名総裁ドラギ氏の緩和策、ECB内に深刻な亀裂 【経済着眼】ラガルド次期総裁は当初から試練

俵 一郎:経済着眼 (国際金融専門家)(News Socra)

ドラギ氏=CC BY-ND INSM

 今月末で任期を終える欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、フランスのマクロン大統領が「EUの最大の功労者」と称えられる名総裁であったと言えよう。 とくにユーロ金融危機の際に「できることは何でもする(whatever it takes)」という強い決意を示して危機を乗り越えた手腕は伝説となっている。 そのドラギ総裁が仕切る最後の理事会では予想通り金融緩和に踏み切った。 11月に総裁に就任するラガルド前IMF専務理事がドイ…