀行との差は0.4%と開いており、ライバルとの金利競争では依然として水をあけられた状態だ。ちなみに三井住友信託銀行は35年固定の金利も据え置いており、今月は様子見といったところだろう。

このように住宅ローン金利は一部を除いて小幅な変動にとどまっている。選挙後は新政権の政策次第では金融緩和の強化で金利低下が進むとの見方もあるが、逆に財政規律への懸念から長期金利が上昇するとの懸念見方も根強い。いずれにしろ、今後の金利動向には注意しておくに越したことはない。

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