家庭科“男女必修世代”の夫婦は、家事分担上手! ポイントは家事のすり合わせ?

(SUUMOジャーナル)

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花王の生活者研究センターが家庭科男女必修世代にあたる20~30代の夫婦を対象に、暮らし方や家事スタイルについて調査した。それによると、夫の家事参加が増え、妻の満足度も高くなっていることが分かった。ただし、それにはヒケツがあるようで、そのヒケツを探っていこう。【今週の住活トピック】
「くらしの現場レポート」を公表/花王 生活者研究センター若い世代ほど夫は家事参加に積極的、家庭科男女必修の影響はある?

筆者はこれまでも、夫婦間の家事分担に関するテーマを記事に取り上げてきた。

2017年5月に、大和ハウス工業が20~40代の共働き夫婦を対象とした調査で浮き彫りになった「夫が家事と思っていない『名もなき家事』が存在。やっているのは9割が妻」を書いた。この記事では、夫が見落としがちな「名もなき家事」が多く存在し、夫婦間の認識にズレがあることを紹介した。

一方で2018年2月には、積ハウスの総合住宅研究所が、25~34歳(アラ30)の男性が家事参加に積極的という調査結果を紹介した「アラ30世代のパパは家事参加に積極的! 子どもも一緒に家事をするには?」を書いた。

若い世代になるほど、夫の家事参加が増加していく傾向にあるのだが、今回紹介する花王の生活者研究センターの調査では「家庭科男女必修世代」(20~30代の夫婦)といった、子どものころからの教育環境の違いに着目している。

例えば、夫が担当する家事についてみてみると、2016年9月の調査では、10年前に比べてすべての調査項目の家事で、担当する割合が上昇しており、40~50代の夫と比べても家事全般に参加していることが分かる。この10年で特に上昇幅が大きかった家事を見ていくと、「トイレ掃除」(13%→37%)、「食事の後片付け」(14%→36%)、「部屋の掃除」(13%→32%)や洗濯関連(「洗濯物を洗う」、「洗濯物を干す」、「洗濯物を取り込む」)となり、王道の家事にも積極的に参加していることがうかがえる。

家事別・夫が主に担当している割合(出典/花王・生活者研究センター「生活者の暮らしに関わる意識と行動について」)

家事別・夫が主に担当している割合(出典/花王・生活者研究センター「生活者の暮らしに関わる意識と行動について」)

夫婦の家事スタイルが「臨機応変型」ほど満足度が高い?

生活者研究センターでは、20~30代の子どものいる共働き夫婦10世帯への家庭訪問インタビューも実施しているが、家事を「大切な仕事」ととらえ、家事に対する夫婦間の意識の共有が図られているなどの特徴が見られたという。

2017年4月の調査では、夫婦それぞれに「家事は妻がほとんどしている」、「家事は『分担』を決めている」、「家事は明確な分担は決めずに『臨機応変』にできる方がしている」といった選択肢に回答してもらい、グループ分けして分析したところ、特に「臨機応変型」で夫の家事に対する妻の満足度が高いことが分かった。

その理由は、「臨機応変型」ほど、夫は家事に対して自信があり、妻も安心して任せられる状態にあるからのようだ。

夫の家事に対する妻の気持ち(家事シェアの状況別)(出典/花王・生活者研究センター「家事の意識実態について」)

夫の家事に対する妻の気持ち(家事シェアの状況別)(出典/花王・生活者研究センター「家事の意識実態について」)

夫が自信を持ってできる家事、妻が安心して夫に任せられると思う家事(出典/花王・生活者研究センター「家事の意識実態について」)

夫が自信を持ってできる家事、妻が安心して夫に任せられると思う家事(出典/花王・生活者研究センター「家事の意識実態について」)

「家事は大切な仕事」なので、やり方をすり合わせることがポイント

家事を「臨機応変」に行うということは、具体的にどういったことなのだろうか?

生活者研究センターによると、「家事の明確な分担を決めず、できる方ができるときに行い、手が空いているときは一緒に行うという、さりげなくフォローし合う臨機応変なスタイル」だという。それにはまず、家事や育児について夫婦で意識を共有し、互いの家事のやり方をすり合わせて最適な方法を選ぶことが前提となる。

例えば、「子育てを重視したいので家事は無理のない範囲でよい」とか、「家事をサポートする家電を使ったり、家事を外注したりして、家事負担はできるだけ減らす」とか、家庭における方針を夫婦間で共有したうえで、家事のやり方をすり合わせて最適なやり方を決めておくなどだ。

そうすれば、どちらがやっても不満が残らないし、急な用事で途中から交代しても問題なく終わることができる。また、臨機応変のスタイルが確立すれば、担当だからと相手に押し付けたり、できていないことにイラ立ったりすることも少ない。

なるほど、たしかにかつて夫の家事についての妻の不満は「自分でやったほうが早い」だった。やり方が違うのでけっきょくやり直すからだというのだが、家庭内の家事の最適化ができていれば不満にはならないだろう。

ただし、「臨機応変型」は上手くいくときはよいだろうが、相手にフォローを期待しすぎたり、どちらも時間がなかったりしたりして、家事の空白ができるというリスクもあるだろう。つまり、夫婦それぞれが互いの状況を理解して、無理なくできる範囲を割り出して、カバーしあうという課題解決能力が備わっていることが求められるように思う。

つまりは、分担する家事をある程度決めたり、未完成になってもよい家事を想定しておいたりなど、夫婦それぞれのスタイルや考え方に応じて、やり方を工夫するのがよいのだろう。

さて調査結果を見て、家庭科男女必修世代の男性の家事能力が高いことに驚いた。これは教育の影響もあるだろうが、親世帯に共働きが増えたことで父や自分も家事参加をした経験が多いといったことも関係しているのだろう。

ルールを決めるだけでなく、住まいの中のそれぞれの収納場所を用意したり、作業場所を決めたりといった工夫も効果があると思う。そしてなにより、互いに家事を行ったことに対する感謝の気持ちを表現することなど、思いやりの気持ちを持つことが重要だろう。

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